
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
記憶というのはまだまだ研究途上の分野です。
脳生理学の進展を待ってようやく心理学的アプローチも進む、そんな状況ですから、現在は帰納法的に分析された事実に基づき、仮説が構成されているに過ぎません。それによると、記憶は全て普く等質に時系列で保存されていて、必要なときにその記憶が呼び覚まされる、またよく使う記憶は活性化されやすく関連記憶も呼び起こしやすい体制が保持されている、また無意識なるものがあるとして、それがフェイル・セーフのために記憶を呼び覚まされないように封印することもある、そんなところでしょうか。
(認知心理学の知見と臨床心理学の知見では若干解釈に違いがありますが、両方記してみました。)
「たくさん記憶している」のではなくて、呼び起こしやすいだけだとも思います。
(「旗が立つ」という言い方もします。コインロッカーみたいに記憶の保管庫が床一面に広がっていて、必要なときに目印の旗が立つ、と。なくなったと思われる記憶はなくなったのではなく、旗が立たないつまり呼び起こされていないだけだと。)
No.2
- 回答日時:
記憶、生まれてくる前(胎児)から記憶があるという概念を肯定するのであらば、生まれてくる前から書き込まれている情報が、1番、多いでしょう。
動物は、生まれたときから、行動をします。
とある、テレビ番組で、臨死体験を人工的に行うことができる装置があると放映していました。脳の一部分に電波?を当てると、臨死体験のような幻覚?を見るらしいです。そこに、生まれた後に記憶された記憶が重なり、イメージが膨らむのです。だから、キリスト教、仏教によって、臨死体験の内容は変わります。でも、臨死体験の部位が脳にあるというのが、テレビのまとめでした。子供を生む方法、欲求、喜怒哀楽等が、生まれてくる前の記憶から発生し、生まれた後の記憶に結びつく。一見、生まれた後の記憶のほうが、長年生きているのだから、膨大だろうと思うかもしれませんが、生まれてくる前の記憶の方が、計り知れなく膨大だと思います。何か、ややこしくなってしまい申し訳御座いません。でも、こういう考え方も面白いのではないでしょうか。
この回答へのお礼
お礼日時:2002/01/19 23:21
回答ありがとうございます。serotoninさんの「胎児からの記憶」について調べてみました。すごく私にとって関心のあるものばかりですごくうれしかったです。「胎内記憶」についてもっと調べてみたいと思っています。
No.1
- 回答日時:
記憶の構造については、まだよく分からないことが多くあり、十分に、このような高次な記憶についてモデル化できているとは言えません。
しかし、一般的な記憶の構造(器質的というより、モデル的)があり、ここから、考えることができます。「いい思い出」と「つらい思い出」の区別は、自我がそれにポジティヴな感情を置くか、ネガティヴな感情を置くかの判断によって、感情の複合が起こります。記憶は単に感覚や知識記憶のイメージではなく、感情の成分で着色されています。
記憶というのは、過去の全記憶が、無意識に保存されている可能性があります。無論、そういことはないはずで、消去されたり、他のものと合成されたりする記憶があるはずですが、「いい記憶」「つらい記憶」で、どちらかが消去され易いかという規則はないと思われます。違いがあるのは、「記憶の想起度」です。或る場合に、「よい記憶」は想起し易く、別の「つらい記憶」は想起しにくい、ということが起こっていると思います。原理的に、すべての記憶が残っていると考えておく方が、都合がよいのです。それは、意識が想起できないのか、記憶が実際になくなっているのか、その区別が現在つかないからです。
「いい記憶」も「つらい記憶」も両方とも感情に着色された記憶で、従って、これらは「感情複合」を構成していると言えます。自我は、その傾向として一般に、ネガティヴな事態や、その記憶を意識に昇らせないようにしています。これは自我の安定を維持するための「防衛機能」だとも言えます。多くの「つらい記憶」は、感情複合ですが、自我がそれを想起することを、無意識的に避けようとするので、次第に、自我の意識からは遠ざかって行きます。つまり、想起しにくくなるのです。その代わり、無意識位相において、感情複合は連合して行く場合があります。
「いい記憶」を忘却する必要は自我の防衛機能にはないのですが、それは、一般的な「いい記憶」の蓄積に次第に連合されて行きます。しかし、「つらい記憶」は、意識から遮断しようとする結果、それは分離した感情複合になるのに較べ、「いい記憶」は、時系列に沿って、分離のスリットが特になく、重なって行き連合して行きます。何か過去を思い出すと、現在の記憶から連続している過去の「いい記憶」が意識に甦りやすくなります。
過去のつらい記憶は、何か過去を思い出していた時、ふと、その連想の糸に触れると、感情複合の一部が、意識にあがってきます。しばらく、その記憶に耽ることもありますが、やがてまた、「現在と未来の課題」に意識は向き、過去のつらい感情複合は、無意識にまた沈んで行きます。こうして、「よい記憶」が残っていやすいというか、想起しやすいのです。
しかし、なかには、ネガティヴな感情の複合に意識が捕らわれている状態があります。感情複合に魅惑されるというか、それに固着することです。こういう場合、「つらい・いやな記憶」が、意識に絶え間なく昇って来て、苦しいということにもなります。しかし、それは、意識と無意識、自我と感情複合のダイナミクスの話です。詳細は、フロイト派でも、ユング派でも、その他のもっと現代的な無意識理論でも学ばれてみることです。色々な説明のモデルがあります。
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