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フェミニストはなぜ事実婚を推奨しないのでしょうか?


○事実婚が普通になればフランスなどのように女性の社会進出にも役立つ
結婚ではないから離職に迫られない、仕事優先でもOK

○家庭にしがらみ無く男女平等になります
結婚では無いからお互いに自立した個として相対できますし、出産も強要されません

○法的拘束力が無い(薄い)ので恋愛の自由が保証される
結婚ではないので不倫ではなくただの浮気になり、別れる時もなんら責任問題は無くなる

○また別姓問題もクリアー
戸籍変更が無いので苗字もそのまま、社会的にも個が保証されるのでパスポートをはじめビジネス上の不具合が全て無くなる


自分が女だったと仮定して、個人を確立するには?と考えて直ぐに思い当たりました
むしろ先ずは事実婚の普及こそが女性の立場向上の大前提だと考えます

フェミニストが主張する要素のほぼ全てをクリアーできるのに、なぜ「事実婚」を世の女性に対して推奨しないのでしょうか?

A 回答 (1件)

事実婚だと「夫の給料を自分が全額管理する」ということができないからです。



婚姻関係にあれば、法的にも「共有財産」なので、夫の口座から妻が無許可でお金を引き出しても法的な問題はほとんど起きません。
 つまり「夫の給料を管理する」ための法整備が為されている、ということで、事実婚では「他人の口座から勝手に引き出した」ことになるわけです。

だから「事実婚」は一般の女性にはお勧めしにくい制度なのです。

じゃあ、なんでフランスでは事実婚制度:PACSが普及したかというと、理由は二つ
・フランスでは元々「妻が夫の給料を管理する」という考えがないから
・カソリック道徳を基本とするフランス民法の婚姻は、そう簡単に離婚できないから
です。

カソリックは「神の前で結婚したので、死が二人を分かつまで何があっても夫婦」なのです。これは実は財産権を持たない西洋女性に対して「妻の扶養義務」を夫に守らせるために重要な要素だったのです。
 で、女性達は財産権を持たないので「夫の給料を管理する」なんてことはできなかったので、この扶養義務がないとすぐに路頭に迷ってしまったわけです。

こういう前提があるから「フェミニスト=職業をもち自立した生活力がある女性」はPACSでもいいわけです。つまり
・夫の給料から生活費が出なくても、自分の事は自分で出来るので、対等な共同生活が営める
・カソリック的な「妻の扶養義務」が無くても自活できるし、夫と意見が遭わなければすぐに離別できる使いやすさのようが大切
ということです。

つまり「自立した女性達」だからこそ事実婚のほうがよい、わけで質問者様が提示する
・(女性が)仕事優先でもOK
・家庭にしがらみ無く男女平等になります
・(一般的に女性側の)ビジネス上の不具合が全て無くなる
もすべて「自立した生活を営める前提」なわけです。

でも実際に日本の結婚は「妻が夫の所得に頼ること」が前提です。だからこそ婚活でも「男性の年収開示義務」があり「デートで男が奢ること」が日本では重要な要素とされるわけです。

つまり「日本の一般的な女性は自立も自活もしていないし、望んでいない」わけで、フェミニストが事実婚を推奨しても誰も賛成しない、のです。
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