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オースティンの発語内行為の意味をネットで調べているんですが、いろいろな説明が混ざり合っていて正直よくわかりません。そこで、オースティンの発語内行為を分かりやすく説明していただけないでしょうか?よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

人間は気持ちを伝えようとするとき、話をします。


その「話」を、もう少し厳密に定義すると、「話」とは、単語を文法構造によって配列し、音声を伴って表出されたものです。これを「発話」といいます。

人は話をするとき、単に発話を産出するだけでなく、なんらかの行為を遂行します。

「君はクビだ」とワンマン社長が言うのは、この発話をすることによって、雇用を打ち切るという行為を遂行しているのです。
「いま、授業中」と教壇から先生が言うのは、この発話をすることによって、教室内の秩序を維持しよう(おしゃべりや居眠りをやめさせよう)という行為を遂行しているのです。
こうした発話を媒介にして遂行される行為は「言語行為」と呼ばれます。

言語行為を、オースティンは三つの次元に分類していきます。
(1)発語行為:これは発話の基本的な行為です。
「今日はいいお天気だ」
「Aさんは来月結婚するんだって」
など、意味を伝達することを目的としたものです。
オースティンはさらにその発語行為を三つに分けていきます。
・音声行為:ある一定の音声を発する行為
・用語行為:ある文法に従って語を発する行為
・意味行為:ある一定の意味と指示対象を伴って語を発する行為
こうした基本的な行為が発語行為です。

ところが、発話は多くの場合、なんらかの目的が込められています。
たとえば
「いま、コーヒーをいれたところです」
という発話には、暗に(ひとやすみしませんか)、(あなたもいかがですか)などの思惑が込められているわけです。これが言語行為の第二の次元、「発語内行為」です。
それを簡単にまとめてみると、
(2)発語内行為:発語行為を遂行しながら、同時に質問したり、答えたり、約束したりすること。

発語行為において発語内行為が遂行されるのは、つまり、発話によって、なにかを主張したり、勧めたり、説明したりすることができるのは、発話には伝達する力が含まれているからです。その力を、「発語内的力」といいます。

さらに、この発語内行為が聞き手の行動や思考、信念などに影響を及ぼすことがあります。こうした説得したり、納得させたり、あるいは怖がらせたり、警戒させたり、励ましたり、自覚させたり、といった、何らかの形で、結果を伴うような発語行為を、言語行為の第三の次元として「発語媒介行為」を考えます。

(3)発語媒介行為…発語行為、発語内行為をなすことによって、他の種類の行為を遂行しうるもの。

上の例でいけば、「これはコーヒーです」が発語行為、「いま、コーヒーをいれたところです」が発語内行為であるのに対し、「コーヒーを一緒に飲みませんか?」というと、発語媒介行為になります。

「発語内行為」だけ取り出すよりも、オースティンの三つの次元を比較しながら見ていった方が理解しやすいかと思います。
わかりにくいところがあれば、補足要求してください。
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この回答へのお礼

具体的な例まで出していただいて、ありがとうございます。よく読んで自分なりに理解を深めていこうと思います。

お礼日時:2005/01/20 15:35

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