最近純文学を特に読みたいです
でも、純文学で本当に文章が上手いと感じた人が全然いません!
純文学にストーリーはいらないという論争があることは知ってます
ですが、今まで純文学読んだ中では、ストーリーもダメだしストーリーなくていいほど文章は上手くないって人か、バリバリストーリーあるじゃんプロットで読ませてるじゃん…って人か、なに書いてるかすら意味不明だよ…って人しか知りません
あとは小説じゃなくて詩なんじゃない?ポエムだよ…とか
本当に文章だけでまともに作品として作れてることをほとんど見ません
なので、詳しい人、教えてください。
あと文章が上手い作家も教えてください!
以下に私の好みと評価書きます。異論ばんばん出してokです。
文章が本当に上手いと思った
村上春樹、花村萬月(だが二人ともストーリーで読ませるタイプだとは思う)
ストーリーも文章もダメ
金原ひとみ、笙野頼子
そもそもストーリーあるじゃないか…
綿矢りさ、村上龍、大江健三郎
意味不明
円城塔(デビュー作は除く)
個人的な好み
三島由紀夫
美文の代表と言われてるが、どのへんが??と。読んでて、妄想が激しくて自意識過剰な主人公だなとしか思わない
池田満寿夫
デビュー作の「エーゲ海に捧ぐ」はストーリーは特にない純文学で成功してるとは思うが、彼タイプの作品が典型的な純文学で、評価の主流かというとそうではないと思う
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
名作純文学がこれみな名文か、といわれると御認識のように決してそうではなく、大江は悪文の代名詞ですし、『蟹工船』の小林多喜二も下手な方です。
小林多喜二、いいけど下手くそですよw私が旧い人を推したのは、旧い人は悪文・名分はともあれ、言いたいことを伝えようとする意志が非常に強く、それゆえ読んで感じ入るところが非常に強く、読後に損しない物が多いからです。
蟹工船も、現代では絶対書けない迫力に満ちており、その先は共産主義の破たんが明らかになった現代でも、ラストの爽快感は繰り返しになりますが、現代の作家に書きえないものだからです。蟹工船読まれるなら、『一九二八・三・一五』が併載されている、岩波文庫版がいいです。流行った新潮文庫版は、新しい装丁はいいけど(旧いのはヒドかったんですよ)、併載が『党生活者』で、迫力に今一つ欠けるので。
純文学という概念が現代では極めて希薄です。村上の作品はつねにベストセラーですが、それは量産された大衆の読む大衆文学である、と言われたら反論しがたいですよね。また、村上は『ロング・グッドバイ』なんてタイトルで、チャンドラーのハードボールド『長いお別れ』を自分訳していますが、大衆英米文学をオレオレ訳している彼は≠純文学者でしょうか。
蛇足ですが、村上のオレオレ訳刊行行為、私は反吐が出る気分です。
純文学、なんて概念であれこれ言っているのは、みんな馬鹿にするけど便利な時には便利なウィキペディアみたら、世界で日本人とロシア人だけでした。ちょっとビックリでしたが、せっかく現代に生きているのですから、純文学・大衆文学とかまえずに、興味がわいた本は、なんであれよんでみるのがいいのではないでしょうか。エロでもマンガでも、お料理の本でも、そこから自分になかった感性を見つけ出し、自分のものにできれば、素晴らしいと思いますが。
文章がうまい人なら、あとは阿川弘之と宮脇俊三です。
宮脇氏は編集者で、どくとるマンボウ航海記を見つけ、世に出した人です。阿川氏は志賀直哉の最後の弟子ですが、戦記・軍事関連が非常に達者です(それ以外の文学作品もいいですよ。『舷窓』なんておすすめです)。
で、両者とも内田百閒の『阿房列車』に心酔し、阿川は『南蛮阿房列車』ほか多くの旅行記を、宮脇は鉄道紀行を文学にした、といわれる素晴らしい紀行文を数多くのこしています。阿川だったら個人的ベストは『暗い波濤』 宮脇なら『時刻表昭和史』ですね。
純文学と悩むと、現下の出版状況ではきっと袋小路にハマって困られると思います。古今東西なんでも、読んでみるのが吉でしょう。
書店員一〇年以上の私の見立てでは、昨今の芥川賞作家は、あとが続かない人ばかりです。Qで列挙された作家さんたちは、例外的存在、と思ってください。これは、本を売ってきた現場の真実ですので、ご一考のうえ、お納めくだされば幸いです。
この回答への補足
内田百間と阿川弘之買いましたよー(^o^)
教えてくれてありがとうございます。
通報してないのにアンサーがいくつか消されててびっくりしました。運営がマークしてるような問題回答者だったのか…?
内田百間は文章の評判がいいそうですね。楽しみに読みます。
古い人がテーマ性がとても強いという点は非常によくわかります。
大江が悪文…私は嫌いじゃないですが、確かにあの文章はわかりにくいですね。描写だと悪くはないと思うんですが、説明だと何言ってるかわかりませんね。もう少しわかりやすくしてもいいでしょう。
阿川弘之と宮脇俊三が文章が上手いんですね。やはり内田百間がここでも登場ですか。
村上春樹にしろ花村萬月にしろ、私は文学性は推してないんですよねぇ。むしろテーマは好みじゃないですね。ただ、二人は文章だけはとにかく上手いと思ってます。
下で勘違いしてる奴は「文章力がある作家が知りたい」という質問すら理解できないほど好き嫌いのみで決める脳をお持ちのようですが、私は好き嫌いと上手い下手は分けるほうなので。
書店員十年のベテランさんなんですね。説得力があります。私も最近の芥川賞受賞作品は…と思ってます。
純文学という分類については、日本限定だと知ってます。知ってて、あえて質問してみました。
No.9
- 回答日時:
単に好みですよね?
純文学も定義によって違いますが…かつては主に私小説をあげていたのもありますし
ストーリーがない、ってわけじゃないですよね。
「結末はどうなった」「オチは」「犯人は誰」とか
筋そのものを楽しませるのではない、というだけであって。
その筋の肉付けとか、筋そのものは大しておもしろくないが
そこにある心理描写や表現が心に響くとか…。
ストーリーそのものよりも感覚や芸術的な感じのモノではないのですか?
そういった芸術性を楽しむから中には筋書きは訳がわからない
しかし美しい、心を揺さぶるモノがある、不思議異な感覚に陥らせる
そういったもののことでは。
だからストーリーがないわけではない。
ストーリーだけなら「だからどうした」というようなものが
その表現や詳細や内容によって唯一無二となっているようなものを言うのでは。
特に私小説という解釈なら、個人の内面や心理描写が本筋であれば純文学でしょう
ストーリーがまったくなければ荒唐無稽になるでしょう。
音楽でもダンスでも前衛ものは生身の個性の追求である一方
やはりどこかにルールはあるものではないでしょうか。
志賀直哉さんとか私は好きですけどね。読みやすさもありますし
そりゃストーリーもありますよ?
文体の読みやすさを求めるなら中間小説で、純文学的な要素もあるモノを読むのもいいと思います
井上靖さんも私は好きですよ。素直で読みやすい。
開高健さんも文章は非常に巧みだと思います。
また、古い作家は今とはもちろん言い回しや文体やどこまで説明するかなど
日本語としてのスタイルも今の人とはだいぶ違うので
そういった読みにくさはあると思います。
同時代の人にとってどうだったのか…と思いますよ。
ただそれらは、あなたの分類する「純文学」ではないのではないでしょうかね。
あなたの質問文からは文章のうまい下手をどうこう言えるほど
本を読んで、表現や文体にまでどうこうというようには思えないのですが…。
文体は普通で話しがつかみにくいものなら安部公房を読んでみるといいかもしれません。
なんというか、まず作品がありそれを傾向やスタイルでジャンル分けされているわけですよ。
なので「僕の理想の純文学」
「かくあるべき純文学」を求めていても、それに合う作品がうまいことあるかどうか。
「筋そのものを楽しませるわけではない」というのは同意です。ただ、実際に、ストーリーを排除したがる純文学の作家がいて、エンターテイメントはプロット、純文学は文章と一般的に言われてますよね。なので文章についてきいてるわけで。
ちなみになぜ花村と春樹の文章が上手いかとすると、1象徴の使い方の上手さ、2基礎描写力の高さ、3流暢さ、4情報の取捨選択の上手さ、5修飾の上手さです。
特に春樹に関しては、ああいうバランスで文章を象徴を入れ込むことのできる作家をほかに知りません。
わかりやすさも評価に一応入れてはいます。なぜなら、他人にわかるように書くのが文章を書く上でのルールだと思うからです。
開高健は明晰な視点を持っていると思いますが、文章に限っては、んー…と思います。ロジカルな部分は非常に綺麗ですし、構成力が高い作家と思いますが、文章力自体は高くないような?
安部公房は、本人は文章に非常にこだわりを持っていたそうですよ。文体が普通だと純文学通にぶった切られてしまって可哀想に…(笑)
あんなに文壇では理屈っぽい討論がされているのに、実際に純文学好きの方は好き嫌いでばっさり、口癖のように「読書量が足りない!」なんですねぇ。
No.5
- 回答日時:
短編読みましょう。
短編は長編よりまとめるのに技量が必要です。それが呼吸するように書ける人こそ、うまいと思うのです。
ベタですが、志賀直哉の短編集(岩波文庫)は、いいとおもいます。
内田百間(閒)の「旅順入城式」もいいかな。
この二人なら何読んでもいいとおもいますが。読みつくしたらそれだけでおなかいっぱいになるでしょうし、昨今だったら自慢できます。
基本的に昔の人の方が漢学の素養があるので、日本語に味があります。戦後なら、その辺りの先人の影響が色濃く残っている、第三の新人あたりを読み漁ってみてはいかがでしょう。
三島由紀夫も、短編と、変化球ですが戯曲よむと、なかなかいいですよ。鹿鳴館、黒蜥蜴、我が友ヒットラー、は戯曲ですが、なかなかにいいです。
ありがとうございます。
内田百間は気になってるんですが、読んでないですね。読んでみます。三島由紀夫は何冊か読んだんですが、なぜかダメで…(汗)文章も苦手でセリフ回しも嫌いなんですよね…。
短編のほうが確かに引き締まる傾向がありますが、文章自体は切れ切れになりやすいような??
日本文学勃興期のほうが好きですか??
時代別に有名どころをざーっと読んでみたんですが、文章に関して言えば、わりと最近の時代のほうが好きですね。
文章では村上春樹と花村萬月が好き…というのが自分でも好みがよく理解できないので、わかる人がいれば分析していただきたいんですが(笑)
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