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40代主婦。子どもに読み聞かせをしています。
昔話「つるの恩返し」に代表されるように、
命をかけて恩返しすることに、疑問です。
(手元に本がないのでうろ覚えですが)
わなにかかったつるは、命を助けられましたが、助けた男にとっては、ちょっとした親切ですよね(命をかけて助けたわけではない)。
(そもそもつるがお礼をするかということは、あえておいておいて)
お礼に菓子折りでも持参すればすむことだと思いますが、
なぜ命をけずってまで恩返しをしなくてはいけないのでしょうか?
また、「かさじぞう」も、売れ残ったかさをじぞうさまにかぶせただけなのに、
すごいお礼がやってきます。
なんだか、ちょっとした親切にも、すごくお礼をしなくてはいけないようなプレッシャーを感じるのですが、
みなさんどう思われますか?
(カテゴリーは「絵本・子供の本」にしてしまいましたが、どちらかというと「生活」っぽい目線です)
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
むむむ~、ほんと斬新な発想です。
でももうちょっと背景を読み込むと多少なりとも理解できるのでは…。
鶴の恩返しは女房になったことからメスの鶴ですね。
助けられた時に一目惚れしちゃったとか。可哀想になんて言葉をかけられながら罠を外された日にゃ惚れますって(笑)
大好きで、命を救ってくれた大事な旦那様に尽くすということはそんなに辛いことでしょうか。
人間にもちょっと共通しません?
夫より早く起きて食事を整え、着替えを用意し、玄関先でハンカチを渡して、駅まで送る。
家はピカピカ、手間暇かけて作った品数多い食事は旦那様の帰宅に合わせて仕上げ。
風呂や食事の後片付けを済ませて、夫が寝た後に就寝。
ある意味、妻の時間をかなり犠牲にしていますが、当の本人はこれで良しとしています。
夫婦になることを思うと、菓子折りというドライな関係は似つかわしくないと思います。
見られてしまって添い遂げられなかったのはアクシデントですが、美しい夫婦像の一つだと思います。
笠地蔵は、大事なポイントとしては『新年を迎えるためにせっせと作った笠』が売れなかったことです。
余り物とはいえ、老夫婦にとっては大事な資金源。明日売れればお餅の一つも買えたことでしょう。
それを寒そうにしていた信仰の対象に差し出すのです。
おばあさんは手ぶらで帰ったおじいさんを責めることなく「良いことをなさった」と温かく受け入れます。
生活にカツカツでも心は美しい老夫婦に対してのご褒美と考えると過大なお礼もそんなに違和感ないです。
単なる行為のお礼とだけ見るか、前後の状況も読み取ってお礼の域を超えた愛情や信仰心に対する仏の慈悲と見るか、ではないでしょうか。
最近の絵本は簡略化してあって、大事な伏線を平気で切り捨てるものもあります。
そういう本だとこの程度でここまでするの?という気持ちになるのかもしれませんね。
丁寧な解説、ありがとうございます。
鶴の一目惚れ、納得です。
ただ、尽くしすぎて旦那をだめにしてしまいましたね。
鶴女房は大人にこそ読んで欲しい奥深いお話かもしれません。
「かさ地蔵」の老夫婦の心の清らかさ、信心深さには頭がさがります。
でも、お金は人を惑わすのです。「富」を得た老夫婦が、この先も清らかな心でいられることを願うばかりです。
・・・私、ちょっと心がすさんでますかね・・・。
No.7
- 回答日時:
>わなにかかったつるは、命を助けられましたが、助けた男にとっては、ちょっとした親切ですよね
「バレンタインのお返しは3倍」とか「婚約指輪は給料の3ヶ月分」なんていってる女子は多いと思いますけどね。。。
>なんだか、ちょっとした親切にも、すごくお礼をしなくてはいけないようなプレッシャーを感じるのですが、
助けた男も、傘をかけたおじいさんもお礼を期待してないですよね。
少なくともお礼しろなんてプレシャーかけるシーンはないはずです。
逆に言えば、そんな目論見での行いなら話はそこで終わりになったでしょうね。
そもそもこれらの民話は、行いは必ず自身に返ってくる(善行には善行、悪行には悪行)ということです。
「つるの恩返し」の場合は男に欲(迷い)が出たために破綻しますけどね。
おつきあいいただきましてありがとうございます。
プレッシャーを(勝手に)かけられているのは、私自身でありまして・・・。
これが世間一般のお礼の相場になってしまったら(ないない!)怖いなあと思った次第です。
No.5
- 回答日時:
面白いですね。
なので私も、自由に回答させていただきたいと思います。
>お礼に菓子折りでも持参すればすむことだと思いますが、
男のした行為に対してのお礼ではなく、命を助けてもらったこと。
すなわち「命と同等の対価」を払いに来たのだと考えてみると。
自らの身を削って反物を折ることが、お礼に相当してるのかもしれません。
>「かさじぞう」も、売れ残ったかさをじぞうさまにかぶせただけなのに、すごいお礼がやってきます。
自分で普段動かない・食べないお地蔵様ですから。お供え物は全部、財産として蓄積されるだけだったのでしょう。この点で、実はとっても資産家なのかもしれません。
普通に売れ残った笠だけをかけたなら、いつものように貰えるものは貰うだけだったかもしれません。
でも、雪の中、自分の笠までかけたことで「ちょっとした施しをしてやろう」という気持を起こさせたのかもしれません。
庶民にとってはすごいお礼でも、資産家のおじぞうさまにとっては大したお礼ではなかったのかもしれませんよ。
真面目にお答えするならば。
実際には、お礼に対してものすごいお礼をもらったというよりも、助けたこと、助けられたことで精神的に満たされた面のほうが大きいだろうと思います。
ただし、精神的な幸福感は人によってまちまちですから、目でみて、聞いてそれとわかるように、物でその幸福感を表したという面はあるだろうと思います。
おつきあいくださいましてありがとうございます。
かさじそうについて、お地蔵様が置いていった米やら財宝やら、それを見ていた隣のよくばりじいさんが・・・と、お話がもう一本できそうです。
また、お地蔵様にとってはたいしたことのない金額でも、老夫婦(一般庶民)にとっては大金ですね。
日本人が発展途上国へ行って現地の物価をおしあげているという話を思い出してしまいました。
お地蔵様がお礼の相場を押し上げている???(どこまでもネガティブですみません・・・)
No.3
- 回答日時:
面白いご質問だったので、私も考えてみました。
「鶴の恩返し」というタイトルからは、どうしても「恩」のところが強調されてしまいますが、同じ話が「鶴女房」とも呼ばれているように、本来は、人間と人間以外のものが夫婦になるというところが重要な話だと思います。つまり鶴は男を本気で好きになったから嫁に来たのであり、男も喜んで受け入れた、と。「助けられた恩返し」というのは、出会いのきっかけというか口実にすぎないのではないでしょうか。
子どもに語り聞かせるのに大人の恋愛感情というのはちょっと都合がわるいので「恩返し」という道徳的なテーマにすりかわっていったのでしょう。
「かさじぞう」のほうは、また違うパターンの話ですが、これも笠そのものに対してのお礼というより、日頃から勤勉で信心深い老夫婦への(仏様からの)ごほうびと考えたほうがいいかもしれません。
菓子折りでは……やっぱり「おはなし」としては盛り上がりませんよね。
ありがとうございました。
「鶴の恩返し」というタイトルの方がメジャーと思い、使いましたが、私が読んだのも「鶴女房です」。
「恩返し」では、老夫婦に助けられますが、「女房」では、独身男ですよね。
尽くしたばっかりに、ヒモっぽい旦那になって、でも別れられない共依存関係。
女房が旦那をだめにしたとも見れる・・・。
「かさじぞう」には、まあ納得する分もありますが、不相応なお礼でその後の老夫婦が自堕落になってしまわないか、よけいな心配。
まあ、老い先短そうなので、最後くらい日ごろの信心がむくわれて、良い思いをしてもいいのかもしれませんね。
No.2
- 回答日時:
いやこれ、
1.ちょっとした親切が、ものすごく大きくなって帰ってくることがある。
なので、親切はちゃんとやっとくべきだ
2.だからと言って、調子に乗ってその好意に甘えていると、好意が
あっという間になくなることがあるよ
という「説話」ですよね。だから「帰ってくるお礼が物凄く大きい」こと
が、むしろ必要なんです。
菓子折りだけじゃ、お話になんないですもん。なっても精々日記の
ネタ程度です(苦笑)
No.1
- 回答日時:
とても斬新な疑問ですね!
質問文を読んでいてとても楽しかったです。
さて、鶴の恩返しですが・・確かに命を削って恩返しというのは現在の考えにはないものですよね。
今でしたら、よくて菓子折り、ありそうなケースではそのままスルーということでしょうか。
ひょっとして鶴には助けてもらったご恩以上の何かを感じていたのかもしれませんね。
とはいえ私の主観ですから、詳しい方がいらっしゃれば私もお話をききたいくらいです。
かさじぞう・・・親切をすることで自分に良いことが返ってくる(かもしれない!?)から、人には親切にしよう!という教育ですかね?
昔は倍返し!!!
以上の数倍返し!!!!
が主流だったのかもしれませんね。
ありがとうございました。
子どもを産んで、読み聞かせを初めて以来の長年のもやもや・・・。
主婦目線で読んでしまいます。
人の親切が素直に受けられない・・・。
私自身は、倍(以上)返しを期待して親切をしているわけではありませんが。
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