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 詩、小説、あるいは図鑑や雑誌でも構いません。対象を表す描写が優れている、または特徴的で味がある本を教えてください。
 例えばクトゥルフ神話だと「奇妙にてらてらと光るうろこを持ち、目にはかつての知性の名残のような光を宿す・・・」等の描写が出てきますよね。ああいった、読み上げるのに使える描写を勉強したいのです。ホラーや非現実に限りません。よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

やはりベタですが「池波 正太郎」の「鬼平犯科帳」なんていかがでしょうか?



味覚の表現という点において、池波さん以上のものは読んだことがありませんね。とても美味しそうです。

それに絡めて江戸時代の町人のなんとも生き生きとした姿、そしてうまそうな天ぷら、そば、かばやきを食べる姿。ダメ押しをするなら、少し前に「うまいが一番」という五分間くらいの役所広司さん出演のビールのCMで、池波さんの食べ物の描写の一節を読んだ後、実際にそれを肴にビールを飲むCMも少し話題になりましたね。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handl …
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この回答へのお礼

まず、長らく御礼をせず申し訳ありませんでした。
一度読んだ上でお礼申し上げたかったのですが、もうしばらく読む事ができなささそうなので。
ありがとうございました。ぜひ読ませていただきます。

お礼日時:2005/08/13 09:42

村上春樹さんの「ノルウェイの森」や「海辺のカフカ」などの描写は素晴らしいと思います。


あとは、大崎善生さんの「アジアンタムブルー」などはどうでしょうか?
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この回答へのお礼

ちょっとだけ評判を調べましたが、泣けてくるお話なのですね。
凄く評判が良い様なので、しっかり読んでから、もう一度読み上げてみようかと思います。
ありがとうございました

お礼日時:2005/07/17 00:24

個人的に自然描写が美しかったのは


堀辰夫の 「風立ちぬ」
女性に対しての描写が素晴らしいのは
川端康成の 「雪国」「伊豆の踊り子」
登場人物の内面、感情のどうこうの描写、ストーリーテリングが素晴らしいのは三島由紀夫の豊饒の海4部作。
独特の文体を持つのは村上春樹、川上弘美 でしょうか。
あと、宮沢賢治も鉱物のような独特の文体を持っていると思います。
ホラーでは、江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」ですね、緊張感を強いる文章は上手いと思います。
単純に文体が美しいと思うのは夏目漱石ですが、現在の口語体からは若干外れていると思われる点が多いので参考になるかは疑問です。
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この回答へのお礼

詳しい紹介ありがとうございます。
それぞれに注意して読んでみたいと思います。
ありがとうございました

お礼日時:2005/07/17 00:16

開高健の著作全部ですね。


氏の描写力はすごいと思います。
文章から、汗のにおい・濡れた土の感触・タバコの香り、衣服の触感・気温・湿度などなど、すべての五感に訴えてきます。
小説だと
 パニック・裸の王様  新潮社文庫
 輝ける闇       新潮社文庫
 夏の闇        新潮社文庫
随筆だと
 オーパ シリーズ   集英社文庫
 フィッシュオン    集英社文庫
 生物としての静物   集英社文庫
あたりはお薦めです。
もし釣りに興味がおありでしたら、オーパシリーズは是非読んでみてください。
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この回答へのお礼

嗅覚や触覚に訴える描写なのですか!? そんな感想を持った事がないので大変楽しみです。ぜひ読んでみます。
ありがとうございます。

お礼日時:2005/07/17 00:14

三島由紀夫の


「春の雪」
「奔馬」
「暁の寺」
「天人五衰」
の4部作がお勧めです。

さすが「ノーベル文学賞候補」に何度も上っただけの筆力を感じさせます。
少しづつ読み進んでも、その表現力を味わうだけで結構楽しめます。
下記一部抜粋しておきます。お口に合うといいのですが・・・。

「・・自分の内面の奥深く、ずっと深くに、金色の貝殻のように沈んでいる月のみ見ていた。ついにこうして個人の内面が、ひとつの天体を捕獲したのだ。彼の魂の捕虫網が、金色に輝く蝶を。」

「聡子は春の翳りがちな日ざしの中で、ゆらめくように笑うとみると、美しい手がすばやく白く弓なりに昇ってきて、その口もとを隠した。彼女の細身は、一つの弦楽のように鳴り響いていた。」
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この回答へのお礼

うわあ・・・
口に出して読んでみて、本当は手に入れてからお礼を書くつもりだったのに、この一部を教えてもらえた事だけでもとても嬉しくなりました。
素敵な文を教えてくださってありがとうございます。本の方も、ぜひとも読んでみます。

お礼日時:2005/07/16 09:31

【ヘミングウェィの短編】


ヘミングウェイの短編小説をお読みになると
表現、形容詞の使い方が勉強になるかと思います。
短編の中でも「敗れざる者」は闘牛のシーンが実に細やかに描写されています。
「二つの心臓の大きな川」は鱒釣りの様子が丁寧に読者の目に浮かぶよう書かれています。

【ヘミングウェイの小説技法】
翻訳家の高見浩は、彼の技法をこう書いています。

詩人パウンドから形容詞を”信頼しすぎること”の危険を学び、
前衛作家スタインから現代時世の効用、キー・フレーズの繰り返しの効果、
自由連想に基づく文章のリズムを学んだ。
いま、ヘミングウェイはセザンヌの描くように自然を描きたいと思っている。

高見浩訳「ヘミングウェイ全短編1 われらの時代・男だけの世界」新潮文庫を是非お読み下さい。
素晴らしい描写、リズムでスラスラ読めます。

参考URL:http://homepage3.nifty.com/prof_m/ch/books/hemin …
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この回答へのお礼

形容詞を信用し過ぎない作家なのですか。
ぜひとも読んでみます!

お礼日時:2005/07/16 10:10

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