プロが教えるわが家の防犯対策術!

森茉莉の「恋人たちの森」を読んでいて、わからない箇所がありました。
以下は引用です。

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やがて二人は新橋寄りのマカロニ料理の「イタリアン」の階段を上った。白絹の
シャツに濃灰色のジインパンツの上から、焦げ茶のレエンコオトを首へ詰めて、
被るように着ていたパウロは、コオトを脱いで椅子の背中に掛けて坐った。生々
とした茶がかった髪、固く締まった胸、襯衣の襟に滲んでいる雨の染み、七月の
微風の中でパウロは若い木のように、爽やかである。つい今しがた雨がばらつい
ていたことを、ギドウは思い出した。茶がかったパウロの髪にも雫が光っていた
からだ。
「首のは?」
「ここらは路易さんがいるかも知れないでしょう?」
「平気だよ。大体わかっているさ」
「そう?」
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会話の部分は意味がわからないのです。
「首のは」は何のことか、「路易さん」は誰のことか(路易というキャラは登場
していません)、なんだか唐突で、ちんぷんかんぷんです。

分かる人、ぜひご教示ください。

A 回答 (1件)

回答がついてないようなので、参考までに・・・。


そちらのお話は読んだことが無いので、間違っているかもしれません。

> 「路易さん」は誰のことか

「路易」は「ルイ」の当て字として使われることがあります。
「ルイ17世」なら「路易十七」とか。
そのあたりから想起される登場人物はいませんか?
なんとなく・・・ですが、特定の個人というよりも、何かの団体に所属する人たちの総称とか、そういう印象を持ちましたが・・・。(ただのカンです。間違っている可能性大です。)

> 「首のは」は何のことか

「焦げ茶のレエンコオトを首へ詰めて、被るように着ていた」のを、「コオトを脱いで椅子の背中に掛けて坐った」ということは、その「コオト」のことを指していると思われます。
前後の文脈が分からないので、あくまでも想像ですが、パウロさんは「路易さん」に見つかりたくない様子です。
見つからないように「レエンコオトを被るように着ていた」のに、店に入ったらそれを脱いでしまったので、「首の(レエンコオト)は(着たままじゃなくていいの)?」と言っているのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとう

ご回答ありがとうございます!

「路易」のルビは「ルイ」です。
そして登場人物の中に、フランス人とのハーフは確かにもう一人いました。
(一人はギドウです)
パロウはあまりそのハーフの男に見つかりたくないのも確かです。

では、パロウはそのハーフの男の外見から、
「路易さん」とあだ名を付けたのでしょう。
小説では、ずっと「黒い男」と称していますが。

「首」の部分も大変ヒントになりました。

本当にありがとうございました!

お礼日時:2020/03/08 10:57

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