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ピアジェの発達理論を読んでいたら出てきました。
可逆操作とはなんでしょうか?
頭の中で表象を使って行うことが逆に戻りうる…?
よくわかりません。
わかる方、教えてください!

A 回答 (1件)

 たとえば、「右手に持ったボールを左手に持ち替えて、また右手に持ち替えると元と同じである。

」だとか「こっちのポケットに入ってるビー玉を全部そっちのポケットに移して、それを全部この箱に移し、そしてこの箱のビー玉を全部こっちのポケットに移すと、それは『元に戻した』ということである。」だとか、「赤いあめ玉の山と、緑のあめ玉の山とをひとつの山にしてかき回し、それから赤いのと緑のとに分けると、元通りである。」だとか。このような「一連の操作の結果は、結局元通り」という事が、(実際にやってみるまでもなく)分かるということ。
 あるいは、「結果が操作手順に依らないような操作」の中にも、「パンツはいてからシャツを着るのと、シャツを着てからパンツはくのと、結果は同じである」のように、「元に戻る」ということと数学的に明確な関係があるものがある。「パンツはいてからシャツを着て、それからパンツをぬいでシャツを脱げば、元に戻る」からです。(しかし、「スープに塩を入れてから胡椒を入れるのと、胡椒を入れてから塩を入れるのと、結果は同じである」の場合には、元に戻る操作が関係しない。)

 でも、こういった事はどれも同じ難しさなんだろうか?これらを「可逆的操作」というひとつの概念でまとめて「子供は発達のある段階において『可逆的操作』が分かるようになる」って、ホントカナ?? と思いません?
 ピアジェへの批判を無理矢理まとめれば、ピアジェは(ヒトとは違う)「子供」という種類の動物がいるということを無条件に前提した上で、ヒトとの差異をほじくっては天下りのレッテルを貼っている、ということかな。研究対象として発達ということを取り上げた、という点は確かに画期的だけれども、その方法と内容についてはツッコミ所がいっぱいある。鵜呑みにせず、よく考えながらお読みになるのが良かろうと思います。
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この回答へのお礼

具体例をたくさん挙げて教えてくださったので非常にわかりやすかったです!

最初読んだとき、「ほんとかな」思いました(^^;)
レッテル貼りというのは確かにうなずけます。
発達だけで一概に括れるのかなとも思いましたね。

おっしゃるように、よく考えて読んでいきたいと思います。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/07/25 04:48

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