A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
追伸
仏や菩薩に対して自由に様々なイメージを持たれている事は素晴らしいですね。
新鮮な感じさえします。
観音様もきっと微笑んで見守ってくださっている事と思います。
教理は様々で尽きる事はありませんが、信じる心を持ち続ければ、きっといつかは観音様に出会える日が来るものです。
私の場合は、拙い与える心に観音様が力を貸してくださいました。
小さな祈りを汲み取ってくださったのです。
信仰は盲目と言われますが、決してそうではありません。
体験による実証の中で、観音様に出会われた人は私だけではないはずです。
そして、そうした体験を通過してみると
教えの解釈にしても、この辺までは許容範囲かな、という線が引けるような感じがしてきます。
私も脱線した事もありますし、それがまた仏縁につながった面もあります。
観音様とのご縁を大切にしつつ勉強なさってください。
合掌
合掌 hetanosuke様
言外のゆるぎない信仰と精進振りが察せられて敬服いたします。
仏様の存在をすぐ近くに感じられるのは本当にうらやましいです。私もたまに仏壇に般若心経や十句観音経をお唱えし心の平安を授かっております。
さて今回の私の質問は、観音様の御利益を掘り下げるのではなく、純粋に観音という言葉の起源を探りたいと思って投稿したものでした。
観音は、「音を観る」か「音で観る」か「観るときの音」かのいずれかの意味であろうかと考えます。
いずれにしろ日常の感覚を超越したような感性なので、法悦の極みか、麻薬の陶酔か、武術の極意か、いったいいつ頃、誰が重要な言葉として残そうとしたのかが気になってしまったのです。
だから、逆説的に聴光という言葉との対比ではないかとも推測しました。「合従連衡」とか「比翼連理」などの中国伝来の故事成句のように謂われがあるのであろうと考えました。
そして、皆様の回答を真摯に考察させていただいて、ここに回答らしきものが思い浮かびました。
つまり、音は四方八方から聞こえてきますが、観ることができるのは前方のみです。観音という言葉には、音を聞くように身の回りをまんべんなく見回しなさいよと言う真意が込められているのではないでしょうか。
同様に聴光という言葉には、目で見るように色彩や立体感や遠くの外観や近くの詳細な構造まで感覚を研ぎ澄まして分析して真実を捉えるという意味を込めることができるでしょう。
この考えは、皆様とのやりとりの中で生まれたもので仏縁と申してもよろしいでしょう。そして、これは新しい考え方ではなく、きっと数千年前にこのような意味を込めて説教した師匠がいらっしゃって、観音様という仏様が今まで伝わってきたものだと推測されます。
ともかく、教義などと簡単に触れて、三宝をないがしろにすると外道に陥りますよとおっしゃるhetanosuke様の警策を頂き、お詫びの上、今後発言に配慮して参ります。
No.2
- 回答日時:
般若菩薩は無分別智といわれる般若智そのものの象徴であり
観自在菩薩は自在に般若智を働かせる事のできる存在の象徴と考えられます。
また同時に救済の方便を自在に発揮する事も含まれると推測されます。
このような共通した深い智慧の世界においての菩薩の名称を分けている事には、以上の事柄を含めた相応の理由があるのでしょう。
そうした分け方は先徳によって決められ、曼荼羅の諸尊として位置付けられてきました。
聴光菩薩という尊格は残念ながら見当たらないようです。
イメージとしては面白いのですが、観音の働きの広さからみれば、そのような名称が(観音に)与えられてもいいような気がいたします。
ご回答を拝見すると、僧侶の方か仏教哲学の専門家の方ですね。
読めば読むほど意味深い回答をいただきどうもありがとうございます。
般若心経の教えのように悟りに近い瞑想の可能な観自在菩薩が、菩薩行に徹するところが偉大なのですね。
如来という言葉も如行という言葉とセットで、来るが如く行くが如きスターやアイドルのような存在を示す言葉ですから、観音如来という仏様があっても不自然でないような気もします。
それとも菩薩としての功徳が観音力というものならば、救済活動は不可欠なのでしょうか。
あえて聴光力という言葉を作ってみると、光通信のような、もしくは情報収集力のような知的活動のシンボルのような気がします。
救済の観音、情報の聴光と位置づけると一つの教義が成り立つのではないでしょうか。
No.1
- 回答日時:
おもしろいご質問だったので、どういう回答がつくか待っていたのですが、どなたからも回答がないようですね。
“存在すること”を証明するのは簡単ですが、“存在しないこと”を証明するのは非常に難しいと思います。
取り敢えず、ネット上の『大正新脩大蔵経』データベースのページにて、「聴光菩薩」というキーワードで検索しましたがヒットしませんでした。
ということで、少なくとも、『大正新脩大蔵経』に収録されている経典類には「聴光菩薩」という名前の菩薩は存在しません。
だからといって、“絶対に存在しない”とは言い切れません。
『大正蔵経』に収録されていない膨大な経典すべてを網羅して検索することは不可能なので。
ちなみに、観音菩薩とは、梵語では、「アヴァローキテーシュヴァラ」(???????????? [Avalokite?vara])と言います。
この「アヴァローキテーシュヴァラ」を訳したもののうち、一番一般的なのが「観世音菩薩」略して「観音菩薩」です。
この他にも、「光世音菩薩」「観自在菩薩」など、数種類の訳語が存在します。
「アヴァローキテーシュヴァラ」をどこで区切るかで、「観世音」と「観自在」の二つの解釈の仕方ができると習った記憶があるのですが、遠い昔のことなので、語学的なことは忘れてしまいました。
「観自在菩薩」であれば、「観ることが自在な菩薩」ということで、菩薩の名前としては違和感がないのですが、「世の音を観る菩薩」となると、確かに公案のような、哲学的な感じもしますね。
でも、「聞香」「香りを聞く」という表現もあって、五根と五境を表わす語の対応が必ずしも一致しない(現在の我々の感覚において)場合もあるわけで、さほど哲学的な意味を持たせているわけではないのかなあという感じもします。
いずれにしても、おもしろいご質問だったので、他の方の回答があるのを楽しみに待っています。
あるいは、仏教関係の質問は哲学カテゴリーでよく見かけますので、こちらを閉じて、哲学カテで再度質問されれば、回答がつくかもしれません。
まったく無視されている感があったのですが、やっと回答いただき大感謝であります。
誰も興味ないのか、それとも秘儀に触れるので回答できないのか、どうなんであろかと考えていたのですが、意識している方が少ない様子ですね。
サンスクリット語まで堪能な方に教えていただき、観音でも観自在でもとれる梵語であるということが分かりました。般若心経が、観自在菩薩で始まるのは、玄奘三蔵が観自在菩薩と訳したのでょう。観音経というお経もありますから、観音とよぶのは中国仏教では自然だったのですね。
また、音楽を聴くと色や特定の風景が思い浮かぶといった、今流行の大脳生理学の共感覚を暗示しているのかもしれないとも考えました。チベット死者の書の来世に飛び込んでいく描写の色彩の奔流や、映画「2001年宇宙の旅」のエンディングのイメージを思い浮かべながら、音を観るもしく色を聴くという感覚を想像することがあるのです。
ともかく、もうしばらくレスが付くのを待ってみます。
どうもありがとうございました。
・・・ 念々従心起 念々不離心。
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