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これは古文の単語帳に載っていた自敬表現についての説明なのですが、この説明の感じからいくと、右の大和物語の文章「かれが申さむこと院に奏せよ。院よりたまはせむ物も、かの七郎君につかはさむ。」は帝が喋った言葉を七郎君が変化させて敬語をつけたりしているということですか? でもその場合「自敬」ではなくないでしょうか?
また、なぜ七郎君は自分の名前に「かの」をつけているんでしょうか?自分のことを「あの七郎君」とは変じゃないでしょうか?

「古文の自敬表現」の質問画像

質問者からの補足コメント

  • それでは自敬表現てはなくなってしまうのでは?

    No.3の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2023/11/15 16:28
  • なるほど。では、呼称の転換(院、かの七郎君)は筆者が行ったということでしょうか?

    No.4の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2023/11/15 17:08

A 回答 (8件)

自敬表現は敬語の中でも特殊なものです。

自らに尊敬語、対する他者に謙譲語を使うというのですから、この世で最上位の人にしか認められませんし、そのような人が登場する物語では作者の忖度として使用される例が見られたことがあります。
現代人には縁の遠い敬語です。人物の上下関係が分かっているのなら、これらの敬語は定型的な慣用句と見なして無視するとよいと思います。
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敬語の使用は物語の場合地の文は勿論会話文/心中語、すべては作者の人間関係の捉え方を表現しています。


しかし登場人物の言葉の場合は、当の本人のものと考えることもできますね。そこが紛らわしい原因です。
>帝が喋った言葉を七郎君が変化させて敬語をつけたりしているということですか?
帝と七郎君との上下関係を作者が表現しようとしてしていると捉えた方が混乱しません。
>でもその場合「自敬」ではなくないでしょうか?
作者は帝を最上位に置いているので「自敬」と見てよいと思います。
>なぜ七郎君は自分の名前に「かの」をつけているんでしょうか?自分のことを「あの七郎君」とは変じゃないでしょうか?
物語ですから作者や読者の視点では変ではないことになります。読者が納得すれば結果オーライです。作者はそう思っています。
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>>呼称の転換(院、かの七郎君)は筆者が行ったということでしょうか?



そうだと私は思います。
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まず、「かれが申さむこと~」は、『院のお言葉』と言う解釈で、ほぼ間違いないでしょう。


一方、七郎君に対して言った言葉かどうかは、定かではなさそうです。

前段や背景を少し説明しますと・・。

院(帝)が、宴席で「玉淵の娘」と言う人の歌舞だかを、すごく気に入って、褒美を上げたら、宴席に参加してた貴族らも、続々と褒美を上げたんですよ。
そしたら、ちょっとした大荷物になっちゃって。
でも幸い、その宴席に参加してた七郎君が、玉淵の娘のご近所さんだったので、七郎君が「持って帰ってやろう」と言う流れになります。

ここからは私の意訳。

そこで帝が・・
玉淵の娘(かれ)の言ってること(七郎君のやりとり)を、「院(私と言うよりは、宮中?)」にも報告しておきなさい。
(なぜなら)私が(これから玉淵の娘に)与えてやるものも、(それなりのボリュームになるから)、例の七郎君の家に送っとくように(手配しておく必要があるので)。

最後は、実際にもその後、帝は何かと玉淵の娘の面倒をみた(or 七郎君に面倒を見させた?)と言う締め括りになります。

本題は、

院に奏ぜよ
→ 私(or 俺ん家)に、謹んで報告しなさい

院よりたまはせしむ
→ 私からお与えさせる
「しむ」は使役や尊敬の意味あり。
 尊敬と解釈すれば、私からお与えなさる。

七郎君につかわせしむ
→ 私からの贈り物を、七郎君の家にお贈りしてやれ
 これも尊敬の解釈は可能。

帝が自分の行為などに対し敬意表現しているので、自敬になります。
・・って言うか、帝の言葉と解釈しないと、自敬とするのは、ちょっと面倒になりそうです。
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>>それでは自敬表現てはなくなってしまうのでは?



いえ、帝が仰ったことについては、ちゃんと自敬表現を3つ使っているでしょう?「帝がこう仰いましたとさ」というふうに、この物語の語り手が読者に向かって報告しているということではないかと思います。

一つ目のリンク先の、この物語の全体の和訳(全部で20行くらい)をすべて読めば、納得して下さると思いますが、どうでしょうか?
この回答への補足あり
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どうやらこの言葉は、この物語の語り手が、帝と七郎君とのあいだにあったやり取りについて読者に向けて「帝がこれこれこう仰って、例の七郎君にこれこれこういうふうなことを依頼なさって、そして~」というようなことを言っているような気がします。

この回答への補足あり
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ちょっと複雑です。

誰が誰に言っている言葉なのか、私にはよくわかりません。No. 1 さんの仰る通りなのかもしれないな、と私は思っています。

(1) この下に、別のサイトにあった解説を引用します。

>>【本文】「かれが申さむこと院に奏せよ。院よりたまはせん物も、★かの七郎君★ がり遣はさむ。すべてかれにわびしきめなみせそ」と仰せたまうければ、常になむとぶらひかへりみける。
>>【訳】「玉淵の娘が申しあげるようなことを、帝に奏上せよ。帝からお与えになるような物も、★例の南院の七郎君★ のところへつかわそう」とのお言葉を頂いたので、常に玉淵の娘を見舞い世話をしたとさ。
https://plaza.rakuten.co.jp/masasenoo/diary/2011 …

(2) さらにこの下にあるリンク先には、漫画が描いてあって、その漫画の登場人物たちが今回のこの文章について述べています。
http://juppo.seesaa.net/article/483112056.html

この2つの資料を見ると、これはこれでちゃんと意味が通じているのだと思います。
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違うかもしれないけど。

。。
私が思うに
院はこれを伝えている私
かの七郎君は伝えている相手の事。
要するに
彼が私に言うには
私より派遣するものは貴方にも派遣しますよ。
という意味じゃないのかなぁ~。
七郎君が言っているのではなく別の人が
七郎君に伝えているんだと思います。
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