とっておきの手土産を教えて

無線機に興味があり、いろいろと触っているものです。
そこで、ロック電圧というものがあるらしいのですが、このロック電圧、何のためにあるのか?ということがわかりません。
もし、知っている方がいれば、教えてください。

A 回答 (2件)

こんにちは。



この用語がどのような部分で使われているのか、また、無線機に関してどの程度の知識をお持ちかわかりませんが、次のような回答ではいかがでしょう。

ロック電圧は、PLL方式発振回路の、周波数安定制御のための制御電圧(周波数ロック電圧)のことではないかと思います。
携帯電話を含む無線機器では、送信周波数や受信周波数を決める発振回路は安定した周波数でなくてはなりませんが、一方で、必要に応じて周波数を自由に変更したいという柔軟性も要求されます。そこで現在多用されているのが「PLL(フェーズロックドループ;位相固定帰還)発振回路」です。

この回路では、発振回路の中の周波数を決める同調コンデンサとして、ダイオードの一種である「バリキャップ」(可変容量ダイオード)を使用し、これに加える直流電圧を変更することでコンデンサとしての容量が変わり周波数が自由に変わるようにします。
このままでは周波数が不安定なので、出力された発振周波数を分周(好きな数で割り算)し、周波数が安定だが変更のできない「水晶発振器」の周波数と比較(位相比較)します。
その結果は、直流電圧として出力され、周波数が高すぎれば高い電圧、周波数が低すぎれば低い電圧になるので、その電圧をバリキャップに加えると、周波数が安定(高すぎた場合は低く、低すぎた場合は高く変動)します。
このためこの電圧信号は、「周波数がロックされる電圧」として働くのです。(周波数を変更したい場合は、周波数ロック電圧を変更しようとせずに、分周数(割り算の母数)を変更します。その結果、周波数ロック電圧は勝手に最適な値に変わり、落ち着きます。)

なお、このような帰還(何かを調整するときに、出力を検出して基準と比較し、その差を電圧として取り出して元の制御器に加えることで安定をさせる)方式は、無線機では、送信電力を安定させる(APC)、電波の強さに応じて受信感度を調整する(AGC)等、いろいろな部分で導入されており、それぞれ、パワーロック電圧、受信出力ロック電圧とも呼ばれています。

さて、ご質問の趣旨に合っていたでしょうか。
お役に立てば幸いです。
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この回答へのお礼

とても詳しい回答ありがとうございました。
勉強になります。

お礼日時:2003/10/26 14:27

#1の方の回答はすばらしい。



素人向けに、
PLLのVCOに与える電圧の事です。
希望の周波数でVCOを動かす時、「ロックした」といいます、その電圧の事。
VCOにはコントロール電圧の範囲が有りますから、最低ないしは最高よりも範囲外なら、ロックしません。
PLLのICがアン・ロックと言う事になります。
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この回答へのお礼

素人向けに、わかりやすい説明で、助かります。
ありがとうございます。

お礼日時:2003/10/26 14:28

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