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芥川龍之介の伊勢物語の現代語訳で心理描写+風景描写なども加えて原稿用紙2枚分ぐらいの事をかける方お願いします

A 回答 (1件)

芥川龍之介が伊勢物語の現代語訳をしているなど聞いたことがありません。

おそらく「王朝もの」を書いていた時期に「伊勢物語」の中の一つの段を題材にして書いたものでしょう。実はそれがどの作品かもちょっと調べて見ただけではわかりません。
 別のサイトで「伊勢物語・芥川の現代語訳を教えてください」というのがみつかりましたが、これの混同でしょう。
 
 せっかく調べたのだから、現代語訳を挙げておきましょう。

 『日本古典文学全集[12]伊勢物語 P.119』

六、 芥川(芥河)
 昔、男がいた。思いがかなえられそうにもなかったある女を、幾年も求婚しつづけてきたのだが、やっとのことで盗み出して、とても暗い夜に逃げてきた。芥河という河のほとりを、女を伴って行ったところ、女は草の上に置いた露を、「あのきらきらするものは何」と男にたずねた。男はまだまだ逃げなくてはならないし、夜もすっかり更けたので、鬼すむ所とも知らず、雷までひどく鳴り、雨もざあざあ降ってきたものだから、途中にあった、あけ放しの、番人もいない倉に、女を奥の方に押し入れて、男は、弓、胡簶を負って戸口にいて守っている。「早く夜明けになるといい」と思いながらすわって待っていた間に、鬼がたちまち女を一口に食ってしまった。「あれっ」と悲鳴をあげたのだが、雷のやかましい音にかき消されて、男の耳にはいらなかった。だんだん待望の夜明けになる、そのうす明りに見ると、倉はがらんとして、昨夜連れてきた女の姿も見えない。口惜しがって泣いてもいまさらしかたがない。
 白玉か……(白玉かしら、何かしらと愛しい人がたずねたとき、露のきらめきさと、そう答えて、露のように私の身も消えてしまったらよかったのに。こんな悲しみもなかろうに)
この話は、二条の后が、従姉妹の女御の御もとに、お仕えするようなかたちでおいでになったが、后はたいそうな美人でいらっしゃったので、男が恋慕し、盗み出して背負って行ったところ、后の兄の、堀河大臣基経、ご長男国経大納言といった方々が、その時は、まだ位も低くいらして、参内なさる折、ひどく泣く人がいるのを聞きつけて、男が連れて行くのを引きとどめて、后を取り返しなされたのだ。それをこのように鬼と言ったんだよ。后がまだずっとお若く、入内などなさらぬ前の時のことだとか。
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