
Microsoft社のWordなどのワープロソフトでは、箇条書きというと
・項目
・項目
というように、行頭文字として中点などのマーカーを付けたリスト表示を意味し、一方、行頭に1,2,...という数字を付ける場合のものは「段落」に「段落番号」を付けるという言い方をします。
しかし、箇条とは、そもそもいくつかの規則をひとまとまりにして言うときの「何何の何ヶ条」の「ヶ条」の意味でしょうから、
そうすると、日本語では、番号付きのものが本来の「箇条書き」ではないかと思うのです。つまり、Wordの用語の使い方は逆だと思うのですが、皆さんどう考えますか。Wordは米国で作られたソフトなので、この考え方が違うのでしょうか。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
No.3で,日本の法令はほとんどが番号なし,とありますが,「1・2・3・・・となっているのは、聖徳太子が定めた十七条の憲法、大日本帝国憲法、日本国憲法ぐらいで、」というくくりかたは誤解を招くと思います。
少なくとも,明治時代に入って,法律・政令・省令といった近代的な法令が作られるようになる前と後とは区別すべきでしょう。
いうまでもなく,明治以降の法令は,圧倒的多数が,通し番号をふっています。
それでも戦前は,軍人勅諭など「一つ,○○べし。一つ,○○べし」のスタイルのものもありましたが,通常の法令は基本的に「第1条」「第2条」のスタイルでしたし,戦後は通し番号スタイルのみです。
(戦後にできた法令で「一、~」「一、~ 」のスタイルのものがあれば,教えてください。)
さて,「箇条」ですが,手元の辞書(漢字源)によると,
箇=固形のものを数えるときの言葉。個に同じ
条=えだ。すじ。細長いすじやひも。また,ひとすじずつ書いたもの。
箇条=多くの項目の中の一つ一つ。
とあります(一部要約しました)。
つまり,伝えるべき内容がたくさんある時,それをだらだらと文章で書くのではなく,ちょうど木の枝が細かく分かれてそれぞれの先に花が咲くように,細かい項目に分けてそれぞれの内容を記す。
そういう書き方が「箇条書き」であって,数字があってもなくても,それはどちらでも構わないと私は思います。
番号をふるのが一般的になったのは,そのほうが便利と考えられるようになってきたからだと思います。
昔に比べ,法体系が複雑になり,個別の法令の中の,さらに特定の条文だけをさして議論することが多くなると,番号がないと何かと不便です。
(たとえば,「憲法第9条」と一言言えばすむところを,毎回「憲法の戦争放棄の規定」と言っていてはわずらわしい。戦争放棄ならまだいいですが,もっと長くなってしまうものはたくさんあります。)
また,法律の文章自体の中でも,他の法律の中の特定の箇所を引用することがよくあります。
その他,番号をつけておくことで,「この法律の中のこの文」ということを,間違いなく示すことができるようになるわけですね。
江戸時代までは,あまりそういう必要性を感じなかったのではないかと思います。
したがって,
>「何何の何ヶ条」の「ヶ条」の意味でしょうから、
については,私はちょっと意見を異にします。
もちろん「五箇条の御誓文」のように,数字を伴って使う場合も多々ありますが,箇条書きの本来の意味は(数字があろうとなかろうと)「個別に分けて示す」ということであって,たまたまその条文の数が分かっていたり,通し番号が振られていたりすると,「○箇条」という言い方になるだけのことだと思うのです。
Wordの「箇条書き」および「段落番号」に相当するものとして,HTML言語では<ul>および<ol>というものがあります。
それぞれ,unordered list, ordered listのことで,手元のHTML4.0リファレンスでは「番号なしリスト」「番号つきリスト」と訳していますが,説明文中では「箇条書き」「番号つき箇条書き」とも書いています。つまり,どちらも箇条書きには違いない,ということです。私も同感です。
また,LaTeXでは,「箇条書き」「段落番号」に対応するものは,それぞれitemize, enumerateです。直訳すれば「項目化する」「数え上げる」です。
英語版Wordではそれぞれ何といっているのでしょうね。
なお,Wordの用語はこのソフト独特のものがありますので,私はあまり細かく詮索してもしかたがないような気がします。
(例えば「単なる改行(↓印)」と「段落」の違いなど。改行は書式情報を持たないが,段落は持つ)
あまりうまくまとまりませんが,このへんで。
「何箇条」等についてのご指摘有難うございました。
html.latex等も含めて、文書構造の問題を考える上でとても参考になりました。
No.3
- 回答日時:
なるほど。
それで、日本の法令を調べてみました。すると、1・2・3・・・となっているのは、聖徳太子が定めた十七条の憲法、大日本帝国憲法、日本国憲法ぐらいで、あとはほとんどが、一、~
一、~
となっています。(たとえば、徳川吉宗が定めた公事方御定書百カ条など。)
したがって、「日本語では、番号付きのものが本来の「箇条書き」ではないかと思うのです。」というのはあたらないみたいですね。「一、~~。一、~~。・・・」というのは、
・項目
・項目
になるんじゃないでしょうか。
箇条についてのご指摘有難うございました。
一つ何々、一つ何々、・・・も、
・何々、・何々、・・・
と同じ箇条書きの基本だったのですね。
No.2
- 回答日時:
『広辞苑』によれば、
[箇条] いくつかに分けて示した一つ一つの条項。個条。「五_の誓文」
[箇条書] 個条に分けて書き並べること。また、その書き並べたもの。
ということです。単に書き並べたものが箇条書きで、それぞれの冒頭に一連番号などを付することは、求めていないようです。
蛇足ながら、私はアンチWord派ですが、箇条書きに対するWordの解釈はそれでよいのではないかと思います。ちなみに、一太郎でも同様の解釈です。ただし、マークは中点に限らず、丸でも三角でもいろいろ選択できます。
番号を付けることを一太郎では「連番」といい、箇条書きとは別の機能であることは、Wordと変わりません。
確かに広辞苑でも「いくつかに分けて示した一つ一つの条項」としか言っていないですね。「番号付け」とは一言も言っていない。勘違いしてました。
有難うございました。
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