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日本語を勉強中の中国人です。下記の文中に触れた「日本人は一般的に、それぞれの家庭のお寺さんなどはある」とはどのようなことでしょうか。お寺さんとはお坊さんのことでしょうか。お坊さんと連絡したりしているのでしょうか。

「日本人は一般的に、それぞれの家庭のお寺さんなどはあっても、宗教の内容まで詳しく知らない人が多いです。」

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

檀家制度の件は分かったと思います。

簡単にいえば江戸時代はお寺が役所の住民登録をやっていて、お寺に所属=キリシタン(キリスト教徒)じゃない、という証明になっていたわけです。

明治になると役所が住民登録を行うようになるのですが、今度はお墓の問題が残ります。

 日本は東アジアの文化圏、つまり儒教文化圏ですから先祖崇拝を行います。中国や韓国と違って、結婚すると男女どちらの姓に統一する日本では「家」の単位でお墓があります。

なので日本のお墓に行くと「phj家先祖代々の墓」のように書いてあります。

つまり今生きている世代は、先祖から受け継いだ墓を守る必要があるわけで、これが現代までお寺と家庭がつながる基本的な理由になります。

特に江戸時代から同じ土地に住み続けている場合、お墓はお寺の境内(敷地内)に在ることも多いため、お寺=お墓=檀家になるわけです。

もうひとつ重要なのは「お墓を継ぐのはその世代で一人だけ、基本的に長男」ということです。このような家を本家と呼ぶのですが、東京や大阪など都会に出てきた次男や女性達は直接的にはお寺とのつながりがなくなります。しかし、「本家は○○宗○寺の檀家」という意味でも「家にお寺さんがある」と使われる場合があります。

ただ、近年は少子化で、都会に出てきて地元に帰らない人も多いので、そういう人は公営墓地などに埋葬され、特にお寺さんとの付き合いを持たないひとも増えてきています。なので都会に住んでいる人、特に若い人だと「家の寺?知らない」と言う人も増えています。

もうひとつ「お寺さんなどはある」の、など、についてです

これにはキリスト教徒や新興宗教を信じている人、そして神社の氏子などを指していると思われます。

明治以降はキリスト教も解禁されたので、改宗する人がいて、そういう人は教会のミサなどに参加するようになります。新興宗教は集会を頻繁に開くので、それがお寺の代わりになります。どちらも葬式などはその宗派のやり方でやり、公営墓地やその宗教が用意した墓地に埋葬されます。
 なので、子供もその宗派を継ぐことが多い、ということになります。

全く異なるのは氏神・氏子、これは神社を中心にした地域集団です。氏神は村や町の単位で祀る神さま、氏子はその神さまを祀った地域集団になります。

中国の文化で似たようなものを捜すと、世界各地のチャイナタウンにある関帝廟が最も近いでしょう。

日本だと横浜の中華街、神戸の南京町に関帝廟があり、中国人や中華系の人々がお参りすると同時に、関羽は商売の神さまでもあるので、中華街の人々の心のよりどころになっている、と言う具合です。

日本に数々の神さまがいて、いろいろな神社があるのは、古代からいろんな地域(村や町)で神さまを祀ってそこに人が集まっていたからです。

たとえば神輿がたくさん集まる祭りなどは、各神輿に乗っているその地域の神さまが全部異なることもあり、それぞれの神様を大切にして地域の団結を維持してきたのです。

だから同じ地域にお寺と神社があることも多いです。
明治以前は同じ敷地だった場合もあり、お寺は役所代わり、神社は集会所(コミュニ―ティーセンター)でした。

ただ、これも農村地域に新興住宅地ができ、新しい住人は都会に通勤する人たちだったりするので、氏神とか氏子という概念は薄くなり、農村地帯か住人の団結が強い下町ぐらいしか、そういうモノは残っていません。

お寺も氏神も古くから人が住む地方の農村などは大切にされている一方で、都会にある新興住宅地だとほとんど誰も気にしていない、のが日本の現実です。
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この回答へのお礼

いつもありがとうございます。わかりやすいですね。おかげさまで、理解できるようになりました。また、中国の文化に疎いもので、かえって教えていただきました。大変恥ずかしいです。がんばります。

お礼日時:2020/10/14 12:13

調べたことではなく自分の知識なので


間違ってるかも。
 その地区にはお寺があって先祖代々、家人が亡くなると
そのお寺に供養をお願いしていました。
三回忌とか十三回忌とかもお願いするので
お寺とのつながりは長く深いものです。
お寺さん=お坊さんで、おかしくはないです。
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この回答へのお礼

簡潔でわかりやすいご回答どうもありがとうございます。大変勉強になりました。

お礼日時:2020/10/14 12:16

江戸時代にはキリシタンの取り締まりのため、幕府は檀家制度をとりました。

すなわち、人々はすべて特定のお寺の所属となったのです。この制度を檀家制度といいます。檀家の出生などの記録もお寺が記録していたのですよ。

現在は檀家制度は形骸化しつつあり、葬儀や墓参りなど以外は、お寺との関係が薄くなっていますね。

檀家制度
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AA%80%E5%AE%B6 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。いい勉強になりました。

お礼日時:2020/10/14 12:11

なん百年も前はほとんどの日本人が地域の寺の門徒でした。


これは寺に戸籍管理をさせるために当時の幕府が決めた制度です。
どこの家で誰が生まれいつ死んだかの記録を寺がつけていました。
 
で、その名残でいまでも多くの家がどこかの寺の檀家となっていて、人が亡くなったときに葬儀をお寺に頼む習慣があります。

地域やお寺によって檀家との付き合いは違いますが、たいていの日本人は仏教についてはあまり知識がなく、どうして葬儀を仏式でやるのか何故そのお寺に頼むのかすら考えていなかったりします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。理解できるようになりました。

お礼日時:2020/10/14 12:11

「日本人は一般的に、それぞれの家庭のお寺さんなどはある」←檀家と言う事




https://www.zenyuseki.or.jp/knowledge/manage/dan …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2020/10/14 12:10

元々日本には、仏教と、神道が共存し、一般民衆は、お寺が地区割りで、檀家(だんか)と称し、一つの宗教区割りを備えていました。


だから、どの家庭にも、菩提を弔うお寺が存在しました、
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2020/10/14 12:10

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