
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
音楽の「演奏者」は、もともと王侯貴族お抱えの召使でしたから、主人や客人の前で演奏するときには「正装」して演奏するのが習わしでした。
オーケストラの団員が着ているのは「スーツ」(背広)ではなくて正装の「燕尾服」です。その時代には、召使の演奏者に女性はいませんでした。もし女性が混じっても、男性と同じような服装をしたのでしょうね。
ソリストは、どちらかと言えば「召使の演奏者たちに伴奏させて演奏する主君の奥方やお嬢様、もしくは客人のお嬢様」だったので、夜会の正装である「イブニングドレス」なのでしょうね。
昔のことと思われるかもしれませんが、第一次大戦終了までのオーストリア帝国(ハプスブルク帝国)、ドイツ帝国、ロシア帝国などでは、つまり約100年前までは、ヨーロッパはそういう社会でした。
それが現代でも続いているということなのでしょう。
No.3
- 回答日時:
No.2 です。
ちょっと補足。ウィーンにある世界的オペラハウス「ウィーン国立歌劇場」は、1920年までは「ウィーン帝立・王立宮廷歌劇場」でした。
↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3 …
ドイツのある都市で「旧王宮」という建物に行くと「ここには 1918年まで○○王が執務していた」などという説明があります。ドイツが「共和制」になったのは第一次大戦後であって、1918年までは「ドイツ皇帝」や「バイエルン国王」「ザクセン国王」などが統治する国だったのですね。
そういったこともあり、オーケストラ団員が「燕尾服」を着るのは、日本人が「着物」を着るのとは違って、決して「伝統保存のため昔の恰好をしている」ではなく、現在も現役で生きている習慣なのです。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報