
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
この歌の読み方は、気がついてしまうと、なやましいものですが、私の結論は、どちらかにきめないでかまわないし、好きなほうで読めばよい、です。
すこし整理しますと、
[昔]
この歌が歌われたころは、刈穂と仮庵は同じでした。
刈穂| カリホ = カリホ ← かりいほ |仮庵
おなじ
◆
途中で、「庵|いほ」は「イオ」に変わりました。
「仮庵」は「カリオ」ですね。
「穂|ほ」は、今でも「ホ」です。
「刈穂」は、あまり聞きませんが、まあ「カリホ」。
◆
[今]
刈穂| カリホ ≠ カリオ ← カリイオ |仮庵
ちがう
昔の人は、どちらも「カリホ」なので当然掛け詞です。でも、今の言葉ふうに読むと、掛けられていた両者が別の音の言葉になったので、掛け詞と感じなくなってしまいました。
意味がわかりやすいように読むなら掛け詞の遊びを味わえなくなったのです。
逆に、掛詞を生かしてカリオとすると意味のほうが判りにくくなってしまいます…。
両方を生かして読むことは、時代とことばの移りのために不可能になったというわけです。
◎競技かるたでどう読むかきめてあるかどうかは知りません。協会で質問を受け付けているようですよ。
参考URL:http://www.karuta.or.jp/faq/
ありがとうございました。
お教えいただいた全日本かるた協会に質問したところ、協会では(それが正しいということではなくて)「カリオノイオ」に統一しているとの回答をいただきました。
No.9
- 回答日時:
明治19年刊、J.C.ヘボンの「和英語林集成第三版」(講談社学術文庫)には以下の記述があります。
KARIHO カリホ 刈穂 n. Harvested rice,cut rice.
KARIHO KARIO カリホ n. A temporary hut,or shed.
刈穂は、KARIHOで見出しがたててあります。二つ目のカリホは、英語の説明からみて、「仮庵」のことと思われますが、見出しはKARIHO、KARIOの両形が出てきます。
ご参考までに。
No.8
- 回答日時:
#5です。
ご質問の趣旨よくわかりました。それなら別にこだわりなく詠み上げられればよろしいと思います。短歌の要諦から言えば、リズムと語感を大切にしますから、(秋の田のかりほの庵(イオ)の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ) と(秋の田のかりほの庵(イホ)の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ) と(秋の田の(カリオ)の庵(イオ)の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ) とよみ比べてみてどんな感じをもたれましたか?どれが一番心地よく聞こえましたでしょう。文法的にただしいこととは別の問題としてお考えくださればいかがでしょう。学問的なことから言えばこの(かりほの庵)とゆう言葉は万葉からの誤用ともいわれています。しかしこの歌からこの言葉は治定されました。このように学問的な場でなく百人一首のカルタ遊びのような場合こだわりなく詠まれたらいかがでしょう。大変鋭いご質問で私も大変勉強になりました。今暫く締め切らず、専門家のお方の目に留まるのをお待ちくださればもっと良い解が出ると思いますのでこのまま暫く待機なさいますようお薦めいたします。
No.7
- 回答日時:
#5です。
補足の要求が有りましたので付記します。このお答えの大前提はあくまで古文としてお答えいたしました。(かりほ)をどの立場から音読するかですが現代文として表記するなら、秋の田のかりおのいおの苫をあらみわが衣手は露にぬれつつとなりますからそのまま音読すれば「かりほ」は「カリオ」庵は(いほ)でなく「いお」となりますので(イオ)発声します。 >h音の入った「かりほ」になるのか教えて下さい。此れは音が変化(略された)たもので、「かりいほ」をつずけて発音していると「かりほ」となります。(此れは文献での確認はしていません。もっと詳しい専門家の回答を待たれますように)「かりほ」は現代文として扱うのならなら当然(カリオ)の発声になります。(h音の入ったでは無く)古文としての表記上の問題です。それにしても始めのお答えはおわかりにくかったことは力量不足でお詫びいたしておきます。ありがとうございます。
私の質問は、百人一首のカルタ遊びで、カリホと読み上げたものか、カリオと読み上げたものなのか、どちらなのか教えていただきたかったのです。
百人一首の解説本を見ますと、「オ」と明確にふりがながあるものと「かりほ」のままで(「てふ」には「チョウ」とふりがながあるので)「カリホ」と読むとしているものがあって、どちらなのか知りたいということです。先日図書館で佐佐木幸綱氏の2種類の一般向け(子ども向け)百人一首の解説本では、一冊は「オ」でしたが、もう一冊はふりがななしでした。
No.6
- 回答日時:
No.5
- 回答日時:
仮庵(かりほ)は庵(いお)の事ですが
「かりほ」は「かりいお」がつづまったもので、農作業のための
粗末な仮小屋のこと。秋の稲の刈り入れの時期には臨時に小屋を
立てて、稲がけものに荒らされないよう泊まって番をしたりしま
した。「仮庵の庵」は同じ言葉を重ねて語調を整える用法です.したがって
「かりほ」は「カリホ」と読みます。
この回答への補足
「かりいお」がつづまると「かりお」ではなくて、h音の入った「かりほ」になるのか教えて下さい。
「かりおのいお」なら、同じ言葉(音ではないかと思いますが)を重ねて語調を整える用法という意味がわかります。

No.4
- 回答日時:
No.2です。
ちなみに、ある参考書によると、「かりほ」は「刈り穂」と「仮庵(『かりいお』の略)」の掛詞です。仮庵は農業用の仮小屋のことだそうです。で、結局読みは「カリホ」のはずです。
No.3
- 回答日時:
たびたび申し訳ありません。
No.1のものです。
先ほどの参考URLはフリーウェアじゃなかったですね。
今度こそフリーウェアです。
結構面白いソフトです。
このソフトで聞くと
下の方のおっしゃるとおり
「ほ」と発音しています。
参考URL:http://www.komachi-web.com/
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