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十代後半に影響を受けた小説はなんですか?

A 回答 (17件中1~10件)

40代、男性です。


十代というともう20年以上前になりますか・・・。

そうですね、影響を受けたというのは、高橋和巳でしょうか。「悲の器」「邪宗門」に始まり、「憂鬱なる党派」「我が心は石にあらず」などずいぶん熱心に読んだものです。あれは高校生ぐらいの頃だったかなぁ・・・。

「喘ぐような中年期の坂から自己の限界の指標を確かめるまでの惑いの時期に、男は俗物へ俗物へと堕してゆく。満足よりも満足すべきと思われる位置にあることを重視し、観念も変革力も失って、ただ己の砦を築くためにのみ動員される」(悲の器)

今でもこのあたりのフレーズはほぼ覚えていてすっと口から出てくるくらいですから、当時はよっぽど傾倒していたのでしょう。今になって初めてその言葉の意味がわかった、なんてことも多いですね。
 インテリゲンチャの苦悩を描き、誤りの満ちる時代に、ただ一人正しくあることの是非を常に問い続けていた人です。これは、むしろ今でこそ読む価値があるように思うのですが・・・。

 後は、全然ジャンルは違いますが、フィリップ・K・ディック。今は亡きサンリオSF文庫でディックが続々と登場し驚喜した記憶があります。こちらは純粋なエンターテイメントとして「これこそ天才だ!」と誰彼かまわず推薦し読ませてましたね(笑)。
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この回答へのお礼

ご回答いただき誠にありがとうございます。

高橋和巳、真継伸彦、倉橋由美子など読みふけった記憶があります。

非常に懐かしく思います。

今でも十代の方は読まれているのでしょうか。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/01/01 02:25

 筑摩書房刊の「芥川龍之介全集全8巻」です。


 龍之介の場合短編小説が大半なので名前は覚えていませんが中でも一番良かったのは第2巻の中の小説です。龍之介らしい作品ではないのですが感動をして涙を流したのを覚えています。
 URLはわたくしが読んだ筑摩書房刊の方の「芥川龍之介全集」です。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handl …
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。

私も椎名麟三には涙を流しました。

是非参考にさせていただきます。

お礼日時:2006/01/21 09:55

太宰治「人間失格」


ローズマリ・サトクリフ「アーサー王と円卓の騎士」
です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

太宰治「乞食学生」に感銘いたしました。

天才的な小説家ですね。

我を理解するには勇気がいる。
我はフリードリッヒ・ニーチェだ。

どの作品だったか、そんな言葉が思い起こされます。

誠にありがとうございました。

お礼日時:2006/01/02 05:12

mineosan、こんばんは。



「神々の消えた土地」北杜夫

高校のとき、国語の先生から貸してもらい、図書館にも入れてもらいました。
内容は詳しくは書きませんが、少年と少女が美しく愛し合う話で、恋愛経験のない私には、純粋すぎて刺激的でした。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
恥ずかしながら、北杜夫さんはまったく読んだことがありません。

たいへんやさしい国語の先生が印象的ですね。
思い起こしてみると当方の高校時代の国語教師はなにやら小説のようなものを書いていたようですが、小説家になったという話は聞きません。

今度たずねてみようと思います。
誠にありがとうございました。

お礼日時:2006/01/02 05:29

 堀辰雄さんの全作品。



 自分を含めたこの「世界」をどう見ればいいのか教えてくれました。
 20年以上経ったいまでも、折に触れて、堀さんと相談しています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

本当に恥ずかしい話なんですが堀辰雄さんの作品も全く読んだことがありません。

近々神田へ行って纏め買いしてきます。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/01/02 07:36

司馬遼太郎「世に棲む日日」


山田詠美「僕は勉強ができない」「放課後の音楽譜」

小難しい本よりも、こういうのが好きでした。
「僕は勉強ができない」では
勉強しかできなかった私の当時の価値観を
読めば読むほど否定されていくように感じて
愕然とした覚えがあります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

司馬遼太郎、中学の頃、かなり影響を受けた同級生が複数いて彼らは現在かなり出世しています。
シビリゼーションとか何とか叫んでいたのを記憶しています。
私は白い目で見ていましたが。

お礼日時:2006/01/02 18:28

一番影響を受けたのは、ジッド「狭き門」です。


あとはヘッセ「車輪の下」「デミアン」など。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

実は弟がドイツ文学をやっていて、その影響でだいぶ後年になってからヘッセなどを読みました。

トーマスマンにしろドイツ文学は原文で読めたらまた違うだろうなと思います。

ほんとにどうもありがとうございました。

お礼日時:2006/01/02 20:23

この三冊の本に影響を受けたのではないかと思われます。


十代後半といえば、自分はこの世で他の誰よりも特異であって、
此処でない何処かにほんとうの居場所があるのではないかと、悶々とする時期ではなかったかと考えるのですが、今振り返ると読んでいた本もそんなものが多いですね。

1 堀江謙一 「太平洋ひとりぼっち」
たまたま近親の者が、ブラジルに移住していて、その話を親からよく聞いていたので異国の地にものすごく憧れがありました。もっと遠くに行けば何か今の自分でないものを見つけ出せるのではないかと考えていたのかも知れません。後に裕次郎主演で、映画になった時は何回も何回も観た記憶があります。

2 ドストエフスキー 「罪と罰」
 高校生の頃、休み時間と自習時間を利用して、夢中になって読んだ記憶があります。今から考えるとさぞかし生意気な読み方(このように書くだけでたぶん理解していただけるのではないかと思うのですが)をしていたのではないかと思います。
しかしこの本がカミュやサルトルの世界に導いてくれたのも事実であります。

3 サルトル 「嘔吐」
 当時自分の存在に違和感があった時期に読んだためか、主人公に共感できることが多かったのが原因でしょう。十代の頃に訪れるこんな生理的な体験をされなかった人にとっては、なにを書いているのかさっぱりわからないし、非常につまらない本でしょうね。
 サルトルはこの本をメスカリンを服用して書いたと言われていますが、主人公がマロニエの木を見て嘔吐する場面は、回答者にとっては衝撃的であり、救われるような思いもしたものです。
 サルトルは哲学者の範疇に入っていますが、やはり文学者なんでしょう。短編「水いらず」なんかを読むと、愛すべきサルトルがそこにいるように思われます。

それ以外では、スコットの「アイヴァンホー」やフィールディングの「トム・ジョウンズ」など翻訳もので、読書のおもしろさを教わったようです。 
本は出会いだとよく言われますが、影響もその人、その年齢によって
さまざまでしょうね。もっと若くして読んでおけばよかった本もありますし、いまの季節(年齢)に読んでよかった本もあります。不思議です。
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この回答へのお礼

ドストエフスキー
名前を聞いただけで震撼としますね。
地下生活者の手記が最初に読んだ作品でしたが、これらを理解するには広範な知識が必要とされることを知りました。
日本の戦後派の作家はほとんどドストエフスキーを土台としていますね。椎名麟三などは特にその代表ですが。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/01/03 00:54

シドニィ・シェルダン作「ゲームの達人」と


村上春樹作「ノルウェイの森」
ですかね。
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この回答へのお礼

どうもお忙しいところご回答いただき誠にありがとうございます。

両方ともベストセラーになりましたが、
あれから何年経ちますかねえ。

月日の流れは早いですね。

本当にどうもありがとうございました。

お礼日時:2006/01/03 06:47

もう20年とちょっとぐらい前のことになりますね。



小鹿物語(The Yearing)・マージョリー・K・ローリングズ
三四郎・夏目漱石
漱石の作品は大好きで今でも読み返しています。ことに「三四郎」のヒロイン美禰子が好き。

凱旋門・レマルク
赤と黒・スタンダール
二都物語・ディッケンス
そのほかフランス文学やパリ、フランス革命などが舞台の作品が好きでいろいろ、けっこうマセていたんです。
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この回答へのお礼

どうもご回答ありがとうございます。

なにせ当方小説の知識が乏しい為、満足なお礼文も賭けませんが、本当に参考になりました。

漱石とスタンダールは読みましたがレマルク、ディッケンスはまったく読んでません。

暇を見つけて是非読んでみたいと思います。
誠にありがとうございました。

お礼日時:2006/01/03 05:31

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