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歌の練習方法に関する質問です。ボーカルスクールなどが近くにないため自分で練習をしていますが、最近行き詰まってしまいました。高音を出す時にかなり力んで喉に力が入ってしまう癖がどうしても取れません。

それから高音になればなるほど音に翻弄されて胸式呼吸になり、滑舌や音の響きが悪くなってしまいます。それから上ばかりでなく低音域の練習もしているのですが、低くなればなるほど吐く息の量を増やさないと音が出なくなるので息継ぎばかりで曲の中で全く使えない状態です。
これからどんな練習をしていけばいいかわかりません。歌い方はこれであっていますか?ぜひ教えてください。

ちなみに今は呼吸法と口腔内を広げて歌う癖をつける練習だけをしています。音階の練習などは一切しておらず自分のスマホのなかの曲だけを使って練習しています。カラオケでは自分の声を聞いて練習できないので出来るだけ避けて家で迷惑にならない程度に練習しています。

A 回答 (1件)

練習方法などがバラバラに囁かれているので、悩みますよね。



呼吸法だけを意識している人は、恐らく同じ様になるとおもいます。
音程と音量の関係を勘違いしているからです。
息を吐くから音量が出るのではなく、息を吐かないから音量が出るのです。

独学でやるひとは、まずは物理的な意味で捉えてから、練習を考えるほうが良いです。
肉体を楽器として捉えたとき、これはどのようなメカニズムで音を発しているのでしょう?

●音の性質を思い出す

弦楽器を考えて見ますと、
弦を弾いただけでは、「ペシ」という音しかしないはずです。
これが楽器の中の空洞で反射して音が大きくなるわけです。
この空洞が良く出来ていて、音階の音だけを拾い出して強化します。

この反射による波のエネルギーは馬鹿に出来ず、
正確に反射を続ければ、無限大まで広がるそうです。
これがレーザー光線の仕組みですね。

音は波の性質を持ちますから、「ペシ」程度の音でも、楽器内部の空間を上手に
設計することで、あの音量になるわけです。

弦楽器の内部が面白い形をしているのは、
この楽器内部に定規をあてて、角度を変えたりして長さを測っていくと、
音階上の音の周波数と一致する音波の長さの倍数になっています。

音は波として一山に相当する長さを持っています。波長ですね。

よくチューニングに使われる440Hzの音は、音速を毎秒334mとすると、
75cmが音波の長さです。これの整数倍もしくは(仕方なく)整数分の1の
空間を作ることで、反射共鳴が期待できます。

他の周波数の音は減衰し全く聞こえなくなります。

では、私たちがA(ラの音)440の声を出すときは、
この音が私たちの体の中のどこかの空洞で反射共鳴しないといけません。

そうでなければ減衰して聞こえないはずです。
75cmの空洞と言うのはさすがに難しいでしょう。
(食道から胃までを使えば出来るかもしれません)

とはいえ、大事なのは、そこまでの長さは無くとも、整数分の1くらいの空間が
偶然存在することです。

これさえあれば、音は勝手に増幅され、理想的には無限大まで広がるはずです。
(色々あって無限大にはなりませんが、かなり期待できる)

●音程はどうやって実現しているのか?

もし先ほどの弦楽器の構造が単純であり、440Hzの音しか共鳴しないように
空間の長さが画一的だったらどうでしょう?

その楽器はどんなに弦を張りなおしても、440Hzの音しか出ません。

こういう構造をフィルターと言います。

「ペシ」とか「バシ」、「ドン」見たいな音は、多くの周波数を含んでいます。

この中かあら、440Hzの音だけを強化し、他を減衰させることで、
音楽的な周波数にある綺麗な音色を外に出しているのです。

倍音と呼ばれるものが音色を司るゆえんです。
(整数倍の周波数なら通過できてしまう。これのせいで楽器毎に音色ができる)

私たちの声帯も同様の仕組みで、原音は鼾の様なガーガーした音です。
これを口の中や喉の空間、鼻の空間で響かせることで、
聞き取れる音に変えています。

この空間が一定であれば、限られた高さの音(周波数)のみ外に出ます。

変化させることが出来れば、外に出る音の高さをコントロールできます。
これを制御するためには、

・声帯から発する雑音に狙いの周波数が含まれている
・狙った音の高さが反射するように、空洞の幅を制御している

の二つがポイントになります。

口を大きく開けるとか、喉を開けるとか、お腹に空気をためて広げるとか、
非常に曖昧な話が多いと思います。

楽器が反射共鳴で音量を稼いでいる以上、人間も同じです。

広げることにコツがあるのではなく、これの広げ方を微調整し、
共鳴するポイントを探ることに意味があります。

また、前の音を発したあとは、空気が揺れているわけです。
これと喧嘩しない様な周波数(整数倍か整数分の1か、近いもの)しか共鳴しません。
音楽では、あらかじめこの周波数を定めて選んでいます。

ドレミファソラシ、半音含む12音ですね。(オクターブがあがるとこれの倍周波数)

これらの周波数は、前の音を妨害せずに、強化できるようになっています。
相性が良いモノを和音、悪いモノを不協和音としています。

この周波数を正確に出し続ければ、音量は次第に大きくなっていきます。

つまり、音程ズレを起こすと、音量がいきなり減衰するのです。

●音量と音程の関係

全ての音楽のメカニズムは、音の反射共鳴で作られています。
そのため、物理的に共鳴する周波数を選び出しておく必要があり、音階が生まれました。

この発想は物理学ですから、音楽の発祥はギリシャの数理物理学者ピタゴラスが
発明しています。

音階が必要であった理由は、先ほど述べたとおり、前の音が空気を揺らしているからです。
これがある以上、次に出せる周波数の音は限られてしまいます。
これでは演奏になりませんから、あらかじめ決めておき、
どの弦を鳴らしても、音が響くようにしてしまえばいいのです。

この音階が定まった後、
この周波数を響かせるためだけの装置が必要になります。
これが楽器です。

打楽器はこれをもたないので、音楽的な響きを出すことが難しいわけです。

低い音を出す楽器は大きくなりますし、高い音を出す楽器は小さくなります。
(低い周波数は音波の長さが長い。高い音は逆に短い)

このため、歌唱を行う場合では以下の二つが音量に影響します。

・発声法によって、狙った周波数が響くように口や喉の空け幅を調整している
・前の音と共鳴するように正確に音程を拾っている

とても重要な話ですが、

・共鳴している空間に外部から風を送り込まない

つまり、息を吐いて共鳴空間の揺れをじゃましないことです。

息の量で音が大きくなると勘違いしていると、
音が小さくなったときあわててしまい、息を多めに吐いてしまいます。
すると余計に音が小さくなり、このパニックで息苦しくなるのです。

実際の原因は、音程はずれによる音の減衰です。

●声帯と他の空間制御の関係

声帯を閉じると良く言いますが、
声帯をわずかに揺らし、原音(鼾の音)を作り出した後は、
声帯を閉じて、他の共鳴空間を制御して、音を大きくするという行為です。

共鳴空間として制御しやすい場所は、口腔です。

空け方を変えられますし、舌のおき場所で、空間を制御できます。

空け方が大きければ大きい音になるのではなく、
空けたときの空間の長さが、狙った音の音波長さの整数分の1であるから、
共鳴により大きな音になるのです。

実際に口を閉じるに近い状態でも大音量を出せます。

mm単位で制御し、共鳴する場所を探る意識が必要と言う事です。

これが荒いと、いつまでたっても音量を稼げません。

歌唱では、歌詞の音によって開け方が変わります。
これは非常に危険と言う事です。

日本語の音をだす口のあけ方が、
音程を制御する空間の大きさと同じとは限りません。

そのため、カツゼツを意識すると却って音の響きを邪魔してしまいます。
物理的には非常に乱暴な行為です。

カツゼツが良く聞こえるのであって、
カツゼツを良くしようとして頑張ったわけではありません。

カツゼツが良く聞こえるのは、音が共鳴して音量があがっているからです。

筋肉をピシピシと動かす恩恵に授かっているわけではないのです。

つまり、日本語の歌詞と、その歌のメロディーラインを合成したとき、
ベストな口の動きがあると言う事です。

やると分かりますが、非常にデリケートなラインをたどり、
グッドな口の動き、舌の動きの軌跡を発見できます。

何度も繰り返し、同じフレーズを歌いつつ、共鳴し続ける場所を探るのです。

初めのうちは、1音だけギン!と響きます。

これをリアルタイムで全音やれるようにします。

これが出来てしまえば、楽器の様な美しい音色で無限大に近い音量が出ます。

実際問題これだけで他の歌手を圧倒するはずですから、これでいいのです。

歌に天才がいる理由は、

・mm単位で口のあけ方、舌の動かし方の軌跡を探る

と誰もが思っていないからです。

非常に精緻な制御の世界だと言う事ですね。

実は練習すると出来るように成ります。

●声を強化する方法

これも共鳴を利用します。

声帯には特殊なモードがありまして、裏声と言う倍振動するモードです。

力が入りすぎると痙攣するということでしょう。

この状態でも、さきほどの論理のとおりに口のあけ方などの制御で大音量にするこ
とができます。(そういう感覚を練習している人は楽にできる)

音程ですら、口のあけ方でフィルタリングすることで、狙った周波数を出すわけです。
なのでこのまま歌えます。

地声と違って、倍振動は普段使いませんから、
これにあわせて口の空間を制御するソフトウェアが脳にありません。

「あれ?どうするといいんだっけ?」

そのせいで音量がかけてしまい、声量がないとされているのです。

ところがベルカント唱法などがこれを推奨しています。
理由は簡単です。

・より、繊細な口のあけ方、舌使いを研究する題材となる

最初から音が出ないわけですから、もっと努力して気をつける良い練習内容になるんです。

これを体得して、地声に戻ったときどうなるか?
凄いことになりますよ。

ですがそれではまだまだ音量強化にいたりません。

次は、合奏と呼ばれたりする二つの音源による共鳴効果を狙います。

ミックスボイスですね。

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