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サツマイモの苗を作りたいと思っているのですが、なかなか適切な本が見当たりません。以前、電気を使って苗を作る記事を見かけたことがあるのですが、今その本が見つかりません。昔江戸時代には電気がなかったわけですし、電気を使わず、素人でも出来る、できるだけ簡単な苗作りの方法はないでしょうか。

A 回答 (1件)

こんばんは.


頑張って居られるようですね.

>『サツマイモの苗作り』
>サツマイモの苗を作りたいと思っているのですが、
>なかなか適切な本が見当たりません。
>以前、電気を使って苗を作る記事を見かけたことがあるのですが、
>今その本が見つかりません。

野菜類の苗つくりには,
【温 床】:促成栽培として人工的な熱源を加える苗床.
一般的に小型フレームでは電気などを使いフレーム内の主に地中を加温し,
促成栽培するのを『温床』と言います.
フレーム内に鉄管を配管し温水を流し地中を加温する物もあります.
さらに温風ボイラーを使った物もありますが,
設備費が膨大になりますが,設置後の維持費は後述の電気より安価です.
現在の農家などではこの方式が主流です.

温度管理が一番簡単なものは,熱源を電気として使用します.
ただし工事には電気工事士の免許が必要です.
電気で加温する場合は,地中線を栽培土壌中に埋設します.
この電線は思ったより長いものです.
サーモスタットを使い地中温を制御しますが,
フレーム内の気温と連動して制御しているようです.
弱点は工事代が必要なことと,維持費としての電気代が馬鹿に成りません.


>昔江戸時代には電気がなかったわけですし、
>電気を使わず、素人でも出来る、
>できるだけ簡単な苗作りの方法はないでしょうか。

【冷 床】:人工的な加温設備が無い,温室やフレームを指します.
昭和30年代に,故郷の宮崎県北部で実際に農家で使用していたものは,
木製のフレームを組み,フレーム内の保温性を高める目的で,
その周囲を「麦わら」や「稲わら」で全体を包んでいました.
フレームの中には肥えた床土を入れ,そのフレーム上面は,
ガラスやビニールで日中の太陽熱を吸収畜熱し利用していました.
ただし,容積が小さい場合は日射量の日内変化で
内部の温度変化が極端に成るため,
あわせてこまめな温度調節が必要となります.
できるだけ大きなフレームの方が温度管理は有利です.

簡単なフレームは,
添付画像で示す木製の片屋根のフレームを組み,
周囲は温室用ビニールを被せます.
その周囲には充分なわら材を壁に沿わせ保温材とします.
上面のフレームにも農業用ビニールやガラスを装着し,
蓋の構造にして開閉ができるようにします.

日中の陽光による内部の温度調節は,適時・適切に蓋の開閉角度を選択し,
異常な気温上昇を避け,安定した内部温度になるように調整をします.

【冷床:フレームの設置場所】
日中を通し日当たりが好い場所で,
フレームの向きは,南面に向けて設置します.

余談ですが,永久的な温室の場合,棟屋は南北にします.
その理由は,朝から夕方まで均一に陽光が温室内の植物に当たるようにするためです.
東西にすると,午前中の朝日は棟の東端には当たりますが,
中央部と西端にはあまり届かず,お昼の南中時には強烈な陽光が全面に当たり,
温室内の温度は急激に上昇するからです.
午後からの日当たりは午前とは逆になります.

つまり南北に棟屋を置くのは,
日の出~南中~日の入りまでの時間に,
温室内に日光が均一に届くためと,急激な温度変化が防げるからです.

なお,支柱に這わせるピーマンなどの場合も同様に,
日光が一日を通し充分葉に当たる南北方向に支柱を並べて設置します.

【冷床の熱源】
冷床の場合,フレーム上面から太陽光でフレーム内の,
温度(気温~地温)を上げ,地中に熱を蓄えておくわけです.
夜間は畜熱したもので保温するのです.
フレームの周囲は,藁などを使い夜間の保温の為に充分に覆います.

【冷床の温度調節】
人工的な加温をしない場合,これが一番大変な毎日の作業で,
日没直前にフレームの蓋を閉め,その上にコモや毛布などを被せ,
昼に蓄えた熱を夜間に放射熱として逃がさないように充分な保温に勤めます.

朝はフレームの蓋を開いて,日中に日光がフレーム内に射す様にします.
フレーム内の気温が上りすぎるのも厳禁ですので,
必ず日光が射し始めたらフレームの蓋を徐々に開ける事も重要です.
すなわち急激な温度変化を与えないように人為的に配慮する必要があります.


【種芋のフレーム植え込み時期】
3~4月頃に,床に種芋を植えつける.
5~6月頃,芋から出た本葉5~6枚になった茎を苗として使用する.
芋の堀上は9~11月になります.

なお,一般的には梅雨~初夏の頃に芋づるを植え付けていますが,
フレームの製作やその後の温度管理が大変であるために,
フレームで育苗しないで,5月頃にサツマイモの芽の出る,
いわゆる『芽つぼ』の部分を芋に残すようにして,
芋自体を(ジャガイモ植え付けのように)カットして,
直接畑の畝に植えつける方法もあります.

なお,時期についてはお近くの農協に問い合わせてください.

今回も仕事の休み時間に暇をみては書き足しながら,
作業計画の予定を終えてここまで書きました.
文章表現が下手で話題も重複・前後するなど,
冗長な文章になってしまいました.
この後も今日の予定があり読み直す暇がありません.
脱字や誤字があることも考えられますが,
その際は機知にてご判断されご笑納ください.

この回答が,
ご質問者さまの疑問解消の一助になれば幸いです.
「サツマイモの苗作り」の回答画像1
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この回答へのお礼

詳細にご説明いただきありがとうございます。正直、びっくりしました。こんなに手間隙のかかることを江戸時代のお百姓さん、戦時中のお百姓さんはして来られたのですね。ホームセンターに行けば簡単に購入できる苗が、自身で作ろうと思えば・・・・、ご説明をよく読み返し検討してみたいと思います。どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/12/04 18:33

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