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数日前の報道によると、今から約2億1500万年前に巨大隕石(いんせき)が地球に衝突した痕跡が、岐阜県の地層で見かった、そうです。

先日、私はこのカテで、約6500万年前の恐竜の絶滅は、“小惑星による?”と質問しました。大半の回答者は、小惑星による、とのことでした。

質問したいのは、どういう理由で、一方は巨大隕石であり、もう一方は小惑星に分かれたのですか?ということです。

A 回答 (9件)

もともとの言葉の定義を確認しましょう。


隕石(meteorite)は「地球以外の天体の一部が地上に落下したもの」で起源は問いません。
小惑星(asteroid)は「太陽系内の小さな天体(太陽系小天体)のうち、珪酸塩鉱物および金属を主成分とするもの」
です。揮発性成分を主成分とするものは彗星(comet)です。地球に落ちてくるかどうかは関係ありません。
隕石と小惑星は定義の基準が異なっているので、どちらかがどちらかを包摂するわけではないのです。

何が落ちてきたかを問わず、地球に衝突したことを重視する立場なら隕石と称します。「白亜紀末に巨大隕石が衝突した」でも「地球に天体が衝突したと言う事実」を言うだけなら間違いではありません。
落ちてきたものの起源を重視するなら小惑星などと呼称し、「白亜紀末に衝突した小惑星」でも問題ありません。もっと厳密に言うと「白亜紀末に地球に衝突した巨大隕石の起源は小惑星である」になります。

K-T境界のイリジウム濃集層が衝突の証拠とされていますが、イリジウムのような元素は珪酸塩鉱物や金属を主体とする小惑星に多く含まれ、彗星には多く含まれません。そのため「K-T境界に衝突した巨大隕石は小惑星である」と考えられています。岐阜での発見も、イリジウム濃集が確認されたことがきっかけのようですから、同じかもしれません。ただ「衝突の跡を見つけた」ことを報告するのなら「巨大隕石が衝突した」でも間違いではありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

定義などから始めて、細かく分析して頂きましたことを感謝いたします。

<隕石と小惑星は定義の基準が異なっているので、どちらかがどちらかを包摂するわけではないのです。>
たしかにそうですね。
(言分けになりますが、落下してきた物に限定して、隕石が小惑星を含んでいる、といえば良かったです)

<イリジウムのような元素は珪酸塩鉱物や金属を主体とする小惑星に多く含まれ、彗星には多く含まれません。>
先日の質問に対するMazeran様の回答が、このことを説明されていたのですね。遅ればせながら、今やっと理解できました。

以上で、小惑星ということに、納得いたしました。
大勢の回答者の皆様、お手数を掛けました。

お礼日時:2012/11/12 19:09

> 私が知りたいことは、衝突したものが、隕石でなく、狭い意味の小惑星であると表現するのは、最近の研究により、小惑星に限定されきたのですか?、ということです。


あるいは、地質という学問は、
<隕石といおうが、小惑星といおうが気分の問題>
で、衝突したものを表現する際、どちらでも良い・関心はない、なのですか?
 ~~~~~~~~~~~~~~
回答
「衝突したものが、隕石でなく、狭い意味の小惑星であると表現する」傾向が起きているとは思いません。
たまたま、「私はこのカテで、約6500万年前の恐竜の絶滅は、“小惑星による?”と質問」されたという、質問開始の言葉遣いが引き継がれただけでしょう。
「地質」は学問分野の名称ではなくて、一般の名称でしょう。学問分野を指す場合は、地学とか地球科学とか、固体地球物理学、地質学、隕石学、鉱物学とかになるでしょう。
http://www.nipr.ac.jp/soran/index.html
 
地球に衝突したものを何と表現するのかは、その表現者が通常、何に関心を持って研究などをしているかに関わると思います。天体関係、惑星探査の研究者なら小惑星、鉱物関係の研究者なら隕石(いん石)、古生物学関係者は巨大隕石などというのではないでしょうか。地球科学を幅広く研究している人は小惑星と言ってみたり、イリジウムに言及することが多ければ隕石(いん石)というのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

間髪をおかぬ再回答ありがとうございます。

<傾向が起きているとは思いません>
私もそう思います。しかし、一連の回答者は、(一名を除いて)、小惑星に偏っていました。

<何と表現するのかは、その表現者が通常、何に関心を持って研究などをしているかに関わると思います。>
確かにそうでしたね。そうであればこそ、自分の関心(専門)でないことについては、わざわざ特異な表現の方を選択せず、(誰からも揚げ足を取られないような)無難な表現をするのだろう、と思っていました。

この質問の発端になったのは、ある著者(地質学者)の解説書で、疑問が湧いてきたからです。今は、その書物を信用できないな、という心境です。

お礼日時:2012/11/11 08:09

No.3です。



約2億5千万年前に、地層のP-T境界層が出来るとき、例えば脊椎動物種の90%以上が絶滅し、これまでの地球史における最大かつ最悪の大量絶滅であったとされています。
実際には、P-T境界の大量絶滅は、約1000万年の間隔を置いて、2億6000年前頃と2億5000年前頃の2回に分けて起こっています。

 (Wikipedia : P-T境界 「絶滅年代」の項参照)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/P-T%E5%A2%83%E7%95%8C

P-T境界における絶滅は、生命種の数が再び出揃うまで、その後一千万年も掛るほど、深刻な環境変化であったようです。
その原因となる候補も、K-T境界層が出来た原因のそれと同様に、大質量の天体の衝突であったとする説が有力です。
しかし、絶滅数とその影響期間を考えると、P-T境界では、K-T境界の時より大きな天体の衝突であった可能性があります。
或いは、P-T境界における1度目の天体衝突から生命数が回復途上であったのにも関わらず、2度目の衝突により根絶やしにされた影響が大きく残ったのかもしれません。

しかし、何処にそのP-T境界の時点が隕石で、K-T境界の時点が小惑星だとする根拠があるのでしょうか。
といいますか、それって、衝突天体の種類(或いは呼称?)を区分することに、どういう意義があるのでしょうか。
この場合、仮に誰かが決めた基準があったとしても、どちらも、巨大隕石としても、小惑星としても、差し支えはないでしょう。
また、小惑星が隕石に包含される、という根拠も無いと思われます。

例えば、数cmサイズのものが落下すれば、それは隕石と呼ばれるでしょう。
また、直径数kmの場合は、落下して衝突してしまえば、巨大隕石は正しい表現ですし、小惑星と言っても間違いはなく、この場合は、隕石と小惑星は同義でしょう。
(但し、重箱の隅を突けば、前にも申した通り「隕」は「高いところから落ちてきたもの」という意味につき、「落ちてくる前」は、厳密には「隕石ではない」ので、宇宙空間にある天体を「隕石」というのは、国語的な語彙としては少しおかしいことになります。)
また、数センチメートルくらいまでは、小惑星とし、それ以下は、惑星間塵とする区分もあります。
 (Wikipedia : 惑星間塵)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%91%E6%98%9F% …

所で、単に「隕石」「巨大隕石」「小惑星」と言った場合、それぞれ、最小、最大がどれくらいからどれくらいの大きさまでを言うと思われますか。
自分の感覚では、隕石又は巨大隕石と呼べるのは、数cm程度~100km程度までで、それ以上は、「巨大隕石」と言うよりは、「小惑星」と呼びたいし、程度の差こそあれ、そのボーダーは何かしら皆さんもお持ちなのではないでしょうか。
また、極端に大きなものを「小惑星」と呼ぶ傾向があるように感じるのは、隕石という「岩石」的なイメージからは遠くなり、「星」とみなした方がしっくり来るからでしょう。

隕石と小惑星の関係性は、数学の集合で出てきた「ベン図」において、意味の狭い小惑星側の集合の大半は、隕石側の集合に重なっているけれども、少しずれた関係だと思います。
例えば、非常に大きく自己の重力により球形に近くなる直径数十kmにも及ぶものは、やはり小惑星と呼ぶ方が適切で、完全な包含関係ではないと考えます。
私が、言葉の方向性と言ったのは、そのような感覚的な理解の及ぶ範囲と方向が、違うということを言いたかったのです。

まぁ、地層の成分分析により、彗星核だったのか、岩石を主成分とする隕石だったのか、鉄を主成分とする隕鉄だったのか、その他だったのか、などの判別が付く場合もあるでしょう。
しかし、そのことと、どちらの絶滅が、どの種類の原因天体であったのかは、P-TからK-Tに至る2億年近い時間の隔たりによる何かしらの変化はあっても(例えば衝突天体の大きさが徐々に小さくなって数も減る傾向があったと思われます)、衝突天体の種類が異なることは、単なる偶然に過ぎないのでしょう。

結局、ここまで回答しても、主さんのご質問の趣旨を十分理解できなかったのかもしれず、意見の二度押しのようになったことは、恐縮に思います。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございました。
懇切丁寧な説明で、付き合って頂き、恐縮します。

ご説明によると、「隕石」「巨大隕石」「小惑星」と名付けることは、おおよそ、そのサイズできまる、ということですね。
(上げ足をとるようですが、直径10-15kmぐらい、との説がありますが)

それから、沢山の方の回答のなかで、初めて、教えて頂いたのは、次のことです。
<隕石と小惑星の関係性は、数学の集合で出てきた「ベン図」において、意味の狭い小惑星側の集合の大半は、隕石側の集合に重なっているけれども、少しずれた関係だと思います。>
今まで、私は、地上に隕石に落下したものについて、隕石が完全に小惑星を含んでいる、と勝手に考えていました。したがって、もしそうでないのであれば、今までの質問は、まるで意味がなくなります。
よかったら、隕石と小惑星の集合の関係をもう少し教えて下さい。

チチュルブ衝突

お礼日時:2012/11/11 06:12

> 先日、私はこのカテで、約6500万年前の恐竜の絶滅は、“小惑星による?”と質問しました。

大半の回答者は、小惑星による、とのことでした。
> 質問したいのは、どういう理由で、一方は巨大隕石であり、もう一方は小惑星に分かれたのですか?ということです。
> したがって、約6500万年前に落下してきた物体を、巨大隕石というのであれば、納得します。
> しかし、小惑星と狭い意味の方の言葉をわざわざ使用しているのは、その物体が惑星である、ということが解明されたのでしょうか、ということです。
 
通常、回答者は、質問者が隕石と書こうが、小惑星と書こうが、K-T境界のことを質問された場合、隕石か小惑星かなどは気にしません。地球外から大きな天体が衝突したかどうかだけを問題にします。その天体の形状や出自(?)は調べようもないこともありますが、K-T境界を検討する上では重要な問題ではないと(直感的に)感じるからです。
 
小惑星については、直径1km程度、ないしそれ以下の小惑星については未発見のものが数十万個あると推測されているのだそうです。小惑星は、small solar system bodies(太陽系小天体)のうち、星像に拡散成分がないものの総称だそうです。 K-T境界の直前かその辺りで、地球外から天体が落ちてきたのであれば、太陽系外の天体と推定するよりも、太陽系小天体で、岩石か金属などの個体の塊と想像して構わないでしょう。小惑星にサイズの下限はないから、どんな月ほど大きくないというだけで十分でしょう。
 
単に「隕石」といっても構わないのでしょうが、大きな隕石というよりも、「巨大隕石」といった方がイメージ的にアピールします。同じように小惑星という人がいてもなんら不思議ではないです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/K-T%E5%A2%83%E7%95% …
 
小惑星は、宇宙空間にある天体が衝突してできたものと考えられているそうです。
ようするに、小惑星はかけらです。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/ …
隕石は小惑星と密接な関係があります。落ちる前の隕石の軌道が正確に求められているのは4個の隕石しかありませんが、それらはみな火星と木星の間の小惑星帯から来ています。またその他の隕石も、小惑星帯から来たことが推測されます。そして、隕石と小惑星は日光が当たって反射する光のスペクトルのようすがたいへんよく似ています。そこで、隕石は小惑星や小惑星どうしが衝突してできた破片の一部が地球の軌道を横切って、たまたま地球に衝突したものだと考えられています。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/ …
ようするに、地球に落ちてきた(衝突した)ものなら、隕石といおうが、小惑星といおうが気分の問題です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

私の質問は、
<気分の問題>
であるのは、十分承知しています。
有益な探求をしている、などとは思えません。

付き合っていただき、恐縮します。

ところで、隕石は、太陽系外天体と太陽系内天体とに分かれ、後者は、小惑星と
<星像に拡散成分がないもの>
でないもの、とに分かれますよね。(ただし、私は、星像に拡散成分が・・・、というのは、初めて出会い、残念ながら、その内容は知っていません)

私が知りたいことは、衝突したものが、隕石でなく、狭い意味の小惑星であると表現するのは、最近の研究により、小惑星に限定されきたのですか?、ということです。
あるいは、地質という学問は、
<隕石といおうが、小惑星といおうが気分の問題>
で、衝突したものを表現する際、どちらでも良い・関心はない、なのですか?

お礼日時:2012/11/10 22:04

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%83%91% …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%95%E7%9F%B3

どちらが広域なんだろうか?

イリジウム 地表には少ないが隕石には割と多く含まれる物質がその地層から見つかった? とか
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます

お礼日時:2012/11/10 08:09

いや, もう単純に #3 で言われている通りでしょう. 前者では (地球に落ちてしまった後の) 「隕石」に着目しているのに対し, 後者が (落ちる前の) 「小惑星」を興味の対象としているだけではないかと.



... まあ, そういう観点では「隕石が地球に衝突する」というのもおかしいといえなくもないけど, その辺は慣用表現だということで.
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

#3様および#4様がおっしゃていることは、了解しています。何ら、疑問がありません。
私の質問およびお礼が、言葉足らずで、申し訳ありません。

そのうえで、私が知りたかったのは、以下のことです。
隕石と小惑星とでは、(意味として、落下してきた物体を全て含む)隕石の方が広い意味を持ち、その中に小惑星をも含んでいる、と思います。
したがって、約6500万年前に落下してきた物体を、巨大隕石というのであれば、納得します。
しかし、小惑星と狭い意味の方の言葉をわざわざ使用しているのは、その物体が惑星である、ということが解明されたのでしょうか、ということです。

お礼日時:2012/11/09 18:41

そもそも、隕石と小惑星との、言葉の定義のレベルが違っていることも、疑問の原因になっていると思います。



隕石の「隕」とは、元々「高いところから落ちてきた」という意味があります。
つまり、ある程度の大きさのものまで、地上に到達した天体が、隕石と呼ばれます。
ですから、うんと小さい小惑星が落ちてきたら、隕石と呼んでも間違いではないということになります。

現在観測されたもので最小の小惑星は、数メートルですので、もしかしたら、小惑星として登録されるサイズの下限は決められていないのかもしれません。

もし、イトカワ(長径500m、短径160m)クラスのものが落下してきたら、誰しも隕石、或いは巨大隕石とは呼ばす、小惑星が落ちてきた、と言うでしょう。

逆に、確実に小惑星に分類されていても、数メートル程度なら、地球に落ちてくれば隕石と呼ぶ学者もいるでしょう。

以上のように、言葉の示す方向性が違う以上、ご質問は「着眼点の違いによる」が回答のように思います。
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この回答へのお礼

早急な回答ありがとうございました。

<言葉の示す方向性が違う>
納得しております。

隕石と小惑星とでは、(意味として、落下してきた物体を全て含む)隕石の方が広い意味を持ち、その中に小惑星をも含んでいる、と思います。
したがって、約6500万年前に落下してきた物体を、巨大隕石というのであれば、納得します。
しかし、小惑星と狭い意味の方の言葉をわざわざ使用しているのは、物体が惑星である、ということが解明されたのでしょうか、ということが知りたかったのです。

お礼日時:2012/11/09 04:42

巨大隕石、も小惑星も何度か衝突してます。

  小惑星の方が星ですから威力は強力で生命絶滅状態になります。
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この回答へのお礼

早急な回答ありがとうございました。

威力で二つを分けるのですね。威力が強烈な方が小惑星、それほどでない方が巨大隕石、と分けるのですね。
太陽を公転するものが惑星、というわけではないのですね。

お礼日時:2012/11/09 04:24

 >質問したいのは、どういう理由で、一方は巨大隕石であり、もう一方は小惑星に分かれたのですか?ということです。



 背景は分からないので、あなたの質問文のみ読んで回答します。

 分かれていません。年代が違います。2億1500万年前に衝突したのは巨大隕石で、6500万年前に衝突したのは小惑星です。
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この回答へのお礼

早急な回答ありがとうございました。

年代により、巨大隕石と小惑星とを分ける、ということですか?

お礼日時:2012/11/09 04:19

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