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古代ギリシアにおいて、音名(旋法?)に対する音高はどのように共有されていたのでしょうか?

音叉のようなものや、笛の寸法書などがあったのでしょうか。

A 回答 (1件)

「音の高さ」とは、「メロディーの旋律線」(時間順に並べたもの)としての音高と、「同時に鳴らすハーモニー」としての音高とを分けて考えないといけません。


さらには、これらは「相対的な音程」であって、「絶対的な音程」(例えば 440 Hz のような)ではありません。

ギリシャの「メロディーの旋律線」に関するものは、「テトラコード」と呼ばれる「4度音程を3つに分ける」音階だったようです。「4度」の分け方には
・2個の全音と1個の半音
・1個の「全音半」と2個の半音
・2個の全音と1個の「微分音」
などがあったようです。
あとは、これを積み上げていく。

「ハーモニー」としては、1本の弦を「2分割」することでできる「オクターブ」、「3分割」することでできる「完全五度」を基本としたようです。この「完全五度」を積み上げた「ピタゴラス音律」が有名です。

これらは、いずれも「基準になる音程」に対する相対的なものです。「基準になる音程」は、その場その場で決めればそれで「その場の音階」が決まります。それで何ら問題はないわけです。
ご質問にあるような「絶対音高」という概念は、近代になって楽器が「工業製品」となるようになって初めて登場したようです。
現在 A = 440 Hz を「標準」と決めたのは、1939年のことです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

絶対音高のニーズはなかった、ということですね。それでは、音名はどのように使われていたのでしょうか?

音高ではなく旋法を示すものとして使われていたのでしょうか。

ただ、旋法に対する音高をギリシャ(または地域)内である程度共有しておきたい、というニーズはあっても良さそうかな、という気はしますが。。

お礼日時:2018/11/16 01:45

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