忘れられない激○○料理

ネガティブやポジティブなど、どうして光の濃淡を反転たりわざわざ操作させる必要がでてくるのでしょうか?

A 回答 (10件)

 もうなんだかごっちゃになっているので、整理して説明いたします。


 まず、写真は1835年フランス人のダゲールという人によって写真術というのが発明されました。これはよく磨いた銅板に感光性のある銀の化合物を塗布したものを、カメラにセットして撮影します。撮影後これを現像するのですが、現像する際にこの銅板を水銀蒸気にあて、薬品に浸けて現像します。このシステムをダゲレオタイプといい、これにはネガティブもポジティブもありません。ネガがないので、1点ものの写真が出来上がる訳です。ですので、「焼き増し」は一切出来ません。これはこれで大変流行ったのですが、焼き増しができないということはけっこう不便ですよね?
1、1枚ずつ撮影しないといけない
2、1枚しかないから傷ついたり紛失したらおしまい
というような欠点があった訳です。
 同時期にイギリス人のタルボットが紙のネガを使った写真術を発明し、これをカロタイプとかタルボタイプと呼びます。これによって1枚のネガから沢山の写真を作ることができるようになりました。ネガからプリント(ポジ画像)を作り出すという発想が生まれたのでした。これうをネガポジ法と呼びます。これによって世界初の写真集『Pencil of Nature(自然の鉛筆)』が発行されます。これは、印刷ではなく、アルバムに近いものです。ここで、整理しておきますが画像の明暗、カラーの場合は色も同時に反転したものはすべてネガです。その逆の見たままに再現されている画像はフィルム上であれプリント上であれポジです。
 さて、この時期のフィルム、印画紙は大変感度が低いので撮影、焼き付け(プリント)も大変時間がかかります。そこで開発された技術がコロジオン湿板法というものです。これはガラス板の上に感光する物質を塗り、これが乾かないうちに撮影、現像をすませなければならないのですが、フィルムのベースが紙からガラスになった為、画像が大変鮮明になると同時に感度も上がりました。しかし印画紙(写真をプリントする紙)は未だに感度が低いので、大きい写真を作る際はそれと同じ大きさのネガを作らなくてはならないのです。
 この後、乾板と呼ばれるガラス板にゼラチンに感光物質を混ぜて塗ったフィルムが開発され扱いやすくなると同時に、フィルムの小型化がされていきます。これが写真におけるネガが出来るまでのおおまかな歴史です。
 さて、なぜネガやポジが必要なのかということです。まずネガです。フィルムには感光する物質がプラスティックのベースに塗られています。これに像がカメラ内で結像します。すると明るいところは光が多くあたるので黒く感光し、中間ぐらいは薄い黒に、暗いところは感光しないので、素抜けになります。これは感光したフィルムを現像してネガを作るとこの反転画像が見られるようになります。で、これをプリントするのですが、あのちいさいネガからある程度の大きさのプリントを作る為には拡大しなくてはなりません。どこでスライド映写機みたいに像を投影し拡大する機械があります。これを引伸機(ひきのばしき)といいます。これにプリントしたいネガをセットし、任意の大きさに像を拡大します。そして映写機のスクリーンにあたる部分に印画紙をセットします。印画紙は紙の上に光を感じる物質が塗られています。当然光がより多く当たった部分が黒く変化します。つまり撮影してネガになった段階で反転したものが、プリントによってさらに反転するのです。ここでちゃんとした画像になります。10円でコピーが出来る時代の今日からすれば大変手間のかかる作業ですよね?
これがネガのシステムです。ではなぜネガのシステムを用いるのかと言うと…
1、1つのネガから同一画像で沢山の写真が作れる
2、小さいネガから大きい写真が作れるのでカメラが小  さくなる。
というような理由があります。
ではなぜポジティブ(いわゆるスライド)があるのでしょうか?写真の歴史で言うとカラー写真はカラーネガよりカラーポジのほうが先に開発されました。カラーの技術は1960年代後半まで決して安定した技術ではなく、主に記録するために使われていたのです。そうすると発表するときにスライド映写したほうが便利ですよね?印刷の原稿にはポジを用いることが大半です(カラーの場合)。これはなぜかというと、カラーネガはプリントをする際にかなり自由に色を変えちゃうことが出来ます。するとカラーネガと実際のプリントでは全然違っちゃうことができちゃいますが、ポジは現像した結果が99%すべてなのでひと手間省けます。だからプロは印刷に限ればポジを用いることが多いのです。
 ちなみに1960年代後半まではカラー写真は芸術としてはほとんど認められなかったと言う歴史があります。そしてネガはアマチュア用ポジはプロ用という定説がどこかにありますが、実際はそういうことは一切ありません。確かにポジフィルムの方が撮影技術では難しいので、技術的習熟度で勝るプロの方が成功する確率が高いですが、アーティスティックな写真、作品としての写真(最終的にプリントを作る場合)を作る場合はプロでもカラーネガフィルムを用います。
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銀は光が当たると黒く変化します(黒化銀)。



この性質を利用したのが銀塩写真で、字の通り銀の化合物(塩化銀、臭化銀)を使用しています。

光りの当たったところが明るくなると言う性質の物質もあることはありますが、感度やその他の関係で写真用としては実用になりません。

(これが可能ならば、直接ポジが出来るのですが。)

ですから、写真術の発明から現代に至るまで、銀塩写真はすべて基本的にネガです。ポジはありません。

しかし、ネガのままでは鑑賞できないので、どうしても反転と言う操作が必要になるのです。

なお、ポジ(リバーサルフィルム)も最初はネガ像が出来るので、途中で反転操作をしています。

ダゲレオタイプは、ネガでも見る角度によってはポジに見えることがあるという現象に頼っているだけであって、実体はネガそのものです。


>カメラには何故ネガとポジがあるのですか?

用途によって使い分ける必要があるからです。

しかし、デジタルの発達によって、銀塩写真は絶滅状態になることは間違いありません。

デジタルの世界では、もちろん、ネガとかポジと言う概念はありません。
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 補足です。

最初の投稿でタルボットは「ヘリオグラフィー」と書いてしまいましたが、「カロタイプ」の誤りです。すぐ上の新しい方が正しい内容になっていますので、こちらを参照してください。
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 もうなんだかごっちゃになっているので、整理して説明いたします。


 まず、写真は1835年フランス人のダゲールという人によって写真術というのが発明されました。これはよく磨いた銅板に感光性のある銀の化合物を塗布したものを、カメラにセットして撮影します。撮影後これを現像するのですが、現像する際にこの銅板を水銀蒸気にあて、薬品に浸けて現像します。このシステムをダゲレオタイプといい、これにはネガティブもポジティブもありません。ネガがないので、1点ものの写真が出来上がる訳です。ですので、「焼き増し」は一切出来ません。これはこれで大変流行ったのですが、焼き増しができないということはけっこう不便ですよね?
1、1枚ずつ撮影しないといけない
2、1枚しかないから傷ついたり紛失したらおしまい
というような欠点があった訳です。
 同時期にイギリス人のタルボットが紙のネガを使った写真術を発明し、これをヘリオグラフィーとかタルボタイプと呼びます。これによって1枚のネガから沢山の写真を作ることができるようになりました。ネガからプリント(ポジ画像)を作り出すという発想が生まれたのでした。これうをネガポジ法と呼びます。これによって世界初の写真集『Pencil of Nature(自然の鉛筆)』が発行されます。これは、印刷ではなく、アルバムに近いものです。ここで、整理しておきますが画像の明暗、カラーの場合は色も同時に反転したものはすべてネガです。その逆の見たままに再現されている画像はフィルム上であれプリント上であれポジです。
 さて、この時期のフィルム、印画紙は大変感度が低いので撮影、焼き付け(プリント)も大変時間がかかります。そこで開発された技術がコロジオン湿板法というものです。これはガラス板の上に感光する物質を塗り、これが乾かないうちに撮影、現像をすませなければならないのですが、フィルムのベースが紙からガラスになった為、画像が大変鮮明になると同時に感度も上がりました。しかし印画紙(写真をプリントする紙)は未だに感度が低いので、大きい写真を作る際はそれと同じ大きさのネガを作らなくてはならないのです。
 この後、乾板と呼ばれるガラス板にゼラチンに感光物質を混ぜて塗ったフィルムが開発され扱いやすくなると同時に、フィルムの小型化がされていきます。これが写真におけるネガが出来るまでのおおまかな歴史です。
 さて、なぜネガやポジが必要なのかということです。まずネガです。フィルムには感光する物質がプラスティックのベースに塗られています。これに像がカメラ内で結像します。すると明るいところは光が多くあたるので黒く感光し、中間ぐらいは薄い黒に、暗いところは感光しないので、素抜けになります。これは感光したフィルムを現像してネガを作るとこの反転画像が見られるようになります。で、これをプリントするのですが、あのちいさいネガからある程度の大きさのプリントを作る為には拡大しなくてはなりません。どこでスライド映写機みたいに像を投影し拡大する機械があります。これを引伸機(ひきのばしき)といいます。これにプリントしたいネガをセットし、任意の大きさに像を拡大します。そして映写機のスクリーンにあたる部分に印画紙をセットします。印画紙は紙の上に光を感じる物質が塗られています。当然光がより多く当たった部分が黒く変化します。つまり撮影してネガになった段階で反転したものが、プリントによってさらに反転するのです。ここでちゃんとした画像になります。10円でコピーが出来る時代の今日からすれば大変手間のかかる作業ですよね?
これがネガのシステムです。ではなぜネガのシステムを用いるのかと言うと…
1、1つのネガから同一画像で沢山の写真が作れる
2、小さいネガから大きい写真が作れるのでカメラが小  さくなる。
というような理由があります。
ではなぜポジティブ(いわゆるスライド)があるのでしょうか?写真の歴史で言うとカラー写真はカラーネガよりカラーポジのほうが先に開発されました。カラーの技術は1960年代後半まで決して安定した技術ではなく、主に記録するために使われていたのです。そうすると発表するときにスライド映写したほうが便利ですよね?印刷の原稿にはポジを用いることが大半です(カラーの場合)。これはなぜかというと、カラーネガはプリントをする際にかなり自由に色を変えちゃうことが出来ます。するとカラーネガと実際のプリントでは全然違っちゃうことができちゃいますが、ポジは現像した結果が99%すべてなのでひと手間省けます。だからプロは印刷に限ればポジを用いることが多いのです。
 ちなみに1960年代後半まではカラー写真は芸術としてはほとんど認められなかったと言う歴史があります。そしてネガはアマチュア用ポジはプロ用という定説がどこかにありますが、実際はそういうことは一切ありません。確かにポジフィルムの方が撮影技術では難しいので、技術的習熟度で勝るプロの方が成功する確率が高いですが、アーティスティックな写真、作品としての写真(最終的にプリントを作る場合)を作る場合はプロでもカラーネガフィルムを用います。
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ちょっと勘違いしやすい部分があるので、先の自分の回答に補足します。

m(__)m

>しかし、レンズで像を結んだ物が発色するので、左右が逆になる「鏡像」写真になってしまいました。

これは今のスライドフィルムも同じですよね。
スライドが逆にならないのは、フィルムが透明なので、裏返しにも見れるからです。

初期のゲデレオタイプまでの乾板は透明じゃないので裏からは見れません。
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こんにちは。


この答えは、写真の用途による物が大きいようです。

写真の開発の初期には逆で、撮ったフィルム(乾板)自体が陽画(つまりポジ)になる物でした。

「銀塩写真」というように、この光で変色する性質は始め、銀で見付かりました。

最初の頃の湿式乾板と言われるものは、銀の板(後に銀箔や銀メッキとなります)に、卵の白身を塗り付け、表面を硫化銀に変化させたものです。

この黒い硫化銀が光で分解して光が当たった所が白くなるというものが発展し、硫化銀ではなくより感度の高いヨウ化銀となり、発生した銀粒子だけで見るのではなく、現像という操作を行い、水銀蒸気を銀と反応させてより白くする事で撮影時間の短縮、感度アップに成功した「ゲデレオタイプ」をもって写真の開発とされていますが、これも白く発色する陽画撮影です。

しかし、レンズで像を結んだ物が発色するので、左右が逆になる「鏡像」写真になってしまいました。

この後、ダゲールやタルボットという人達が、今のネガフィルム写真の基礎になる技術を作り上げます。
この方法では、ネガを転写する手間が必要になりますが、再度、引伸過程で像を反転する為に鏡像が元に戻ります。
さらに、直接ポジを撮影する方法では、写真が一枚しかつくれず、それをまた写真に撮ると感度の問題で段々薄くなり、数枚のコピーさえ非常に難しかったのですが、引伸過程により、何枚でもコピーが出来るというのは大きなメリットとなりました。

これらのメリットにより、2度の手間がかかるネガーポジのシステムが残ったと思われます。

鏡像の影響のない用途、例えばレントゲン写真では、反転した鏡像ネガをそのまま使った方が、実際の患者さんを見るのと同じ位置関係になるのでそのまま使ってます。

参考URL:http://www.geocities.jp/capa1413/photohist.html
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現像の科学的なことやコストのことは置いといて、



ネガフィルムは撮影とプリントで二度現像することに
なります。カメラの撮影で露出過大や不足とか太陽光や
蛍光灯で色の出ていない場合もフィルムにそのまま写っていますが、プリント時に補正できるのである程度ましな
写真として見られます。
 つまり撮影時には露出や光源は大まかでいいので
レンズつきフィルムのような簡単な構造でもそこそこ良い
写真ができる訳です
しかし技術のある人が使うとわざと夕日で赤っぽく撮影
したはずなのに、補正されて夕日の撮影に見えないなど
技術が生かされません
 ネガは後で補正できるので許容範囲は広いが、逆に
いいかげんとも言えるでしょう

ポジフィルムは撮影時そのまま写り後から補正しないので露出や光源を合わせる必要がありますが、適正にするとカメラマンの意図にあった写真になります
露出や光源の許容範囲が狭いのでカメラのシャッター速度や絞りも正確な機材が必要です

ネガはアマチュア用、ポジはプロ用とされる理由です

以上、フィルムカメラの場合です、デジタルカメラの
場合は詳しくしりません
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わかりやすく、黒白写真の原理で解説します。



写真の画像は、感光材料に光を当て、それによって起こる化学変化を利用したものです。この感光材料にはハロゲン化銀というものが使われており、光に当たると黒く(黒化)なります。黒白フィルムはこのハロゲン化銀をゼラチンなどともに塗布してあり、撮影したものを現像すると、光にあたった量により、黒白の濃淡ができます。これが写真の画像ですが、光のあたった量が多いところは黒く、あまり光のあたらなかったところは白っぽくなります。できた画像を見ると、実際の被写体の明暗が逆になってフィルム上に形成されるわけです(前述のハロゲン化銀の性質のためです)。暗い部分は白く、明るい部分は黒いわけです。これでは、被写体の明暗が逆で、鑑賞には適しません。

プリントでは、これをもう一度、同じように感光乳剤を塗布してある印画紙に焼き付けます。こんどはフィルムの画像の明暗が逆になって、実際の被写体と同じ明暗を鑑賞できるようになります。

このような明暗が逆に撮影されるフィルムを総称してネガフィルムと呼んでいるわけですが、一般にポジと呼ばれるリバーサルフィルムはやや特殊な方法でポジ画像を得ています。

リバーサルフィルムとは、撮影したフィルムがそのままポジになるフィルムですが、感光乳剤の性質はほとんどかわらず、現像時に反転現像という処理を行い、明暗を現像時に逆にしてポジ画像を得ています。

ネガとポジ(リバーサル)はその特性(色や光に対する)に違いがあり、できた画像のにも影響します。一般の焼き増しなどでは、リバーサルで撮影したものは、ポジからネガに一度直さないといけなくなるため、ネガフィルムを使うのが簡便ですが、プロの写真の世界など、使用目的によってリバーサルが好まれる場合もあります。
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フィルムの光が当たったところが化学反応して黒く影になるからしょうがないんじゃないでしょうか。

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ネガは、光を当てて、印画紙という写真の白い紙に写すと普通の写真になります。



ポジは、スライドなどの機械を使って、光を当ててスクリーンに映すと、画像が見られました。また、大きなポスターなどに印刷するときは、ポジの方がきれいに出来ました。

そういう、一旦フイルムにして、それを印画紙に焼き付けるというアナログ時代の名残りなのです。
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