写真と実の違い

疑問なんですけど、自分が相手を見た時の顔って写真と実物同じなんですか？
男友達の実物を見た時と写真で見た時で少し顔が違って見えたので...
なんか写真の方がかっこよくないって言うか...泣

No.1 ベストアンサー 回答者： phj 回答日時： 2022/04/22 22:55

＞自分が相手を見た時の顔って写真と実物同じなんですか？

同じではないですが、非常に難しい問題です。

まず「技術的」な問題があります。
たとえば人間の目は自動露出なので、脳の中で露出を上げて肌のシミなどを消してしまう、なんてことはできませんが、カメラなら自由にできます。

また人間の目を含めてレンズには必ず歪みがあるので、全く同じ縮尺のつもりでも寸法がちょっと違ったりします。
　眼鏡をかけている人はコンタクトレンズに変えると、人の顔が違って見えるなんていうのは人間の目と眼鏡orコンタクトというレンズを使っているからです。

なので人間の目と機械の目では全く同じということにはなりません。これが技術的な「同じではない」理由です。

で、もうひとつは哲学的な問題で「なにをもって違うとするのか？」です。
なので上記の文章は「同じではない」という表現にしてあります。

人間の顔はいつも同じではありません。水曜どうでしょうの深夜バスの旅を見てる人はわかるでしょうが、1昼夜で別人のような顔になることもあります。もちろん太ったり痩せたり、成長して顔が変わったりもします。

でも人間は「同じ顔」と判断します。
なので人間の顔の「実」ってなに？ということになります。

写真はあくまでも「人の顔のある一部を切り取って、その瞬間を固定化したものにすぎない」わけで、目の前にいる実物と写真は同じ顔でも人間の脳は「違う」と判断することもあるわけです。

世界には「みんなが写真を撮ってもらいたがる売れっ子フォトグラファー」という人たちがいますが、彼らは「ある狙いを持って、表情の瞬間を切り取れる」わけで、同じ人物でも「男としてりりしい顔（の瞬間）」「父親として優しい顔（の瞬間）」「うれしい時の魅力的な笑顔（の瞬間）」をそれぞれ切り出せる鋭い観察眼があるから、その瞬間を写真に固定し、それぞれ《同じ》人物の顔でありながら《違う》印象を与えることができるわけです。

ということで、写真と実物を見比べたときに印象が異なるのは当然で、見極めるべきは顔だけじゃない「実」の部分だと思います。