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- 回答日時:
シリカゲルに水が溶解して(吸収されて)除湿されますが、この場合は吸熱過程。
塩化カルシウムの場合は発熱するということです。では何故両者に吸熱と発熱の差があるのか?
溶解や混合など身近な現象において、一般的にはほとんど吸熱過程なのです。
発熱は珍しい。
吸熱量は、一般的に小さいので感じにくいだけです。
分離している状態に比べ、混合(溶解)した方が無秩序さ(エントロピー)が増大するので、基本的に全てのものは、混ざりたがっているのです。
(赤色ボールと白色ボールを別けていて、振動を与えるとボールは混ざる。)
水にアルコールを溶かした場合、水同士・アルコール同士の分子間の結合を切って新たに水とアルコールとの分子間の結合を生成させるということです。
水と油のように新たに形成する分子間力が弱い場合、いくらエントロピーの増大で溶けようとしても溶けられない。
ほとんどの場合、自分同士の分子間力を切って他人と新たに分子間力を形成するのは不利なのです。
その不利の程度が小さいとエントロピーの効果で溶解する。
身近な溶解現象のほとんどは、今の状態で少し不利分だけ吸熱する。
ところが、水酸化ナトリウムや塩化カルシウムのように水に溶解することによって、水和が起こり、むしろ安定化して有利に働くものは、
その安定化した分だけ、熱を発生するのです。
溶解して熱が発生する場合は、溶解度はありません。
限界なく、どのような割合でも溶解します。
吸熱の場合は、エントロピーによる溶解への寄与に限界があるので溶解度が存在します。
このようなことから、除湿能力は塩化カルシウム>シリカゲルですね。
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