No.5ベストアンサー
- 回答日時:
Y-port7さんがお好みの本格ミステリの例をあげていただいたほうが、的確な紹介ができると思います。
『本陣殺人事件』は、当時としては最先端の本格ミステリでしたが、新本格以降が好きな方には、物足りないと思います。
いまの作家が横溝作品をベストにあげるのは、その作家が若い頃に読んで感銘を受けたからでしょう。当時としては、とても斬新に見えたはずです(でも、横溝作品のトリックは、クリスティあたりから借りてきたものも多いですよ(^^;))。
無難なところでは、shikakuhonpoさんと同意見で、『獄門島』『八墓村』などの代表作から読むのがお勧めです。
横溝作品の魅力は、「本格」(トリック)よりも、おどろおどろしい雰囲気にあると思います。
綾辻さんからミステリーに入った人間です。
それ故やっぱりどんでん返しはスキです。あと、綾辻
さんの作品は雰囲気重視、って感じなので、そういう点
はもしかすると横溝と共通するかもしれません。
トリックに関しては、似た様なものが多くあるのは
しょうがないような気がします。私、クリスティーは
「そして誰もいなくなった」から制覇しようと思った
のですがピンとこなくてそれ以降読んでませんーー;
海外物には懐疑的になってしまいました。
ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
中編なんですが、『車井戸はなぜ軋る』が最高傑作と信じて疑わないものです。
私も#6さんと同じく、全作品を読破したのは小学生でした。だから『悪魔の手鞠歌』とか、動機がよくわからなかったんですが、ただ怖いな~、とドキドキしながら読んでました。
最近創元社から出ている文庫版の選集を読んでみて、あらためてそのうまさに舌を巻きました。
特にあげたのは、すべて手紙から成る作品で、ラクロの書簡体小説である『危険な関係』に比肩するほどのできばえ、って言ったらちょっと言い過ぎ(^^;)か、
それでも太宰治の『パンドラの箱』(これも同じく書簡体小説)なんかより、できがいいです。
角川文庫だと、『本陣殺人事件』の中に入っていた記憶があります。
横溝は、ちょっとした描写がうまいんです。
『白と黒』だったら、忽然とあらわれた多摩ニュータウンの描写とか、『悪魔が来たりて笛を吹く』だったら、瀬戸内を船で行くところの描写とか。
おどろおどろしい、とか、耽美とか言われるけれど、そうしたものを支える筆力はなかなかたいしたものだと思っています。
小学生の頃に読まれた方、多いんですね~。
そのときに読むのと大きくなってから読むのとでは
また印象が違って楽しめるんだと思います。
おどろおどろしい雰囲気を出すのって文章力が
必要だと思います。
何を買うか、決めました。雰囲気も描写も横溝が
描く世界を楽しんでみようと思います。
No.6
- 回答日時:
他の方とだいたい同じ意見なのですが
それだとつまらないんで、思い切って
76年の映画「犬神家の一族」ってのは、どうだ!
(もう、見てます?)
案外、これが横溝ワールドの入口としては
ベストじゃないかと思うんです。
ちなみに、私が最初に読んだのは「本陣殺人事件」で
映画「犬神家の一族」の大ヒットで横溝ブームが巻き起こる前で
まだ小学生でした。
当時ハマッていたのは、ルパン、ホームズ、江戸川乱歩で
初めて読んだ横溝正史は、乱歩のような恐怖趣味と
ホームズのような謎解きの面白さが合体していて
かなり感動しました。
でも、その後、クイーンやらカーやら、あと日本の新本格も読みましたから
正史としては短編の「本陣殺人事件」は
No.5さんが仰るように、今読むと私自身も物足りないかも知れない。
そこで、No.4さんが仰るように、私も「獄門島」あたりがイイと思うな。
事件の背景に、過去の歴史のドロドロが臭うヤツ。
で、「八つ墓~」「犬神~」「悪魔が来たりて~」「悪魔の手鞠唄」と
読み進んでいくうちに「ああ、いつものパターンね」となり
さらに読み進んで行くと「これは、あのトリックね」と
なってしまうんだなぁ、作品が多いだけに。
でも、そういうときは「悪魔の寵児」「白と黒」「真珠朗」などの
エログロ系や耽美系を読むと「やっぱ正史はイイね~」って
再評価しちゃったりして。
犬神家?見ておりませぬ、全然。
私も小学生の頃からミステリーに親しんでいたかった
なぁ。カーとかポーとか作家名だけは、十角館で知り
ました(笑)
獄門島って、いかにも、なタイトルですよねぇ。
復讐目的でどんどん殺されますよ、っていう感じが。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
横溝作品は主なものはひととおり読みましたが、現代ミステリーに慣れた人の感性には合わない可能性が高いです。
ひとつふたつ読むのは大いに結構だと思いますが、読破するほどのものではないとも感じます。そこで僕としては、代表作から読まれることをお奨めします。具体的には「八つ墓村」「獄門島」「犬神家の一族」でしょう。どうしても「本陣殺人事件」を読みたければ、これらの後でも一向に構わないはずです。
ただ、個人的には横溝はどちらかと言うと、後期作品のほうが面白いと感じました。具体的には「悪霊島」「病院坂の首くくりの家」です。
現代ミステリーに慣れたと言えるほどは読んでいない
ような・・・オイ。
シリーズの順番っていうのは、さほど気にしなくても
いいんですか。獄門島ってタイトルに惹かれます。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
私も横溝作品は大好きです。
あの独特の雰囲気が良いですよね。
わざわざ、古本屋で昔出たバージョンで揃えてしまいました(仮名遣いが昔の儘である為に、更に味わいがあります)
さて、読む順番ですが、私もやはり金田一シリース第一作目の『本陣殺人事件』が良いと思われます。
第一作目とあって、金田一の印象を詳しく描写してありますし、そこから広がる金田一ワールドの下地として十分だと思いますよ。
私自信が好きな作品は『悪魔が来りて笛を吹く』と、『獄門島』です。
余談ですが、有名な『八つ墓村』は、金田一では無い人間の視点で書かれた物なので、事件解決の辺りは原作ではかなり曖昧になっています。
その為、TVや映画で創られる度に、展開が変わっていますので、原作を読んだ後に見比べて見るのも面白いですよ。
ちなみに私は、JETさんという漫画家さんが角川書店より出版されている同タイトルの漫画の展開が一番好みです(^_^)
また、金田一シリーズ以外の作品も面白いので、是非横溝作品に傾倒して下さい(^_^)
本陣強いですね~。
金田一シリーズは、どれもタイトルがおどろおどろしくて
印象的ですね。
ドラマや映画にマンガと、金田一は色んなメディアで
取り上げられているけど、それだけ魅力的ってこと
なんでしょうね。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
私も、小学生の頃はまってました。
(^^;)丁度、古谷一行氏の連続ドラマ(一番最初は1時間ずつ、2週で1話って
カンジの放送だったんですよ)を観てました。確かに怖そうでした…
で。私も♯1サン同様第1作の『本陣』からが良いんでは
と思います。あと映画化されてる作品は楽しめますね。『女王蜂』とか。
個人的には『真珠郎』『白と黒』も面白いです。
趣味がばれますね(^_^)
私も小学生の頃に出会いたかったです・・・(笑)
全然本なんて読んでませんでした。
ドラマの方はちょっとだけ見たことがありますが、
私は耕介の方ではなくはじめちゃんにハマって
おりました。
ありがとうございました。
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