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アイバニーズのゼロポイントシステムについて

弦が切れたときに狂いにくいと書いてありますが
弦が切れたらブリッジはアップするのでゼロポイントシステムの構造を見る限り
普通のタイプと変わらないと思うんですが
説明できる方よろしくお願いします。
(チョーキングしたときは構造上システムが効いていると分かります)

A 回答 (1件)

アームダウンとアームアップで、違うばねが作動するのがポイントです。



※ゼロポイントシステムには、細いばね2本と太いばね2本が、ブリッジを引いてます。
 が、この2種類のばねは、ブリッジユニットにかかっている部品がそれぞれ違います。

※まずアームアップでは。
 太いばね2本を緩める方向にブリッジユニットが動き、細いばねはセンター位置(弦をチューニングする位置)でストッパーにぶつかっており、アップ方向(ばねが緩む方向)には動きません。

※アームダウンでは。
 太いばね2本と細いばね2本の両方が引かれます。

※ここでのポイントは、①弦の張力とバランスしているばねは、全部で4本 ②しかしアームダウンさせたときに緩むばねは2本だけ・・・っという点です。
 機構的に言うと、①アームダウンさせている時は4本のばねを引っ張る ②手を放すと、4本のばねの引っ張り力でブリッジユニットがセンター位置に戻る ③しかしセンター位置に戻った途端、細い方のばねはストッパーにあたりセンター位置から更に弦を引っ張ることが出来ない・・・となります。

※もし演奏中に弦が切れたとすると・・・フツーのフローティングトレモロやフロイドローズだと、弦の張力が減ってばねの引っ張り力が打ち勝ち、ブリッジユニット全体がアームアップと同じ動き(音程が♯する動き)になりますが、ゼロポイントシステムでは、ブリッジユニットを引っ張る方向(音程を♯させる方向)にはばね2本しか働いていないのでばねの引っ張り力が弱く、音程が♯する度合いが小さくなります。(実際には、弦が1本切れたぐらいでは太いばね2本の引っ張り力では全く足りず、残った5本の弦はほとんど♯しません。)

・・・ゼロポイントシステムの機構的ハイライトは、『アームアップしたブリッジユニットをセンターに戻すまではばねが4本働いて、センターからさらに引っ張る方向には、ばねは2本しか働かない』ということです。

 もちろん欠点もあります。
 アームダウンでは4本のばねを引っ張らなければならず、しかしアームアップではアップ方向のチカラをアシストしてくれるのはばね2本だけです。このアップとダウンでのアームの手応え感は結構違い、これがあるためにフローティングトレモロやフロイドローズの手応えを好むプレイヤーもいて、残念ながらゼロポイントシステムはフロイドローズを駆逐するほどは普及していません。(ちなみに言うと・・・ゼロポイントシステムでも、細いばね2本を外して、フローティングトレモロやフロイドローズと同様のばねの引き方で使うことも可能です。もちろんその場合、ゼロポイントシステムのメリットである『弦が切れてもチューニングが狂いにくい』『センター位置でのチューニングが容易』などというメリットは得られなくなりますが。)
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この回答へのお礼

こんなに詳しく本当にありがとうございます!
結論は弦が切れたときは普通アップするけどバネが2本しかなくて
アップしにくいということですね!
理解しましたありがとうございます!

お礼日時:2020/03/28 19:00

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