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ギターの初心者なのですが、僕にとって「調」というのは本当に謎だらけです。
これに関しての質問はこのホームページでもたくさん見られますが、それを読んでもよくわからず・・・
そして、自分のわからない点をまとめて質問を投稿しようと思いました。ありのままに思っていることをそのまま質問しようと思います。無知ですみません・・・

まとめますと、

(1) 「調」というのは、音楽になぜ必要なのでしょうか。

(2) 曲によって調がそれぞれあるようですが、なぜあるのですか。勝手にできてしまうのですか。それとも作曲者が調を決めて作曲をしているのでしょうか。

(3) 長調(メジャー)、短調(マイナー)の意味がわかりません。それぞれどう違い、どう働いてくるのでしょうか。

(4) 長調の曲にEmやAmのコードがふつうにでてきますが、これは変調しているということでしょうか。

(5) 楽譜から何の調なのかをみつける質問が多く見られますが、何のためにみつけるのでしょうか。

ばかばかしい質問だと思いますが、どうか回答をよろしくお願いします。

A 回答 (4件)

質問項目が多いので、二回に分けてお答えします。



「調」は、英語で「Key」と言います。
「キー」は、「鍵」という意味ですから、とても重要なものであることは想像できると思います。

(1)「調」というのは、音楽になぜ必要なのでしょうか。
これは、「なぜ何種類もの調が必要なのでしょうか?」という意味でしょうか?
もし「調」そのものだというのであれば、「調」は音階そのものなので、「調」がないとすれば、音階が存在できないので、まったく脈絡の無い12あるいはそれ以上の無数の音がランダムに並ぶことになります。これでは音楽になりません。音楽は秩序です。秩序の基盤が「調」ということになります。
秩序にしたがったり、はみ出したりしながら音楽が出来上がっていきます。

「なぜ、何種類もの調が必要なのか?」という質問内容であれば、
例えば、カラオケで歌うときに、「このキーは高過ぎて歌えない」とか、「これは男性のキーだから、女性には歌えないよ」というような会話をよくします。
一種類しかキーが存在しなければ、男性の歌っている曲を女性が歌うことは不可能になります。
また、「あの歌手は、すごく高いところまで声が出るので、普通の人にはマネできないよ」
などとも言います。
こんなときも「調を変更する」ことにより、素人でも歌うことができます。
原曲が「ハ長調」なら、「イ長調」に、「調を変更」すればよい、ということになります。
また、ギターは、#が3個のAメジャー、4個のEメジャーなどは得意な調ですが、♭2個のB♭メジャー、3個のE♭メジャーなどになるとお手上げです。
♭が3個付くE♭メジャーの曲に出てくるコードは、E♭、A♭、B♭7、Fm、Gm、Cmというようなコードになります。これが#・♭の付かない「ハ町長」(Cメジャー)なら、C、F、G7、Dm、Em、Amになりますので、グンと楽になります。
世の中に「E♭」(変ホ長調)という唯一の調しかなければ、ギタリストはお手上げになります。
逆に、管楽器は、♭はいくつ付いても平気だが、#が3個も付いた譜面を渡された場合はお手上げです。
ギターは、EコードやAコードはきれいに響きますが、E♭などのコードはきれいに響きません。
管楽器は、#の多い調の場合は、滑らかに自由自在に演奏することができません。
このように、人間の声の広さは一人ひとり違いますし、楽器にも「特性」といって得意な調、不得手な調があるので、「調が一種類」では、とても困ります。
それぞれの声域や、得手不得手を考慮して、作曲や演奏に際して、最適な調が選ばれます。
以上のことを考えると、音楽には「色々な調」が必要であることがわかります。

(2)曲によって調がそれぞれあるようですが、なぜあるのですか。勝手にできてしまうのですか。それとも作曲者が調を決めて作曲をしているのでしょうか。

これは、(1)の回答にもあるように、曲を作るときに、だれか特定の歌手のために書いたり、あるいは自分で歌うために書く場合は、シンガーの声域に合うように調を選びます。
また、ある楽器のためなら、ギターソロの曲なら、低音が開放弦で弾けるAメジャー、Eメジャーが弾きやすいですし、トランペットのソロ曲なら#の付く調が選ばれることはありません。楽器奏者が嫌がるような調を選ぶと、「無知・無能な作曲家」「楽器の鳴りをわかっていない作曲家」というレッテルを貼られてしまい、次の仕事が来なくなります。
また、地獄のような低い暗い響きを出したいとき、天国の小鳥のさえずりのようなイメージを出したいときにも調の選択が考慮されることも想像できると思います。
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この回答へのお礼

詳しくわかりやすく回答していただき、本当に参考になりました!ありがとうございました!
でもやはり僕は初心者であるので、回答から思い浮かぶ別の質問が次々と出てきます(~_~;)
教則本も活用しますが、これからもお世話になりそうです...

音楽は奥が深いですね(>_<)
ありがとうございました!

お礼日時:2011/03/29 17:08

続きです。


(2)長調(メジャー)、短調(マイナー)の意味がわかりません。それぞれどう違い、どう働いてくるのでしょうか。

音楽には、「音の組み合わせ」自体の面白さを狙った音楽もありますが、基本的には、音楽は芸術ですから、「音」という素材を使って、この組み合わせにより、人間の感情・思い・気持ちを表そうとしたものです。

人間の気持ちは大きく分けて、「明」と「暗」があります。
「明」には、楽しい、明るい、うれしい、希望に満ちた、愉快な、などの気持ちがあります。
一方、「暗」には、悲しい、暗い、重く沈んだ、怒り、憎しみ、絶望、死、喪失などがあります。
これらの気分を表すのに、「明」には「長調」、「暗」には「短調」というように、二種類の系統の調が準備されているのです。

「歌」の場合、メロディーは、歌詞のBGMの役目を担っています。歌詞の内容を盛り上げるためのメロディーが付いていないと、「メロディー」の存在意義がありません。
歌詞の内容が、「親友を亡くした悲しい気持ち」であるのに、メロディーが明るい長調でドンチャカドんチャカやっていてはまずいのです。こんな場合は、短調で悲しげなメロディーが付いていなければなりません。
このように、人間の気持ちの明・暗を表現するためには、二系統の調がないと具合が悪いのです。

(4) 長調の曲にEmやAmのコードがふつうにでてきますが、これは変調、しているということでしょうか。

その場合もありますが、だいたいはそうではなくて、単調さを避けるために随時挿入します。
例えば、「今の楽しい」気持ちを歌っている曲でも、過去の寂しかった思い出話が挿入されていたりします。そんな場合も、その部分だけ少しマイナーコードを当てて気分を出すということもあります。

(5)楽譜から何の調なのかをみつける質問が多く見られますが、何のためにみつけるのでしょうか。

何のためでしょうね?
よく回答者同士が、質問者そっちのけで、ムキになって、メージャーだマイナーだ、どっちゃらこっちゃら書いているのを見かけますが、その曲の調が何だとしても、曲の値打ちが変わるわけでもないし、判ったところで、「だからどうなの?・・・」と思います。
楽譜があるのなら、五線の冒頭に#や♭が付いているので、それを見て、曲の冒頭や末尾の音やコードを見るとスグにわかります。
音大の入試ならともかく、「この曲は何長調です。」と回答を得たところで何の意味も無いと思います。
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(1)調は別に必要ではありません。

調性のない音楽も世の中にはたくさんあります。たとえばインドの音楽は西洋の調性では説明できませんし、現代音楽でも調性のない音楽はたくさんあります。ジャズやブルースではメロディは短調なのにコードは長調のコードがつけられます。

(2)昔の大作曲家バッハはそれぞれの調性に意味を持たせていたようです。例えばト長調は快活さとかヘ長調は平和とか。ただ多くは単に演奏しやすいように調性が決められています。ロックの曲はギターとベースが中心になるのでAとかE、D、Gのような調性(キー)が多いです。ジャズだとホーンで演奏しやすいように調性が選ばれているのでE♭とかFとB♭のように♭系のキーが選択されます。ピアノ曲もB♭が好まれます。黒鍵と白鍵の並びがちょうどいいのだそうです。あとはボーカルの人の声域に合わせてキーが選ばれることもあります。ジャズのボーカルものの伴奏をすると、ボーカルの人に「今日は声の調子が悪いので半音下げて」なんて平気で言われます。

(3)長調は簡単にいうと明るく軽やかな雰囲気の曲です。短調は暗く重苦しい雰囲気の曲です。

(4)音楽は緊張と解放という概念で美しさが表現されます。長調の曲にEmやAmのような短調のコードが出てくると、緊張感が高まります。そこから元の長調に戻ると解放感が得られます。これは変調ではありません。

(5)特に意味はないと思います。
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この回答へのお礼

作曲にもそのような技術があるのですね!

たくさんためになる回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/03/29 17:26

先ず、「調」と言うのは、曲の雰囲気を決めるのに重要な役割を果たします。



ギターもピアノも、あらゆる楽器に共通している単位なんです。

リズムだけでは、ゆったりした曲、早い曲としか伝わらず、それは楽しい曲なのか悲しい曲なのかと言うのは「調」によって決められます。

メジャー(長調)、マイナー(短調)は、その名の通り、基本はメジャーが明るい曲にマイナーが暗い曲になっていきます。

急に部分的に記号が変わるのは、曲に変化を付けるための変調で、元の調に戻る記号があります。

#や♭で1音だけ変えるだけでも変化が付きます。

だけど、曲のベース(基本)は初めの調と変わりません。

そうやって、色んな音を駆使して曲は作られます。

各小節に付いているアルファベットは「コード」と言います。

この和音を奏でれば、簡単な伴奏が付けられます。

このアルファベットは、英語の「音階」です。

ドレミファ~♪
はドイツ語なんです。

C(ド)D(レ)E(ミ)F(ファ)G(ソ)A(ラ)B(シ)C(ド)
となります。

これらは、メジャー(長調)です。

この基本形に#や♭を付けて変化させたのが、隣にmが付くマイナー(短調)になります。

使いこなせる様になれば、ギターやピアノの簡単な弾き語りが出来る様になりますよ*

「調」と言うのは、曲の雰囲気と流れを司る部分です。
謂わば、土台と言っても過言じゃないでしょう。

長文すみません。

分かりにくいと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

分かりやすく、参考になりました!
是非、弾き語りもマスターしたいものです。

ありがとうございました!

お礼日時:2011/03/29 17:50

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