
わたしは聴覚障害者です。音はわたしにありません。そのことを初めに言っておきたいと思います。
最近「ファントム オブ パラダイス」を観ました。すぃっこここここここここーん、と頭を金釘バットでホーッムランされたような、んな感じを受けました。
漫画家の山田花子が大好きな映画だってことで前から関心をもっていたのですが、ここまでとは思わなかったです。
「ファントム オブ パラダイス」はミュージカル風で映像もすげぇんだけど音がメインだったこと、それが口惜しいです。
あああああああああああ、音楽って、なんですか?ほんとうに、人を、狂わせうるのですか?
…でもこれはわたしが、実感していようともしてなかろうとも、たぶん、事実。そうじゃなければ世界はこんなに音に、満ち溢れていない。
だとすると、音楽のなにがどうじてそないに「狂わせる」「魅了」「ハマる」ことができるのですか?
なんていうのか…耳の器官がどうのこうのという専門的な知識よりも、それぞれの方が感じる感覚的な答えの方が聞いてみたいです。
わたしは生まれつき聞こえないので今さら音を手術などをして耳を治して物理的に音を聞きたいとはちっとも思いません。
音を、知りたいんです。それだけなんです。もしかしたら「あなたはなんで空気が吸えるの?」な感じで当たり前すぎて答えにくいのかもしれませんが、いろいろな方のお答えを聞きたいのでどうかよろしくお願いいたします。
No.15ベストアンサー
- 回答日時:
No.9&No.14です。
みたび失礼します。私もあまりよく知らないのですが、最近ステージを見に行って感動したのはこちらです。
【ブラスト!】
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/event/blast/i …
こちらで紹介されている日本人ドラマー、石川さんが使うのは、いわゆる普通の「小太鼓」に近いもの、たった一つ。
ですが、その太鼓から驚くほどの多彩な音色が聞こえてくるのです。
パフォーマンスも最高です。
あ、CDももちろんですが、DVDも出ています。
【鼓童】
http://www.kodo.or.jp/
【鬼太鼓座】
http://www.ondekoza.com/jp/
こちら2つは、和太鼓集団のURLです。
私は見に行ったことはないのですが、聾学校で時間を知らせるのに、和太鼓を使うという話をどこかで聞いたことがあるので、それならこちらあたりなら楽しんでいただけるかな、と思いご紹介しました。
実は私も「難聴」という持病があり、実生活の音はもっぱら左耳だけで聞いている状態です。
ですが、太鼓の鼓面を通して伝わってくる空気の波、管楽器のマウスピース(くわえて息を吹き込む所)から歯を通して伝わってくる振動、オーケストラのコンサートで、指揮者がまさに指揮棒を振り下ろす瞬間の、痛いほどの緊張感…耳以外で体感できる音楽って、たくさんあると思います。
説明が足りない部分がありましたら、ご指摘をお願いします。
以上、ご参考になれば幸いです。
「鼓童」サイトを開いた瞬間からどきょんときてしまったのですが。かっちょいくてなんだかエロ。おもしろそーっ!です。
bari_sakuさんもでしたか!となると今までのお答えがさらに説得力を増してきます。
ほんとうに、どうもありがとうございます。
No.14
- 回答日時:
No.9です。
思うところがありましたので再び。本をいくつか紹介しますね。
山之口洋/著「オルガニスト」
音楽家の執念が漂ってくる一冊。
手塚治虫/著「ルードウィヒ・B」
二ノ宮知子/著「のだめカンタービレ」
いずれもマンガです。
「音を視覚として捉えることができる」という一文に該当する本だと思います。
「オルガニスト」をネット検索したところ、バカおもしろそうなので即座に図書館予約(貸出中でした!がっでむ)しました~。
「ルードウィヒ」は音に対して嫌悪感のあるときに読んだっきりで今は読んでないことに気づきました。漫画マニアの友人に借りてよんでみますっ。「のだめカンタービレ」これは名前も存在自体も知りませんでした。イイ漫画は大概読んでいるぞ、ふっふっふーというのがささやかな自負だったのに…。ああん。
つまるところようするに全部読んでみますね!笑
どうもありがとうございました!
No.13
- 回答日時:
ANo.#3で、回答させていただいた、Robin_Hoodです。
> が、ただひとつ。根本的な疑問がどうしても拭えずにこの問題は宙ぶらりんな状態で
> わたしの中にあります。
> それは自分を省みても「気狂いとなにが違うんだろ」です
確かにそうですね。一般的には、そう受け取られると思います(笑)。
しかし、人は皆、いつかは命が終わります。つまり死ぬということですね。
死に際して、身体の感覚器官はどんどん無くなっていきます。
聴覚だけにとどまらず、味覚、視覚、嗅覚、触覚と・・・
このとき、身体の感覚器官への捕らわれがある一般の人は、気が狂わんばかりの恐怖を体験すると言われています。
死を境に、身体の感覚器官を失った意識は、最終的にはその身体を離れ、今まで“自分”だと思っていた感覚器官や身体を、まるで洋服を脱ぎ捨てるかのごとく、離れなければならないからです。
チベット死者の書などにも書かれているように、身体の感覚を離れた意識は、身体感覚器官よりも、もっと鮮明で優れた別の内なる身体(感覚)を有することになります。
ですから、生きているうちから内的な感覚器官を発現させていくということは、いつかは訪れる死に際して、その恐怖を和らげることにもつながります。
生きているうちに、周りから狂者と言われながらも、いつかは訪れる死に際して恐怖することなくそれを乗り超えられるのと、生きているうちに、周りから正常者と言われながら、死に際して狂者のごとく恐怖するのと、どちらが良いだろうかということになりますね。
よって、感覚器官に障害があって、他の健常者と違う感覚が働くということは、長い目で見ると、けしてマイナス要素にはならないと思います。
少し本題からそれましたが、補足させていただきました。
あっ、いやっ、あっ、いやっ。おもしろすぎですっ。
この生死への捕らえ方、これほど具体的にではないのですがわたしも似たようなことを考えていました。正直なところうれしいです。いろいろと思うことができましたです。ほんとうに。
どうもありがとうございました。

No.12
- 回答日時:
No.6の方に近いのですが、
音の高低は
(1)光の強(高)弱(低)
(2)温度の冷(高)熱(低)
音の強弱は
(1)風の強(強)弱(弱)
(2)振動の強(強)弱(弱)
などの感覚に似ていると思います。
音色の説明は難しいですが人の性格のようなモノかと思います。(優しい・厳しい・面白い・穏やか・等々)
あなたは多分リズムと音の強弱は分かるのだろうと思いますので、音の高低が分かればかなり音楽の感覚ががわかると思います。
そこで提案ですが、コップなどに0℃から50℃位まで8~11段階くらいの温度差の水(お湯)を用意して知っている簡単な曲をドレミに合わせて指や手を入れてみてはいかがでしょう?もちろんリズムに合わせて。
冷たい温度は高い音です。
「さくら♪さくら♪^^」などと手を入れてみれば、かなり感覚的には分かると思うのですが・・・
(もちろん実際の音楽はもっともっと複雑ですが)
この他に説明は難しいのですが、楽器や歌声によって優しさや力強さ、清々しさ、滑稽さ、スピード感なども変わります。
リズム・メロディー・音色・強弱・奏者や歌い手の感情など様々な要素が絡み合って、聞き手の感情を揺さぶるほどの素晴らしい音楽になることがあります。(希ですが・・・)
へええええええええええええええ。そんな方法でもありなんですか。初めて聞きました。
全然予想できないのでとりあえず実行してみますね!
知らないことをお答えくださいましてどうもどうもありがとうございました!
No.11
- 回答日時:
#2のものです。
>脳へ働きかけるはずの音が聞こえない聴覚障害者たちは>いったい・・・
大丈夫です、音は全身で受けることができます。
他の人の言っている波動は受け取れるはずです。
私より絶対敏感に受け取れるはずですよ。
No.10
- 回答日時:
#1です
朝から見ていたんですが回答に悩んでました。
「太鼓は太古に通ずる音楽だ」ということを言っていたのですが。papa456さんはどう思われますか?>太古の音楽ってことですが、昔人は物を叩く事によって物事を知らせていた。ということですかね。
言葉が発達してない時代に怒ったり、喜んだり…そこまで昔じゃないかな?
感情表現の原点なのかなと思いました。
ろう学校の音楽に関しては、聴覚障害じゃない人も中にはいますよね。視覚だったり他の器官だったり…ですから、その人達と同じ事を一緒にやる(共有)する事によって、達成感や仲間意識を強くするのではないでしょうか?
出きる出来ないじゃないかと思います。
最後に一言言わせてくださいね。
あなたの質問に大変心をうたれました。
耳が聞こえないけど「音」を理解しようとしてる貴方に。
好奇心や、探求心を大事にしてくださいね。
私達は普通に「音」が聞こえます。これが普通だと思って…
今まで「音」って考えたことが無かったです。
余談が入ってすいませんでした。
ありがとうございます。ほんとうに心底からありがとうございます。
そう言っていただけるとこの質問をしたかいがありすぎるというものです。
わたしも目が見えることを当たり前だと思って日常を過ごしていました。
そんな時、あらゆるきっかけで盲者に出会ったことで彼らに接するうちに、わたしが目が見えるということを当たり前に思っていたこと、それを間違いだとは思いませんが、「ちょいとばかり視野が狭いなぁなんだかそれってつまらねぇなぁ」と言う思いがありまして、たぶんそれがこの質問の音を知りたいということにつながっているんだと思います。以前までは音が憎みの対象ナンバー1でしたもの。ちなみにナンバー2は算数でした笑
もしもわたしがpapa456さんにとって何かのきっかけになれたというのなら、とても嬉しいのです。
No.9
- 回答日時:
こんばんは。
生まれて初めて、音楽を聴いて涙を流した時のことを書きます。
プロの演奏ではなく、アマチュア(高校)の、部活の定期演奏会でした。
とあるフレーズを聴いた瞬間、胸骨の中心にがばっと手を突っ込まれて、心臓をわしづかみにされた思いがしました。
(当時中学生だった私が、2年後にその高校に入学したのは言うまでもありません)
あと、質問者様は耳が聞こえないとのことですが、音を体感したことはありませんか?
打楽器がメインのコンサートなら、体全体で音を感じることはできますし、フルオーケストラが一斉にバン!と鳴った時は明らかに空気の波動を感じます。
トップクラスのドラマーのパフォーマンスは、本当に凄いですよ。
もし機会がありましたら、トライしてみてはいかがでしょうか。
(ドラムに触った状態で「聴く」ことができれば、一番いいのですけれど)
この回答への補足
音楽を聞いて涙。わしづかみ。がばっと。空気の波動。
やっぱり羨ましいです。すごくすごく。
質問した時点では音を知りたいだけで経験したいとは思っていなかったのですが…ここで質問をして予想以上にみなさんのおもしろい回答をいただいて呼んでいるうちに経験もしてみたくなりました。
>>トップクラスのドラマーのパフォーマンスは、本当に凄いですよ。
調べてみたくなりましたので質問させてもらいますね。たとえば誰がいるのでしょうか?もう万人もが認める疑いの余地もないってくらいの人…いるのかしらん。
No.8
- 回答日時:
たとえばカッチーニのアベマリアは、夜の海の底に似ています。
かすかに感じるかもしれない水の流れ。ゆったりと重く、暖かい。ミュージカル「キャッツ」のメモリーは、暖かい春の満月の光です。時々風も吹いてきます。
オペラ「カルメン」のハバネラは黒いアゲハ蝶。赤い花を捜して遠ざかって行きます。生命と死を羽根に乗せています。
音は身を包みます。生演奏が行われているホールの中では、波があちこちから訪れ、また去って行きます。水面のような波紋を描きます。そういう演奏を聞いている間は、水の中を泳いでいるような、みっしりと重い香りの中に埋もれているような、そんな密度のある感覚です。普段の空気が少しだけ重くなります。
……が、しかしですねー。
音楽の至福は誰でもが味わえるものではなく、魂を抜かれるほどの感動にはそうそうめぐり合えるものではないと思います。そちらの方向にアンテナが開いてない人たちもいますね。何しろわたしがそうですから(^_^;)。
個人的には、視覚(読書)、嗅覚(いい匂い好き♪)、触覚(触覚フェチ(^_^;))には親近感を持つのですが、普段CDを聴いたりする習慣はありません。歌にしても、わたしにとっては歌詞が重要な部分を占めます。それが100%じゃないせよ。
しかしいずれにしろ、音楽は「気持ちのいい」ものです。逆に気持ちの良くないものは音楽ではない。好きな人はいるのだろうけど、現代音楽と言われるジャンルの、不協和音全開の(例えて言えば、水平を保たずに建てられた建築物)曲は、わたしにとって音楽ではありません。耳から手を突っ込まれて胃の辺りをこねくりまわされている感覚です。
わたしは聴覚と嗅覚が一番近い感覚だという気がするのですが(←より原始に近い)、好きな音楽を聞いている状態と、いい匂いを嗅いでいる状態は似ていると思います。「理由なく」嬉しく愉しい。これが嫌いな音楽だと、根源的に不愉快ですね。物を投げつけたくなります。
音楽というのは諸刃の剣ではあります。
No.7
- 回答日時:
これはまだ誰も書いていませんね。
音楽は過去の楽しかった事を思い出させます。音楽は仕事をしながら楽しめます。聴覚は眠ってしまう最後まで起きていて音楽を聴きながら眠ることがあります。音楽は後ろからでも聞こえます。なぜかしらないが、人生のあるときにはやっていた歌が聞こえてくると、その時を思い出します。まれには、いやな思い出を思い出せる歌が聞こえてくることもあります。人は耳をふさぐことはできません。聞きたくない話や音は、みみを押さえて(手できつくふさいで)もどうしてももれ聞こえてきます。夫婦は日常生活の中で突然同じ歌を歌う(くちずさむ)ことがあります。こんなものです。これは帰納的な説明といいますね。私の力では演繹的にはできません。淡々とした語り口で、なぜだかほくっとなごみました。
帰納的な説明でも演繹的でもどちらでもいいのです~。どちらもほんとうなんだと思っていますので。
というよりもどんな答えでもpitagorajrさんが、この答えにくいような質問にお答えくださったという事実のほうがとてもうれしいのです。
どうもありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
私は、聴覚と視覚は、非常に似ていると思います。
音の大きい小さいは色の濃い薄い
音(音程)の高い低いは色の明るい暗い
音が強すぎると、耳が痛くなる
明るさが強すぎたり、色が濃すぎたりすると、目が痛くなる
赤い色は、情熱的な音
黄色い色は、能天気な音
白い色は、荘厳な音
紫色は、不気味な音
黒い色は、毒々しい音
そうした個々の音が合わさったものが音楽だとすれば、音楽とは生け花や美術みたいなものですね。
ただし、音楽は時間とともに次々と違う音が流れてくるので、静止画ではなく動画だと思います。
そして、音楽で最も重要な要素は、実は音や音色そのものではなく、リズムです。
リズムとは、心臓の鼓動と同じく、一定の周期で時を刻むもの。
リズムは、世の中の音楽の99%で主役になっています。
手を色んな風に叩いてみましょう。
タン・タン・タン・タン の繰り返しで4拍子
タン・タタ・タン・タタ の繰り返しも4拍子
ダン!・タッ・タッ の繰り返しは3拍子(ワルツ)
世の中の音楽の8割以上は4拍子だと思います。残りが3拍子と、その他、あまのじゃくなリズム。
リズムと言うのは、視覚にはないもの。だけど、手を叩いたり足を踏んだり、振動を感じたりすることで、聴覚がない人でも知覚できるはずです。
リズムというものは、あると安心するもの。
・・・どうでしょうか。
結構、私なりに、なるべく的確に説明したつもりです。
なるほどなるほどなるほど、とうなづくことしきりです。
そうかぁ。だから今までの音楽の先生はしきりに「聞こえなくても音楽はできる!」と言ってたんですね。小学校のとき「ステレオに耳をあてろ」とそれだけ言われて強引にステレオのそばに座らされたことがあったんですが今sanoriさんの回答を見て、その理由が分かった気がします。
その当時はまだガキんちょで健聴者と比較をして、自分がろう者だということを恨んでいたので、なんじゃこいつは嫌がらせかと今まで嫌な思い出だったのですが。
ちょっと、その思い出のイメージが変わりました。
ありがとうございます。
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