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以前、美術館へ行き、絵画を見たのですが、
良さが全く分かりませんでした。
「うまいな~」と思う風景画は何枚かありましたが、
感動とまでは行かず。
抽象画に関してはさっぱり意味が分かりませんでした。

そこで、絵画の見方というか、どういうポイントで絵を見れば楽しめるのかを、お聞きしたいと思います。

たとえば、以前なにかのテレビで放送されていたのですが、
とある「天才」と呼ばれる小学生くらいの男の子が絵を描いたところ、プロの画家が
「人並みはずれた素質を持っている。素晴らしい絵だ」
と言っていました。
解説として
「海を描け、と言ったのに使った色は赤や黄色」
など(あとは忘れてしまいました・・・)
普通の人だったら○○のように描くところを、
全く違う視点で描いているというようなことを言っていました。
また、なにげなく描いた物に、深い意味が隠されている、というようなことも言っていたような気がします。

もっと詳しく、名画の見方のコツ、見るべきポイントを教えていただければ幸いです。

A 回答 (12件中1~10件)

jisamaです。



そうですね、たとえばなんですが。

日本では印象派といわれる絵がわりと好まれていて、たとえばモネの睡蓮とかご存知かと思います。

対象物がはっきりと描かれている絵のほうが、最初は見やすいですよね。
自分の想像できる範囲の絵だから、「うまいなあ」とか「自分は描けないなあ」と素直に思うことができると思います。

ところが、いきなり抽象画を見ると???となりますよね。
「自分でも描けそうだ」とか「どこがいいんだ?」とか、そんな思ってしまったり。

名画といわれるものには、歴史的に重要だったり、作家が有名なために名画になった駄作もあります。
また、有名な画家にも駄作はあります。
なのですべてにあてはまるとは言えませんが、


わたしは最初、ピカソの晩年の作品を見ても?でした。そしてずいぶん絵に親しんだ後、
「ゲルニカ」を見たとき、とにかくこわくてこわくてたまりませんでした。
絵に圧倒された、初めての経験です。

本当においしいものを食べるとびっくりするみたいに、すごい絵を見ると言葉が出ないですね。

名画には有無を言わさないパワーがあります。


もちろんこれはわたしの体験でしかないですが、
たくさん絵を見ていくと、名画を理解するというより、
そのパワーを感じとれる体質になってくるのではないかなあと思います。
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この回答へのお礼

具体的な解説ありがとうございました。
まずは対象物がきちんと描かれている絵から観てみようかな、と思います。
ピカソのゲルニカ興味持ちました。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/30 14:51

No.5です。


例えば西欧ロマン主義絵画は、感情的・幻想的という言葉がキーワードになります。
有名なドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を例にとるなら、ブルボン朝に対して自由を勝ちとろうと、武器を持ってたち上がった人々の表情・まなざしは真剣そのものです。そこに作者や登場人物の感情が読みとれます。シルクハットの紳士は、ドラクロワ自身だという説もあります。
また、中央に描かれている自由の女神は、実際にその場にいるのではなく、戦っている人々の心の中に存在するものです。おそらく見えているのは、女神の足元でまさに死にそうになっている人だけでしょう。そこが幻想的なわけです。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。

>ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」

の解釈、とても興味深いです。
そういうのを、自分で気づけるとますます楽しく鑑賞できますよね。
こうなったら、解説付きの画集を買ってみようかなと思いました。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/30 15:17

私も素人ですが、よく美術館に行きます。


旅行先では建物や美術館鑑賞が楽しみなタイプで
絵画や工芸品がとても好きです。日本では絵画の他にも茶道具、
中国・台北では陶磁器、玉、書には興味があります。

あちこち見て思うのは
芸術作品も「人」と同じで、出会いと直感による
ものが多いと思います。
うまが会う、とか、気が合うとか。
何となく好きだ、という気持ちを大事にしたいと
思います。そうなると必ずしも名画、名品とは
一致しないのは当然でしょうね。

初めはそうでも良いと思いますが
人との関わりと同じで、時間が経つにつれて
信頼や友好がふかまるということも
大事ですよね。

だから、いろいろな作品を見ているうちに
好き嫌いだけではなく、その作品独自の魅力や
作家の背景や生い立ちなどが作品に感じられるように
なってくると鑑賞眼が育ってくるのではないでしょうか。

個人的な話で恐縮ですが、私はピカソの作品が
それほど好きな方ではなかったのです。

数年前、スペイン旅行したとき、「ゲルニカ」を見た後
バルセロナのピカソ美術館で彼がパリに行く前の作品と
パリでの最初の頃の作品をみたり、モンセラで彼が
10才頃の作品を見たりして、長い期間のピカソ作品を
見た後では、好き嫌いという判断よりも、彼の半生に少し
触れた気がして共感する部分ができたように思います。
そうなると作品を見る目も変わった気がします。

色や形、知識を本や写真で学ぶのもいいですね。
西洋絵画はキリスト教やギリシャ神話、古い作品を
モチーフにすることなどが多いので、わからなければ
作品のおもしろさを感じ取ることもできませんし。

いつか、ビビビッと、足がすくんだり
見た瞬間涙があふれ出るような感動を
覚える作品に出会えるといいですね。
私はそういう感動する作品に出会ったことが
あるのですが、またいつか別の作品でも
感動したいと思い、あちこちの美術館に
出かけています。

本物の作品を直に見る機会を増やして、うんちくを
語るだけでなく、自分自身の鑑賞眼を
ゆっくり育てていきたいものですね。
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この回答へのお礼

>色や形、知識を本や写真で学ぶのもいいですね

まずはそういう勉強を始めてみようと思います。
ダビンチコードみたいに、
「あ~あの絵にはそんな意味が隠されてたんだ」
という発見がしたいです。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/30 15:15

美術教師です。

なんか嬉しくなって書き込みます。^^

何が名画か・・・人それぞれ違ってで本当は良いのでしょうが、万人に受けるモノ=名画とするなら、図書館で画集などをパラパラと見ていくだけでも「見る力」「審美眼」は育ちますよ。
その時、じっくり見て、作品だけの中に入り込むというか、他のことを意識しないようにするとかしたり、遠くに離して置き、全体を見るようにして、双通りの楽しみ方をしてみて下さい。それで、あなたが一番どこに引かれるのか、どこが良いと思ったか(形や色、配置など)を言葉として記憶してみると、自分にとっての名画がまとめられるかも・・・理論からの楽しみ方と言ったらこんな感じでしょうか?

デッサン力のある・ないの見分けは、普通の景色として「これなんか変?」って思うモノは、大概デッサンが狂っていると思って良いのでは? ただ、デッサンが正しい=名画ではありませんが・・・
構図などはバランスの問題で、自然の中でも人が落ち着くバランスがあるわけです。写真を撮る人がよく親指と人差し指で四角を作って取る位置を決めたりしていますよね。あれは額縁効果を利用して、構図を決めています。

あ、なんか話が逸れてきました。^^;
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この回答へのお礼

二通りの見方があるのですね。
今までは全体的には観ていなかったかも知れません。
他のことを意識しないように観てみようと思います。

具体的なご意見ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/30 14:54

自分が名画だと分かるためには、本当の名画と呼ばれるものを、いくつも直に見ることが必要でしょう。


写真でなく、実物を。
できれば、描かれた当時の雰囲気を残す環境の中で見ることをお勧めします。
いくつもの名画を見ることで、本当の鑑識眼が付くでしょう。

ただ、ここまで望むことは誰にでも出来ることでは、ないので、その名画が、美術史上でどのような意味があったのか、その画家のタッチや構図にどのようなものがあるかを汁と楽しくなります。

ただ、こうした見方より、私は自分が好きな絵をたくさん見ることをお勧めします。自分が絵が好きなことを他人に吹聴するために絵画の鑑賞をする訳ではないのですからね。
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この回答へのお礼

>自分が好きな絵をたくさん見ることをお勧めします

そうですね。
まず自分が好きだと思える絵を見つけたいです。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/29 21:35

こんにちは


最近の美術館はとても親切で、担当の学芸員が企画展の説明をしてくれるイベントや、また有料ですけど説明を録音したものをイヤホンで聞きながら見るなんていうことができるところがあります。
そういうのを聞くと、その絵の歴史的背景や意味などをひととおり解説しているので便利ですよ。

絵画は感性でみて「いいな」と思えることもありますが、絵画史のなかに占める「位置」というものを知った方が興味深い場合があります。
抽象画などは特にそうですよね。

絵は、じつは「世界をどういうふうに見ているか」ということの表象で、思想のあらわれでもあります。
その時代のひとにとって「絵」がどういう価値をもち何を表しているのか、歴史の流れによって変遷してゆく様など考えるとおもしろいですよ。
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この回答へのお礼

説明をしてくれる学芸員の方がいるのですね。
そういう美術館を探してみようと思います。

>絵は、じつは「世界をどういうふうに見ているか」ということの表象

とても魅力的な言葉ですね。
ますます楽しみになりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/29 21:28

 大学で美術を勉強しているものです(ちなみに芸術学や美術史ではなく制作をしています)。


展覧会や画集で絵をみるのは結構好きです。
でもそういうのって結構最近です(ここ2、3年?)。
私も昔は「絵をみるのは理屈じゃねえ、直感だ!感性だ」と思っていました。
でも今は「美術だって勉強したっていいじゃないか」と思っています。
言葉を知らないのに文学を面白いと思えないのと一緒で美術だって何にも知らない状態で「感じろ!」と言われたってちょっと困ってしまいますよね。
特に抽象画なんて「ナニコレ」の世界です。
 ただ、勉強だからといって文字ばっかりの本を読んで「勉強した!」というのもちょっと違う気がします。
 私の場合はまず「何となくいいな」とかちょっとでも思ったら自然とタイトルや説明や、同じ画家の絵を画集で見たり、その人の絵を好きな人の話を読んだりします(別に意識してやってるわけではないですが、自然と・・・・・大抵近くにありますしね、画集なら隣に書いてあるし)。
そういうのを繰り返していくうちに自分でも「これはいい!」とはっきり言えるようになりました。
 直感で感じるというのも、そういうのを通してできるようになりました。抽象画が好きになったのもその後です。
 「いい色だなー」「変!おもしろ!」「すっごい細かい!きれい!」とかなんでもアンテナにひっかかっていって、それを繰り返して絵の世界に入っていくんじゃないですかね。
そしてそこに好みやなんかが加わっていくものでないかと。アンテナにひっかかるのは何でもいいと思います。
 NO.1さんへのお礼で”「たしかにそういわれてみるとそうかも」と楽しめた”おっしゃってますが、そういうのでいいと思います。
そうして名画を「名画といわれるから名画」じゃなしに、自分で「すごくいい絵だな」と思えるようになるというのはなかなかいい体験ですよ。
 別に絵なんか好きにならなくても死にはしないのですが、折角だから絵を好きになってくれる人が増えたらいいな、と思っているのでtimuniyさんも絵をみるのを好きになってくれたら嬉しいです。
 ちなみに私は「色がきれい」と思う絵と、人物が描かれている絵でその人物が「深い表情をしている」と思うものに特に心を惹かれます。詳しい判断基準については段々変わっていっていますけど・・・・。
 あと、
「中・高生のための現代美術入門 ●▲■の美しさって何? 」 (平凡社ライブラリー) 本江 邦夫 (著)
という本おすすめです。現代美術は今ひとつ、という方にわかりやすく説明しています。
 長くなってすみません・・・・・。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます。
テレビで、解説を聞いて初めて
「絵っておもしろいんだな~」と思ったので、
これを機に絵画の世界に触れてみようと思いました。
紹介いただいた本も参考にしてみようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/29 21:26

私も素人です。


でも絵を見るのは決して嫌いではありません。
ただ、絵なら何でもかんでも好きというわけではありません。
では、どのような絵が好きか?
作者の主義主張が伝わってくる絵が好きです。
例え作者と違う考えを持ってしまったとしてもです。
それと歴史的背景があって描かれた作品も好きです。
歴史が好きなので、それで興味を持つのでしょうか。

絵を見るコツなどないと思います。人によって感じ方は色々。そこがまた芸術の良いところなのでは…。
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この回答へのお礼

>作者の主義主張が伝わってくる絵が好きです

どういうところで、それらが伝わってくるのでしょうか?
そこが知りたいのです。
できれば一般論がいいのですが、回答者様の意見でももちろんかまいません。
よければおしえてください。

お礼日時:2006/01/28 15:19

絵が好きでよく美術館に行きますが、実際に見るときは完全に自分の好みしかアテにしていません。

他の方も言われているように「パッ」とみて好きか嫌いかがあり、好きな絵は何十分見ていても飽きません。お気に入りの絵がある美術館には、その絵だけを鑑賞しに行ったりします。

僕の経験だと100枚位絵をみても、自分の気に入ったものは2~3枚位です。残りはパッとみて興味が湧かないので、それほどじっくり見ません。
それから僕は正直「名画」と言うのが好きではありません。自分の感性以外のものが邪魔をするからです。
なんだか単に「見た」という絶望的な経験だけ残るような気になることが多いので、敬遠することが多いですし、人も多くてゆっくり見れないので避けてます。
いろんな意味でコンディションが良い時、名画に接してすごい深みにはまることもありますが稀ですね。

あと宗教画は見ません。あれはキリスト教の意味づけがわからないと、深みも見えないというのが個人的ない件です。
それと絵は実際に保有して一緒に暮らすのが最上だと
思っています。自分の状態でいろんな見え方がする絵
が最も良い絵だと思っています。なかなか本物は持てませんので、家には複製を掛けています。

あんまりアドバイスになっていないかもしれませんが、美術という世界の中での名作と、自分が好きな絵は一緒にしない方が懸命だと思います。「わかるわからない」と考えた段階である意味自分が負けてます。
好きな絵をベースにきちんとしたお勉強は必要ですが
まずは、自分が好きな絵を探す方が先だと思いますよ。そしてそのときは「面白いか面白くないか」というモノサシで十分ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

経験談ありがとうございました。

お礼日時:2006/01/28 15:17

初めまして、大学時代美術史を学んでいた者です。


「名画を見る目」という本など基礎分野で文献で読んだりしましたが、名画を楽しむに当たって参考にはなりませんでした・・・
美術館に行って「なんとなく好きだ」「なんとなく嫌いだ」と感じた作品を調べてみたらいかがでしょうか?
私はゴッホが苦手(なんかあんまり)と感じていたので、調べるとゴッホはデッサンをきちんと学んだことはないそうで、あの荒々しさや野暮ったい土臭さなどの理由が分かりました。その結果、私はデッサン力のある画家や時代の作品が好きなんだなあと分かったわけです。
 あと、聖書やギリシア神話を主題に描かれた作品には、白い壺を持っている女性=マグダラのマリア、水仙の花=ナルキッソス、どうみても裸の女が描きたかっただけなのにバックが海なだけでヴィーナスと認められている作品など、面白いものがありますよ。
ティッチアーノのビーナスとマネのオランピアは構図が同じですが意味が違います。
この違いを探してみるのも面白いですよ!
抽象画に関しても、抽象化された背景には必ず何か理由があるのです。固く考えがちですが、芸術って右脳でも左脳でも楽しめるすばらしい文化ですよね。

参考URL:http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございました。
素人の私にはデッサン力があるかないかの判断はできそうにもありませんが、
そういう種類の画家がいるということを知っただけでも良かったです。

お礼日時:2006/01/28 15:16

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