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ベートーベンの運命ですが、第1主題の動機が全ての楽章に使われていることは、よく言われていることで、実際にそうだと思います。ここで質問ですが、このような音楽の形式をソナタ形式と言うのは間違いでしょうか? ソナタ形式の定義があいまい?なので、そうも言うのでしょうか?

A 回答 (2件)

第1主題の動機が全ての楽章に使われているのは、「ソナタ形式」とは何の関係もありません。


「ソナタ形式」は、ベートーヴェンの時代には既にきちんと定義された様式です。
「運命」に関しては、第1楽章だけでちゃんとしたソナタ形式になっています。

冒頭の「運命の動機」の提示の後、第1主題(下記の0:23~)、ホルンのファンファーレ後(1:00~)の穏やかなテーマが第2主題、1:37~提示部の繰り返し、2:55~展開部、4:12~再現部(4:12~第1主題の再現、5:00~第2主題の再現)、5:40~終結部(コーダ)。



模範的・典型的なソナタ形式に対して、第1主題の再現部にオーボエのカテンツァを入れたり、長大な終結部(コーダ)を加えたりと、「既に確立したソナタ形式をぶち破ろう」という気概に満ちています。
すべての楽章を1つの主題(冒頭の「運命の動機」)の発展形で作ったのも、第3楽章と第4楽章を連続させることなども合わせて、確立した古い形式を打破しようとする意欲の現われでしょう。

1つの統一的な主題が他の楽章にも使用・再現されるのは、一般には「循環形式」と呼ばれてフランスの交響曲によく見られます。
ベルリオーズの「幻想交響曲」(「固定観念」と呼ばれる「恋人の面影」の循環主題)、フランクの交響曲、サン・サーンスの第3番「オルガン付き」など。
それは「ソナタ形式」とは全く別の形式です。
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございました。やはりそうですよね。詳しい解説、とても参考になります。

お礼日時:2024/02/27 07:58

ソナタ形式は ピアノのソナタ とは関係がなく


音楽の組み立てです。

提示部
 1つ目の主題が現れ
 2つ目の主題が現れ

展開部
 提示部で現れた主題の変奏のようなところ
 提示部の変奏がする
  2つ現れることもあり片方だけのこともある

再現部
 主題が現れる

コーダ
 終わるための部分
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