プロが教えるわが家の防犯対策術!

私は美術の学校で、ビジュアルデザインコース(といっても商業的といより作品系)で勉強しているのですが、
私一人頑張ってることは評価されても、作品は酷評だったり(嫌われてるわけじゃないです)
周りから見てもいい作品だねって言われることがないです。
できないから変に理論的に考え過ぎてるっていうんでしょうか、自分でもすごく肩に力が入ってる感じがしてしんどいです。
絵のほうは自分の思うがままに感覚的にかけて褒めてもらえるのですが、
どうしても構成やデザインコースの課題になると無駄に先生のいうことを頭に入れようとして、やめようにも考え込んだままで本当に辛いです。でも、諦めたくないです。

デザインができるようになれば少しでもそれを緩和されると思うのですが
やはり絵などと一緒で最初は作品を模写していけば感覚がつかめるものなのでしょうか?
ご回答よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

こんにちは。



グラフィックデザインを生業とする者です。

デザインの場合、模写というよりも、その仕事に込められた文脈をなぞることが大切。
そういう意味での模写はアリかもしれません。
(このへん、最後に書きます。)



まず、デザインは利用されてナンボです、というおさらいをしてください。

ポスターや雑誌のような平面(メッセージ的なもの)もそうですし
道具や家電のような、立体のプロダクトデザインもそう。
建築だってそうですね。使う人、利用する人がいるからつくられる。

使う人、利用する人がいなければ、デザインする必要って無いんですよ、ホント。




■何か現状では問題なり課題がある

 ・モノが使いにくい
 ・かっこわるい
 ・理解しにくい
 ・なんか仕方なく使ってる 
 ・こんなふうに伝えたい
 ・いろんな人に興味をもってもらいたい
 ・驚かせたい、感動させたい(今はつまらない)
 ・これイヤ、キライ(笑)



■これらをデザイナーの考えで変えていく(意図をもってつくる)

 ・これまでにない方法
 ・もっとかっこよく
 ・もっとかわいく
 ・もっと使いやすく
 ・もっと伝えやすく
 ・逆に難しくすることで考えてもらう


利用する人、(メッセージを)受け取る人などが
どんな風に感じるか?(感じさせたいか?)

そういった意図が形になっています。



「作品よりのビジュアル」ですと、作者一人の思いだけで作れますが
デザインになると、利用する人(受け取る人)の数が増えますので
より多くの人が使いやすい(ある意味平均的に理解される)工夫が
必要になってくるわけですね。

「かっこいい」「美しい」ものになれば、理解されやすくなったりします。
それは、ある意味で、多くの人にとって共通言語になっていたりするわけです。



さて。

ビジュアルは、模写することで「技術」が高まるかもしれません。

では、グラフィックデザインは? ……うーん、ちょっと難しいかな。


お仕事用語で「与件(よけん)」というものがあります。
まぁ、デザインする「前提条件」ですね。
学校の課題なら「テーマ」に相当するものです。
(実際はもっと細かい制約があります)

「与件」があって、その答えを出す流れが「グラフィックデザイン」になります。
ですから、見た目だけ模写しても、デザインはなかなか身に付かないです。


・前提条件はなんだったのか?
・誰に対してつくられた物か?
・どういう理由で、この表現になったのか?
・で、何が言いたいのか?

・自分ならどうするか?


そういうものを想像することが、グラフィックデザインの「模写」なのかなぁと思います。


あ、そうそう。

>絵のほうは自分の思うがままに
>感覚的にかけて褒めてもらえる


コレはとても重要ですから、引き続き伸ばしていってくださいね。
将来、必ず活きてきます。


ま、何かの参考になれば。
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この回答へのお礼

遅くなってしまってすみません、ご回答ありがとうございました!
プロの方から回答をもらえるなんて思ってもいませんでした。大変参考にさせていただきました。
思えば質問したときパニックになってしまい、ヤケになって模写するべきか迷っていましたが、模写とはやはりそういうものなんですね。再確認させていただきました。
そしてデザインは使われるものだということをすっかり忘れてしまっていました。冷静になるって大事ですね(笑)
ありがとうございました!

お礼日時:2010/01/13 14:07

デザイン専門学校のイラスト科をでた者です。



専門学校に入ってすぐの課題に好きな作品の模写はありましたが、ただ単にその個人のセンスを見極めるためのものだったようです。

デザインのアイディアの出し方は人によって違うのですが、私は何かが降臨するのを待ちます。
いつもギリギリになってピコーン!ってひらめくんです。
それを上手く捕まえて作品にします。
(もちろんピコーンが来るまでうんうん唸って苦しんでいますが・・・)

友達はサムネイルを沢山描いたり、また別の友達は苦も無く産みだしたりしていましたが・・・


2の方の回答を見て、確かに学生時代はいろんなものを吸収していたのを思い出しました。
(トイレのマークを考える課題もありました)
それといたずら?を考えるようにデザインを考えていたような・・・

少し肩の力を抜いてみてはいかがでしょうか?
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この回答へのお礼

遅くなってすみません。ご回答ありがとうございました!
やはり人それぞれなのですね。
周りを見てすごくあせってしまった気がします。私は私のペースでいこうと思います。力を抜いて(笑)
ありがとうございました!

お礼日時:2010/01/13 14:04

建築デザイン系で働いています。


模写でうまくなるのは
質感などの表現方法、構図の取り方、パースの描き方
ぐらいで発想そのものに作用するものではありません。

絵を描くのとデザインというものとは近いようで遠いですね。
「こんなのを描きたい!」と何かが浮かぶのは同じでも
その時浮かぶのが具象的なもの、写実的なものだけだったら
それはデザインではない。

手塚治虫に問うた者「どうすればいい漫画が描けますか?」
「いい本を読んで、いい映画を見て、いい音楽を聞きなさい」

至言だと思います。色んないいものを見聞きし触った頭の中で
何かがポンと浮かぶのはよくあります。
「和紙のシャカシャカ感を表現したい!」とか
言葉にすると意味不明ですが、ここからデザインを膨らませていったり
うんうん唸って考えたものが採用されるのも確かにありますが
パッと浮かんだものが採用される方がよくあると思います。
統計はとっていませんが。

お菓子のパッケージひとつ、携帯ひとつ、ゴミ箱ひとつとっても
誰かがデザインしたもの。
見るものは山のようにあります。
それを作った人はどんな事を考えてデザインしたのでしょうか。

あなたが通ってる学校のトイレのピクトサインなんかも
私が作ったものかも知れません。
「なんだよー変わったもん作れったってよー たかがトイレだろが」
とか言いながら裏紙に筆で書き殴った絵を描き起こしたかも知れない。
そんなのがたまたま気に入られて採用されたかも知れない。
(実際こんなことがありました。)

あなたが今作っているものとは直接関係ないかも知れませんが
根っこは同じ
手帳、おせち料理、年賀状など今の時期しか見られないデザインが
町には溢れています。
たくさん見て、作り手を想像してみましょう。そして
「自分ならこうするな」とケチを付けてみましょう。

デザイン理論というか、セオリーは確かにあるでしょうけど
デザインなんて、そのセオリーを壊すためにしてるんじゃないかと
思う時もあります。
あなたの絵は好評価 とのこと。
そこからデザインを発展させて行く方法を探すのはどうでしょうかね?
画力を武器にするのは充分アリだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
現役の方からお話が聞けて嬉しいです。
>質感などの表現方法、構図の取り方、パースの描き方
やはりそういったものなのですね、絵も一緒だし・・
>「和紙のシャカシャカ感を表現したい!」とか
すごくよくわかります。確かに私はそういう風に考えてきませんでした。
何々したいではなく、綺麗に綺麗にすることばかり考えていました・・・
>あなたの絵は好評価
あくまで独特の世界観があるからだそうで(自分ではよくわかりませんが)
実際に画力が高いとかそういったことではないですよ(笑)
ためになる言葉、ありがとうございます。少し元気が出てきましたし、答えがみつかりかけてる気がします。

お礼日時:2009/12/29 07:14

~『 模倣は創造の母なり 』モーツァルト~



からすると、模写することは今のアナタの場合『感覚』がつかみたいご様子でもありますし良いことでしょう。

>絵のほうは自分の思うがままに感覚的にかけて褒めてもらえる

ようなアナタには無用な心配ですが、
~『 芸術は技芸ではなく、それは、芸術家が体験した感情の伝達である。 』トルストイ~
という言葉もあるそうです。

>諦めたくない

という今の『感情』を大切に、我々門外漢を楽しませてくださる日を、心待ちにしております。佳いお年を!
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そうですまさに感覚をつかみたいのです!
ありがとうございます・・罵倒されるものかと思っていましたが少し元気になれました。頑張りたいです・・よいお年を!

お礼日時:2009/12/29 06:57

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