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セリエAのテレビ放映権料の高騰が起こっていますが、これは将来のセリエAに何をもたらすのでしょうか?

また、近年の放映権料についての資料があれば教えていただけませんでしょうか?

予想でもよいので回答していただければ嬉しいです!!

A 回答 (1件)

チャンピオンズ・リーグ(CL)で見られる現象ですが・・・


出場チームは巨額のTV放送権料からの分配金をあてにして補強を行いますが、
よもやの早期敗退や出場枠漏れ(国内リーグで低迷)になると、資金のめどが狂い
財政悪化→成績低迷→経営危機という悪循環に陥ります。
トップクラブは経営体力がありますが、怖いのは上位を目指す中堅クラブ。
ドルトムント(ドイツ)やリーズ(イングランド)が
CL出場を逃したのをきっかけに、
身の丈を超えた補強のツケで財政破綻したのはつい最近のことでした。


ご存知の通り、今期のセリエAはクラブの経営審査で日程発表が大幅に遅れました。
プロビンチア(地方チーム)はもちろん、ラツィオのような名門でも
莫大な負債を数十年ローンで許され、何とか経営している状態です。
CL収入を見込めるビッグ3以外のチームは、どこも経営が苦しいと言えるでしょう。

そんな窮状から、セリエA放送権料の高騰(分配金増額)が起こりましたが、
短期的に借金クラブの救済になっても、長期的には次のような問題を招くでしょう。

 ・中小クラブ経営の不安定化
セリエBとの収益格差が極端になると、下位チームは何としても降格を避けるため
さらに無理をした補強を行う。それでも降格した場合、CL脱落組と同様に
あてのはずれた補強費用がのしかかり、クラブ経営が破綻(最悪、消滅)する
ケースが増える。
 ・レベルの低下
上記のように降格回避のため、より一層結果重視のアンチ・スペクタクルな
サッカーが横行する。それを嫌い才能ある選手が
攻撃指向のリーグ(イングランドやスペイン)へ流出すると、オランダやフランスのような
「選手輸出国」に転落する恐れがある。
 ・CS放映権
日本の根強いカルチョファンにとって、放送権料の高騰は一昨年の
スペインリーグ放映権の争奪戦(スカパーからWOWOW)のような騒動に
振り回される懸念もある。


ネガティブな予想ばかりかもしれませんが、他の主要リーグに比べ
前近代的なオーナーシップや大味な経営(それを認める環境)が改善されないと
放映権料というボーナスも活かされないのでは、
という見方をしてしまいます。
                                    
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