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生地の染色の専門用語ですが、顔料染めとスレン染めと反応染めの違いを教えてください。またそれぞれどのような違いがありますか?

A 回答 (1件)

こんばんは



顔料染めとは、文字通り顔料を用いる染色法です。
顔料はイオン化していませんから(というより微粒子ですから)そのままでは布に固着しません。顔料には通常バインダーと呼ばれる接着剤を使用します。
一般的に堅牢度は高く、紫外線でも分解されにくいのですが、バインダーを強力にすればするほど堅牢度は高くなる反面、ごわごわした感じになります。
ステンシル用の絵の具として売られているものは、ほとんどがこれにあたると思います。
手描き、捺染向きです。あらゆる繊維に対して使用可能です。

スレン染めは建染染料とも呼ばれています。この染料は、アルカリ性で、かつ還元された状態で初めて水に溶けます。(イオン化された状態に)
これを布に染み込ませ、空気中に広げて酸化させると、発色し、固着します。
いわゆる「藍染め」と同じ原理の染色法です。
堅牢度が高く、手軽に染められるので、一般的によく使われる染色法ですが、欠点としては
・染液の管理が必要(液が酸化すると染まらなくなる)
・浸染用(液に浸けて染める)で、引き染め(刷毛等で塗る)には向かない。手描きの模様が作りにくい。
・アルカリが強いので、ウールや絹など、動物性繊維には向かない
・液の色と、酸化した(染め上がった)色が違うので、色あわせが難しい
などがあげられます。
綿、麻等植物繊維専用です。ナイロン、アクリル等の化学繊維は染まりません。

反応染めは、反応性染料を用います。
これは、アルカリ性の反応液を併用し、布上で化学反応を起こすことで固着します。
これも堅牢度は高く、浸染、捺染、引き染め、手描きなど、あらゆる染色法が可能です。(染料の種類によってそれぞれに向き不向きがありますが)
ただ、染料によっては乾燥後、蒸しが必要な場合があります。
これも木綿、麻、レーヨン向きです。

こちらの染料店が詳しい染め方などの書籍を販売しています。
田中直染料店
http://www.tanaka-nao.co.jp/new/top.shtml

参考URL:http://www.tanaka-nao.co.jp/new/top.shtml
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この回答へのお礼

大変参考になりました。
有難うございます。

お礼日時:2004/02/12 11:26

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