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随分昔に友人から貰ったままお蔵入りになっていた忘却弦無しグレコのSE(78年製)、こいつを再生させたく分解、劣化部品の調達などと作業を始めた矢先、あれれッフェンダーのPUカバーがフィットしないぞ!?PUのピッチが異様に狭い!何とトレモロユニットのブリッジも同様に狭いのだ。
 この様なサイズのPU・トレモロユニットなど販売されているのだろうか??有っても無くてもこのサイズをプレイするのだが、こんなにも弦間が狭くて弾き難くないのだろうか???
 グレコのSEにお詳しい方、オーナーの方、宜しくお願い致します。ちなみに型番は不明です。PUにはEXCELの刻印がありました。

A 回答 (1件)

SEというとストラトコピーですよね?SE自体はチラ見しかしたことがなく、詳細を調べたワケではありませんが・・・弦ピッチの話は、いわゆる『日本製ビンテージあるある』ですね。

日本製ビンテージギターを扱う場合、ピックアップのポールピッチとかブリッジ交換時の弦ピッチとか、必ず出てくる問題です。

>あれれッフェンダーのPUカバーがフィットしないぞ!?PUのピッチが異様に狭い!何とトレモロユニットのブリッジも同様に狭いのだ。

・・・っとのことですが、どれぐらい狭いでしょうか?
 ブリッジのサドルの寸法をノギスで測ってみて、10.5mm(今日のフェンダーUSAの標準ピッチよりも0.3mm狭い)だったらカンタンな話ですが、それ未満だったら問題が大きくなります。

※弦ピッチに関して、まずは一般論と言いますか、デファクトスタンダードの話をしましょう。
 ご存知とは思いますが、世の中の9割以上のエレキギターが、ギブソン系の設計かフェンダー系の設計を元ネタにしています。そういう観点からすると、世の中のほとんどすべてのギターがギブソンかフェンダーの間接的コピーということになるわけですが、弦ピッチもそうです。
 ギブソン系の設計だと弦ピッチは10.5mm、フェンダー系の設計だとビンテージは11.3mm、最近のモデルだと10.8mmかギブソンと同じ10.5mmになっています。(いずれも北米製なのでインチ規格で設計されており、ホントはミリ単位ではキレがよくありません。10.5mmの場合は概ね10.5mmですが、フェンダーの他の2つは、ブリッジサドルを実測すると11.25mm、10.75mmに近いです。但し現在は11.3、10.8と呼ばれているので、ここではその数値で記述します。)
 例えば、設計的にはギブソン・クローンと言えるPRSは10.5、フェンダー・シンクロナイズドトレモロの高性能版であるフロイド・ローズは10.8、ギブソンやフェンダーのブリッジ/テールピースの高級版?であるウィルキンソンは10.5か10.8となっています。

※さて日本製は。
 ’70年代後半から始まった『ギブソン、フェンダーの超フルコピー』モデル以外は、ギブソン系、フェンダー系設計の如何にかかわらず、多くの日本製ギターが10.5mmの弦ピッチで設計されて来ました。
 更にもっと昔だと10mmか10.2mmの弦ピッチが用いられていましたが、このピッチは今では使われていません。

>この様なサイズのPU・トレモロユニットなど販売されているのだろうか??

※部品交換を検討されている場合・・・SEのブリッジやピックアップは、時代的に10.5ピッチで設計されているのではないか?っと思われます。
 ブリッジサドルの1コをノギスで測ったらハッキリしますが・・・10.5よりも狭い幅だと、問題が一気に難しくなります。

※もしブリッジサドルの幅が10.5mmなら、並み居る日本製ギターのサイズであり、またフェンダーUSAのアメスタに採用されて全世界に大量に出回ったサイズなので、リプレースメントパーツとしてのブリッジサドルが売られています。
 ネットでもフツーに買えるはずなので、キィワードを工夫して検索してみてください。
 ピックアップカバーも同様です。ポールピッチ10.5で検索すれば、カバーだけなら購入可能でしょう。

※シンクロユニット本体やピックアップそのものは・・・フェンダーの標準ピッチが10.8になってしまっているので、フェンダー製は入手困難かもしれませんが、上記した様に日本製なら標準サイズなので、探せば色々とあると思います。
 またピックアップに関しては、ポールピッチ10.8でも見た目を気にしなければ使って構わないでしょう。この程度のピッチ差であれば、スタジアムライブ級の爆音でも鳴らさない限り、音的な不具合も出ません。
 またシンクロはユニットごとゴッソリ交換して10.8ピッチにしてしまうのもアリかもしれません。1弦6弦がフィンガーボードのエッジに迫りますが、恐らく演奏に耐えるぐらいの寸法は残るのではないかと思われます。

※弦ピッチが10.5mmより狭い場合は・・・恐らく10.2mmです。そういう寸法のシンクロコピーユニットが、かつて存在しました。
 SEは、『超コピー』であるスーパーリアルシリーズが登場する寸前のモデルなので、まだ弦ピッチがUSA製ギターに影響される前で、それまでの国産ピッチの慣例に従っていた可能性は十分あります。
 しかし10.2だと・・・ワタシが弦楽器を設計して多少の収入を得ていた25年前でさえ、既に部品は全く入手不可能でした。今日でも入手は絶望的でしょう。日本に上陸したフロイドローズの初期モデル(PRO)には10.2mmピッチがありましたが、今日ではとんでもないレアアイテムとなっているほどです。
 10.2の場合、何が何でもオリジナル部品の温存を図ったレストアが必要でしょうね。

※ただ一つ救いがあるのは・・・SEのネックは、後のスーパーリアルに準じて『超コピー』な形状になっている点です。(ワタシはやったことがありませんが、やったことがあるヤツによると)ネックの形状がフェンダーUSA製のビンテージとほぼ同じで、10.8どころか11.3でも1弦6弦がフレットから脱落しない、と。
 もしホントなら、そこらで売ってる10.8ピッチのシンクロユニットにゴッソリ交換可能で、そうなるとピックアップもポールピッチ10.8が使えます。

・・・以上ですが。

>こんなにも弦間が狭くて弾き難くないのだろうか???

 今回のSEは実際にどういう寸法か判りませんが、日本のビンテージギターを弾くということは、多かれ少なかれそういう『現代ではあり得ない』仕様を受け入れる、っということでもあります。
 まぁもともと極端にナローな弦ピッチは、『指が短い日本人に合わせて』『フラットピックによるオルタネイトピッキングをやり易くする為に』などの理由で開発された、と言われています。この手のギターばかり弾いていれば、極端に狭いとされる10㎜ピッチでもなんてことはありません。要するに『慣れ』で克服出来る範疇ですよ。
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この回答へのお礼

Loftybridge様どうも有り難うございました。
自分がいかにドンブリ勘定でメンテナンスしていたかを思い知らされました。

サドルですが、まさしくご推察の通り10.5mmでした。6コマのトータルで63mmでしたので間違い無いと思います。
と、いう事は「大量に出回ったサイズ」なので探せばあるパーツ・・・念の為他の所有ギターも計測してみたらスクワイアとフェンダーメキシコが何と10.5mmサイズ!うかつでした、ピッチの狭さに慌てて見比べたのがフェンダー10.8mmサイズの個体。ユニットを本体に固定する6個のネジ間隔が全く違っていてパニック状態になり、グレコSE以外は皆10.8mmサイズだとすっかり思い込んでしまいました。
 本日友達も所有のFメキシコを測ったら、そちらは10.8mmでした。自分のFメキシコは純正PUがクロムタイプのものでポールピースのピッチはSEといっしょでした。スクワイアは案の定フロントのPUが弦から左右にはみ出てしまっています。
 結果、シンクロユニットごとのゴッソリ交換は、固定ネジの本体穴の嫌なズレ方が致命的で断念する事にしました。問題はPUですが今の物がボロボロなのでSEサイズにこだわらずに探す事にしました。またはレールタイプのハムが良いかなあ等とも思っています。

 Loftybridge様、いろいろと学習させて頂きました。ギターを弾くよりイジる方が面白くなりつつある今日この頃です。有り難うございました。

お礼日時:2018/09/29 19:02

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