No.5ベストアンサー
- 回答日時:
ガソリン、灯油、軽油の最大の差は#2の方の貼り付けの通り、蒸留温度の差です。
但し、原油中の炭化水素の種類はべらぼうにあります。
#3の方の回答の、
「軽油は主にC15H32:10℃・C16H34:18℃・C17H36:22℃の3種類から出来ていて、でも混合物なのでほかの物も入っている」という説明は、ちょっと簡略化しすぎ。この説明では凝固点が10度を越えることなり、冬の夜には日本中の軽油が固まってしまうでしょ?。
正しく言うと、軽油成分の中には#3の方が書かれたようなものもあり、温度が下がるとこの部分が析出してきます。いわゆるワックス=蝋燭などの蝋=成分です。ワックスが結晶し始めるとフィルターなどが目詰まりを起こしてエンジンがかからなくなります。酷くなると軽油全体がシャーベット状になります。この状態を「灯油が凍る」というわけです。
これを防止するためには、軽油の中のワックス分を少なくするために灯油の成分を混ぜてやります。ただ、闇雲に灯油を増やしても、エンジンの観点から見るとパワー減少(比重が軽い分発熱量が少ない)をもたらし、石油会社から見たら、冬季に、より高価な価格で売れる灯油を軽油にして売るのは売り上げ減少につながり両者にとって損。そこで、石油精製会社は季節と出荷地域を考慮して、その配合を必要最小限度に抑えます。
問題は、スキー客など暖かい地域の住人が暖かい地域の灯油を満載して寒冷地に行くことです。高速道路入り口のスタンドなどでは、親切なスタンドマンが、凍結防止にわざわざ灯油を混ぜてくれたりします・・・
が、これは本当は脱税行為。灯油であっても自動車燃料として販売したら軽油税を負担しないといけません。
石油会社の指導によれば、スタンドマンはお客さんに「必要最小限度をここで給油して、目的地に着いたらそこですぐ現地の軽油を満タンにしたください」とアドバイスすることになってます。が、現場ではそんなこと言えんけどな。
No.7
- 回答日時:
No.6です。
申し訳ありません。
記入ミスがありました。
×だけでは蒸発温度は決まりません。
(特に酸素を含んでいる場合は、一般的に蒸発温度が大幅に下がる傾向があります)
↓
○だけでは沸騰する温度は決まりません。
(特に酸素を含んでいる場合は、一般的に沸騰する温度が大幅に下がる傾向があります)
No.6
- 回答日時:
No.2さんの回答に対して捕捉致します。
成分を分離するといっても、精留温度で分けているだけですので、完全には分離できているわけではありません。
100℃未満の温度のお湯から湯気が出ている事から判るように、沸点以下でも蒸発は起きます。
又、濃い塩水が100度以上の温度で沸騰する事から判るように、混合物が沸騰する温度は、純粋な物質よりも一般的に高くなる傾向があります。
そのため、精留温度だけで分けられている燃料油のでは、同じ化学物質が共通の成分として含まれていることもあります。
(灯油の中にガソリンの成分や軽油の成分と同じものが含まれていたり、逆にガソリンや軽油に灯油の成分が含まれていたりします。)
ただし、各成分の比率は、燃料油ごとに大幅に異なっていますので、燃料としての性質も異なっているのです。
尚、石油の成分には、単純な直鎖炭化水素(分子中の炭素原子が一本の鎖のように繋がっているもの)のみではなく、分子構造に枝分かれがあったり、環状になっていたり、分子中に酸素原子が含まれていたりするものもあるので、単純に分子中の炭素数だけでは蒸発温度は決まりません。
(特に酸素を含んでいる場合は、一般的に蒸発温度が大幅に下がる傾向があります)
No.4
- 回答日時:
すみません、No.3の補足です。
下の回答では単純に炭素数で出しましたが、混合物のため、それ以外の物質も含まれます。
(例:軽油ではベンゼンなど)
ですので、大体の目安と考えてください。
No.3
- 回答日時:
種類の違いは、炭素鎖の長さの違いです。
No.2さんが説明されているように、軽油と灯油は同じく原油から作られます。
沸点の差で分離するというのは、この場合、炭素鎖の長さで分離するということとイコールです。
灯油:炭素数11~14
軽油:炭素数15~17
この範囲のものの混合物ということですね。
凝固点も同じく炭素数に左右され、炭素数の少ない方が低く(凍りにくく)なります。
C11H24:-26℃
C12H26:-10℃
C13H28:-6℃
C14H30:5.5℃
C15H32:10℃
C16H34:18℃
C17H36:22℃
このため軽油より灯油の方が凝固点が低い、つまり凍りにくいということになります。
No.2
- 回答日時:
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