![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?e8efa67)
A 回答 (8件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.8
- 回答日時:
アメリカ大陸がヨーロッパ人に認識されるまでの歴史的経緯が関係しています。
北部大西洋のグリーランドの向こう側に陸地があることは、古くから知られていました。
氷に閉ざされた不毛の陸地としてヨーロッパ人の興味を余り引きつけませんでした。
現代の考古学や民俗学などの見地からすれば、ユーラシア大陸に居住している人間がアメリカ大陸の存在を知ったのは、コロブンスなどよりもはるかに昔からだということにはなります。
まぁ~現代風の考え方でしょう。
大西洋北部はメキシコ湾海流が北米大陸ぞいに北上した後ヨーロッパ大陸を目指して流れています。
北緯40度以北は主に西風が吹いている海域です。
つまり、ヨーロッパから北部大西洋を西へ向かおうとすると、海流と風に逆らった航海が必要です。
帆走のみが頼りの時代には、相当に難しく危険の多い航海となります。
ヨーロッパの人達は15世紀以降の大航海時代とよばれる時代までは、危険で難しい北部西大西洋へ出掛けることに、興味も必要性も感じていませんでした。
沿岸航海で充分でした。
15世紀当時のヨーロッパはトルコと対峙していて、インドと直接交易をすることができませんでした。
インドには絹、木綿、香辛料、宝石など、ヨーロッパの王侯貴族が欲しがるものがなんでもありました。
アフリカ大陸を迂回してインドを目指したのが大航海時代の始まりでした。
この時代までは、遠洋航海術はアラブ人の方が優れていました。
インド洋を自由に行き来していたのはアラブ人です。
現在でも、イスラム教の最大の国はインドネシアです。
この大航海時代の主導権を握ったのがスペインやポルトガルでした。
コロンブス本人は新大陸を発見したとは毛頭考えていませんでした。
彼が大西洋を西へ向かったのは、マルコポーロの東方見聞録に記された黄金の国ジパング、すなわち日本を目指した冒険でした。
当時の港町の貧しい青年にとっては、航海で名を上げるのがもっとも手っ取り早い出世方法でした。
こんな青二才の夢に金をだしてくれる人が見つからずに大分苦労したようです。
やっと手に入れた船も中古の石炭運搬船でした。
プロなら絶対に手をださない代物です。
掻き集めた乗組員も死刑まぎわの犯罪者の集団でした。
素人のおそろしさというか青年の無謀というか、いい度胸です。
当時は、緯度はほぼ正確に測定できていましたが、経度の測定方法が確立していませんでした。
遠洋航海で目的地へ行くのには、まず目的地の緯度と同じ地点まで移動して、そこからひたすら東西へ向かうという方法でした。
コロブンスも中国の緯度とほぼ同じ北緯30度付近まで南下して、それからひたすら西を目指したら、バハマ諸島に出くわしたというだけです。
コロンブスは四回カリブ海域に出掛けていますが、死ぬまでジパングの近くの中国のどこかの海域だと信じていました。
彼が、ユーラシア大陸の東の端へ到達したらしい、というニュースはたちまちヨーロッパ諸国の興味を引き付けました。
直ちに中国よりも緯度の低いインドを目指す航路への兆戦がはじまりました。
結果として、ブラジルの海岸に到達し、アメリゴ・ヴェスブッチが周辺を調査し、広大な陸地であるらしいことを報告し、アメリゴが確認した陸地、すなわちアメリカと呼ばれるようになりました。
当時のヨーロッパの人達はこの未知の陸地をインドのどこかであると考えていました。
アメリカ大陸の原住民をインディアン、インディオ、すなわちインド人と呼ぶのはこの為です。
これと前後して、バハマ諸島よりも北側にも広大な陸地があるらしいということが判明しました。
この二つの陸地がバハマ諸島よりも西の地域で繋がっていることが確認されました。
この相次ぐ陸地の発見にコロンブスは目もくれずに、バハマ諸島付近すなわちカリブ海一帯でジパング探しに精を出していました。
南米大陸は、金銀を初めとして膨大な利益をスペインやポルトガルの王室にもたらしました。
北米大陸は、出遅れたイギリスやフランスなどがセッセと植民地化しました。
カトリックとプロテスタントとの争いが続き、ヨーロッパで居場所を失ったプロテスタントの一部の人達が北米大陸に移住しました。
この人達が現在のアメリカ人のご先祖様です。
以上のように、理由はともあれ、コロブンスが無謀にも大西洋を横断してくれたおかげで、ヨーロッパの王室が栄え、アメリカという国ができる切っ掛けとなったことは間違いはありません。
コロンブスが何を考えていようとも、スペイン王室に富をもたらす結果となったのですから、スペインの王侯貴族は絶賛しました。
これが、そのままコロブンスが新大陸を発見したという都市伝説となって現在まで続いています。
だいたいからして「発見」などという言葉自体が、現地の人間を小馬鹿にした言い方です。
ポルトガルが日本を発見した、などと言われたら百も二百も反論がでるでしょう。
No.5
- 回答日時:
アメリカって名前はアメリゴ・べスプッチから来てますよね~
発見したのは最初じゃないけど
広めたのはコロンブスだから じゃないですか?
言ったもん勝ちです
No.4
- 回答日時:
世界の学問がヨーロッパを中心に広がったという経緯があるからです。
「ヨーロッパにとっては…」というのが、学問の前提なのです。世界の標準時がイギリスにあり、中東・極東などの地理の用語もヨーロッパが中心です。美術はフランス、音楽はイタリアやドイツ…。歴史の表現もヨーロッパが基準になっているのです。No.1
- 回答日時:
聞く人によります。
表向きは、キリスト教を未開の野蛮人に文化をもたらすのが目的、彼の本当の目的は奴隷と黄金の供給源の確保でしたから、コロンブスデーを祝わないアメリカ人も居ます。
祝うのは、主として同国(航海の費用を出したのはイタリアではなく、スペイン王室ですが)人のイタリア系のアメリカ人が多いようです。
こう言う事から、スペイン系の植民地化が進み、イギリス、フランス、ポルトガル、ロシアなども加わって、ヨーロッパからの移民の口火を切ったので、新大陸の「発見者」とまで言われたためだと思います。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 地理学 コロンブスがアメリカ大陸を 6 2023/06/02 21:04
- 世界情勢 白人による侵略前の名前に 2 2022/04/02 07:12
- 地理学 西インド諸島はアメリカの一部なのですか? コロンブスがアメリカに着いたものの、インドと勘違いしたため 2 2022/03/22 18:52
- 地理学 何故ジャパニーズではなくインディアン(インド人)だったの? 3 2022/12/14 09:29
- 人類学・考古学 アメリカロンドンワシントン州って知っていますか?今のイギリス国旗がアメリカ時代で、イギリスロンドンだ 1 2022/09/03 20:51
- 数学 サイエンスライターの桜井進さんの評価はなぜ低いのでしょうか? 2 2022/06/07 21:38
- 世界情勢 ウクライナに、ロシアが核を 使うとアメリカに、通告書を 送ったというが、これ以上ウクライナに 兵器を 2 2022/04/19 00:16
- その他(ニュース・社会制度・災害) ロシアは必ず核兵器を(小型の戦術核)使うと思います。 3 2022/05/07 09:20
- 政治 「サルマタ」は「西洋ふんどし」の事です。笑いだして当然ですよね? 1 2022/04/23 13:59
- 世界情勢 アメリカ大統領になるには、どらくらいの資本力が必要ですか? 大統領選 数百億円 2 2023/05/25 20:42
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
「ベルサイユのばら」をフラン...
-
明治時代船でヨーロッパに行く...
-
白馬の王子の最初はどこの誰?
-
第一次世界大戦の、遠因・近因...
-
中世ヨーロッパの蛇口
-
昔のヨーロッパは男尊女卑社会...
-
ヨーロッパは何故古い文化を大...
-
アヘン戦争とアロー戦争により...
-
モンロー宣言
-
全世界の兵法書なるものを読み...
-
モナコ市街地では、多くの高級...
-
将来の夢
-
昔の日本でイスやソファが庶民...
-
王家と王室の違い
-
ヨーロッパで隣国の関係が悪い...
-
スペイン人って意外と性格きつ...
-
今ドイツにいるのですが、お土...
-
英仏旅行してきました。両国民...
-
フランスのエスプリって何ですか?
-
日本人って基本ブサイクでしょうか
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
アヘン戦争とアロー戦争により...
-
江戸時代に日本からヨーロッパ...
-
皆さんおはようございます、ア...
-
明治時代船でヨーロッパに行く...
-
第一次大戦で中国は兵力を送っ...
-
昔のヨーロッパは男尊女卑社会...
-
イギリスはヨーロッパではない...
-
白馬の王子の最初はどこの誰?
-
~ビッチという人名
-
王家と王室の違い
-
中世ヨーロッパの蛇口
-
第一次世界大戦の、遠因・近因...
-
ヨーロッパの教会はなんで石造...
-
モンロー宣言
-
19世紀の欧米の鉄道員の制服
-
「ベルサイユのばら」をフラン...
-
アジアとヨーロッパの境はどう...
-
昔の日本でイスやソファが庶民...
-
南ドイツの銀
-
「ルネサンスの3大発明」は誰...
おすすめ情報