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9世紀に星に導かれた羊飼いがこの地で聖ヤコブの墓を発見し、
遺骨を祭った聖堂が建てられ、そこに教会が作られた。
これがサンティアゴ・デ・コンポステーラである…ということになっていますが
はっきりいって「うさんくさい話」だなと思います。

星に導かれた羊飼いが、ほんとに聖ヤコブの墓を発見したのでしょうか??

A 回答 (5件)

「たまたま見つけました」というより


「夢で啓示がありました」という方が沢山の人の耳に入りやすいでしょ。

ハドリアヌスは、西方では神殿に使う石を自ら担いで皇帝の力量を見せたというけど、東方でのそれは、病人や障碍者を手を触れただけで治すという奇跡を見せることだった。

キリスト教は東方(オリエント)で生まれた宗教だけど、東方でのこのような価値観が、3世紀の危機によるローマ社会の変化やキリスト勢力の浸透にしたがって、西方(オチデント)にも次第に伝わった。

その結果が現在である。

しかしこれは当時の人に限らない。
同じ説教でも、飲み屋のおっさんがするのとイケメン芸能人がするのとでは、受け取り方がまるで違う。

そういうことである。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
教会は黒死病の流行のときになんの力もないことが
露呈してしまい、人々の信頼を失ったそうですけど、
現実っていうのはあまくないですね。

お礼日時:2021/05/05 17:32

No.2&3です。

お礼コメントありがとうございます。

>こういう話って、誰がどういう風につくるのでしょうね。
>なんの言われもないよりはおもしろいな、とは思いますけど。

何の謂われもないよりも面白い、それが最初のご質問にある番組ナレーションの趣旨でしょうね。

神話や伝説、伝承の発生過程については、調べると面白いと思いますよ。宗教が公式に認めているものと、認めていないもの(民間伝承)もありますし。
八咫烏が神武天皇を導いたというのは、古事記と日本書紀に書かれています。古事記や日本書紀に記される形の話になる前に、例えば古くからの土着信仰であるとか、八咫烏伝説の元になるような土台があったはずです。
そこから、大和政権の確立と勢力拡大に伴って、権威化のために古事記や日本書紀に記されるような形として話が整ってきたのでしょう。
古くからの伝説というものは、何もないゼロのところから作り上げられるのではなく、何かの土台があって、形作られていくものです。

聖ヤコボの墓の再発見も同様に、キリスト教の重要な聖人である聖ヤコブの墓がどこで発見されたか、ということが重要です。聖ヤコブはエルサレムで殉教したのですが、その遺体は小舟に乗せられて漂流し、イベリア半島に漂着してそこに埋葬されたということになっています。この時点で「奇跡」です(まあ、奇跡を起こすのが聖人なのですが)。
その墓が発見された9世紀のスペインというのは、レコンキスタの真っ最中。聖ヤコブの墓の発見は、レコンキスタのキリスト教徒に多大な力を与えました。発見されたのが本当に聖ヤコブのものかどうかは置いておいて、レコンキスタ中のキリスト教徒は、何か信仰の拠り所となる強いシンボルを求めていたでしょう。そういう機運の中で、お告げによって聖人の墓を見つけた、という人が出てくる。百年戦争で劣勢だったフランスを救うよう神のお告げを聞いたというジャンヌ・ダルクと同じようなものかもしれません。もちろん、教会はそれを利用しないはずがないですし、当時の人々もそれを求めたことでしょう。
単なる宗教プロパガンダとか観光誘致と切り捨ててしまうと、それが発生した社会的背景や文化的土壌といったものを見落としてしまいますよ。
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この回答へのお礼

いろいろと詳しく教えていただきましてありがとうございます。
大変勉強になりました。
聖ヤコボの墓に納められてるのは誰なのか気になりますね。
案外、本物かも。

お礼日時:2021/05/05 17:36

No.2です。

お礼コメントを読みました。
BSの番組のナレーションでしたか。「神秘のヨーロッパ 絶景紀行」の「聖なる巡礼路を行く~カミーノ・デ・サンティアゴ~」の回ですね。
この番組はカテゴリとしては紀行番組で、歴史や科学を真面目に検証してといった類のものではありませんから、ナレーションは「旅の風景を彩る豆知識」程度に受け取るべきものです。ガイドブックにもよくあるでしょう。「こんな逸話があります」という、読者や視聴者の興味を引くエピソードを添えて、旅の気分を盛り上げるやつですよ。
羊飼いか隠者かというのも、旅行ガイド感覚のナレーションですから、そこまで詳細に裏取りなんてしてないでしょう。もしかしたら日本では「羊飼い」ということで通っているのかもしれませんしね。

キリスト教に限らず、こういう「科学的に考えると胡散臭い話」は、どの宗教にもあります。日本の仏教や神道にもあります。宗教では「普通に考えると胡散臭い、信じられないような話が、本当の事だった」というのが「奇跡」であるわけです。そしてその奇跡を信じることが、宗教です。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、キリスト教抜きにしても世界的に有名です。今さら教会や観光業界が営業をかけなくても、中世の頃からヨーロッパでは非常に有名かつ重要な聖地巡礼の道でした。キリスト教がマイナーである日本ではその存在と歴史を知る人が少なかっただけです。
それが現代になって、キリスト教徒ではない人でもこの巡礼路を歩くことに意味を見いだし、ブームになっています。日本で言えば四国のお遍路ブームのようなものでしょうか。
日本では、世界遺産に登録された頃(1993年)から知名度が上がってきた印象です。日本の旅行業者がスペイン旅行ツアー商品の一つとして宣伝に力を入れ始めたのでしょう。
日本での人気が出てきたので、紀行番組を作った。そんなところじゃないですか。

ちなみに質問者さんが御覧になった番組は、元々はBSの「聖なる巡礼路を行く~カミーノ・デ・サンティアゴ1500km~」という番組が元で、こういったヨーロッパの紀行番組を再編集して「神秘のヨーロッパ 絶景紀行」という番組に仕立て直して放送しているようです。
そもそも、巡礼路を取りあげるという時点で、そういう分野に興味がある人が番組のターゲットです。せっかくサンティアゴの巡礼路を取り上げているのに、宗教的な伝承の紹介がないというのも不自然だし、ターゲット層からすればかえって物足りないのではないでしょうか。
日本で言えば、熊野古道の巡礼路を紹介する番組で、「熊野本宮大社に祀られている八咫烏は三本脚の烏で、神武天皇を導いた」とか「熊野では旧暦11月23日に三つの月が見えると言われている」とか「誰それの夢に熊野権現が現れて~」とかの伝承を紹介するのと同じです。
それをいちいち「本当かどうか」と他人に聞くのは、ヤボというものです。見ている人だって「それが本当にあったことだ」なんて思ってないですから。
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この回答へのお礼

丁寧にどうもありがとうございます。

>「熊野本宮大社に祀られている八咫烏は三本脚の烏で、神武天皇を導いた」
そうなのですか。
こういう話って、誰がどういう風につくるのでしょうね。
なんの言われもないよりはおもしろいな、とは思いますけど。

お礼日時:2021/05/05 14:56

「9世紀に星に導かれた羊飼いがこの地で聖ヤコブの墓を発見し」というのは、日本語版Wikipediaの記述でしょうかね。


Wikipedia英語版やその他のサイトでは、「羊飼い」ではなく、ペラギウス(スペイン語形でペラヨ)という隠者が、お告げを受け、星の光の導きで聖ヤコボの墓を再発見して、地元の司祭に報告してそれが聖ヤコボの墓であることが確認された、とあります。
羊飼い云々は、キリスト生誕の逸話との混同じゃないですかね。
まあ、発見者の具体的な名前の記録があるからと言ってそれが真実とは言えませんが、当時の教会が聖ヤコボの墓の再発見を事実と認定し、具体的な個人名も含めて伝承が存在する、ということが大事なのだと思います。
宗教的な伝説というのは、そういうものです。
仏教の説話や神道の神話や伝説だって、どれも「うさんくさい話」です。その「うさんくさい話」が、どうして存在し、人々に信じられ、今まで伝えられてきたのか、という歴史と背景そのものは「うさんくさい話」ではありません。
本当であるかどうかより、「本当であると信じられてきた」ことに意味があるのだと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
今朝、NHKのBSプレミアムで聖地巡礼の番組がありまして、
そういうナレーションの説明がありました。
「え!?羊飼いが…?うさんくさいよね。」
いかにも教会の上層部のじいさんとかが適当にこしらえた
話では。聖地巡礼の前の集まりも、「さあ、聖地巡礼の門が開きます。
この道を行った人も行けなかった人も、皆さんのそれぞれの道があるのです」とか何の役にも立たない説教が添えられていました。
それで美しいシスターのシルエットが見える形で
シスターの手で大げさに聖地巡礼の左右の門が開かれました。

全部が教会の営業とかを考えた
演出にしか見えませんでした。

お礼日時:2021/05/05 13:46

聖書の中の話。


日本も古事記や日本書紀は神話の話。
信憑性なんてありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
9世紀の話なんですけどね。
それで年間35万人も巡礼に訪れてるらしいのですが、
そういう観光振興とか教会の営業戦略ではないのかな…?

お礼日時:2021/05/05 10:51

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