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密教にあっては、師承(しじょう)ということが、厳格に行われていたそうです。一つの壜からから他の壜に水が移されるように、師匠の水の分量通りに移さねばならない、とされているそうです。
芸能や武術、ときには医術でさえ、移された水のことについてはたれにも言うな、親兄弟にも言うな、という誓約書が交わされます。密教における師承の伝統が、多くの分野に影響したようです。

明治以降は、師承の風習は無くなりましたが、今もその余熱が残っています。特に人文科学の分野においては、師の教授の学説と全く反対の学説をたてることは、困難とされているようです。

質問は、なぜ、密教における師承の伝統が、多くの分野に影響したのでしょうか?

A 回答 (1件)

>密教における師承



申し訳ない、キチンと認識していません。

世間一般における「師弟」の関係というものは、おそらく太古の昔からあったものと思います。
この師弟の関係には大変な合理性があって、まず、親子や友人同士のような関係性にはない厳しさある。弟子は師を当然尊敬している。だからこそ弟子入りするわけですが、師の方も見どころを感じた弟子ほど尊敬をし、より多くを教えようとする。

その平等な関係性の中で、弟子が育ってゆく、と。

社会学の宮台真司氏は、考え方の正反対の師を二人持っていると言っていて、その理由を「人生意気に感じた」からだと言っています。
つまり、師弟と言っても師の持つモノを必ず引き継ぐとは限らないものであると言えると思います。弟子は師のコピーではない、と。

密教の考え方が、師弟とはコピーであるというのなら、発展性はないと思いますし、様々な分野で秘密主義に陥ったことは、「企業秘密」を守るという閉ざされた世界にいつしかなっていったということだろうと思います。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
詳細なご分析納得できます。
<世間一般における「師弟」の関係というものは、おそらく太古の昔からあった>
<親子や友人同士のような関係性にはない厳しさある。>
<師弟と言っても師の持つモノを必ず引き継ぐとは限らない>
ですね。
当世、安易に<「企業秘密」を守る>になりがちですね。

お礼日時:2021/10/05 10:31

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