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いつもお世話になります。
カラヤンの評価については、いろいろ意見の分かれるところだと思いますが、カリスマ性を持っていたことは間違いないでしょう。
カラヤン亡き現在のクラシック界で、カリスマ性を持つ指揮者といったら、誰でしょう?円熟した指揮者は何人もいると思いますが。

A 回答 (7件)

こんにちは。


カリスマ性,というと,音楽として個性的な人を想像しますね。
思いつく範囲で何人かご紹介します。印象は個人的なものですので,その点はご了承ください。

☆ヴァレリー・ゲルギエフ氏
サンプトペテルブルクの歌劇場を見事に復活させ,メトロポリタン(ニューヨーク)のオペラ座でも大活躍,ウィーンフィルとも良好な関係を築いています。今世界で最も忙しい指揮者のひとりではないでしょうか。
2007年からはロンドン交響楽団の指揮者にも就任することが決まっています。
音楽としては,カラヤンとは全然違う濃密な演奏で,ロシアものを中心に大量のCDをリリースしています。

☆クラウディオ・アバド(アッバード)氏
カラヤンの後,ベルリンフィルを引き継いだ指揮者です。(すでに辞任していますが)
ベルリンフィル時代は何かとカラヤンと比較されましたが,一度大きな病気をして復帰してからは,生来の明るさ・透明さに一層の磨きがかかったように思います。

☆ピエール・ブーレーズ氏
作曲家兼指揮者。数十年前,フランス近代音楽やストラヴィンスキーを指揮して鋭い刃物のようなシャープな演奏でさっそうと登場,「怒れるブーレーズ」などと形容されたりしていました。一時期指揮活動から離れていましたが十年ほど前から再び指揮活動を開始しました。最近ではじっくりとマーラー交響曲に取り組んでおり,これまでの熱のこもったマーラー演奏とは異なった醒めたアプローチで独特の境地を拓いています。
まさか彼がブルックナーの8番やマーラーの復活を指揮するとは夢にも思っていなかった,という人も多いでしょうね。(もしかるすと本人も,かも,笑)

☆ニコラウス・アーノンクール氏
古楽(バロック以前の古い音楽)界からデビュー。古楽というと古きよき時代を懐かしむような演奏かと思いきや,現代オーケストラもびっくりの個性的・先鋭的な演奏で注目を集めました。彼のバッハ,ヘンデル,ハイドン,モーツアルトなどの演奏は,一般に知られている姿とは全然違います。
最近はレパートリーも拡大してブルックナーを振ったりもしています。

☆クリスティアン・ティーレマン氏
歌劇場でみっちりキャリアを積むという,従来のドイツ系の伝統をがっちりと引き継いだ,ドイツ・オーストリア系待望の大型指揮者です。
現在,ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団の音楽監督で,ウィーンの歌劇場にもよく登場しています。今年からはバイロイト音楽祭で「ニーベルンクの指環」の指揮を勤めています。
レパートリーはドイツ・オーストリア系保守本流で,劇場での経験が多い指揮者らしく非常に振幅の大きいロマンティックな音楽を作ります。昔はやりすぎで音楽が発散してしまうようなところもありましたが,最近はスケールの大きさを保ったままに緊張感を維持できるようになってきたと思います(素人の分際で生意気なコメントで失礼^^;)。
10年後,20年後が本当に楽しみな指揮者だと思っています。

☆スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ氏
指も舌もからまりそうなので,誰が呼び出したか,「ミスターS」という愛称をもつ指揮者(笑)
ベートーヴェン,ブルックナーなどの正統派ドイツ音楽を得意にしつつも現代音楽もこなし,作曲もしてしまうという異色派で,特にマニアさんたちの支持が厚い(熱い)指揮者です。


力のある指揮者というとでしたら,まだまだたくさんいらっしゃいますが,カリスマ,というと,私はこのあたりを連想しました。
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この回答へのお礼

詳しい解説、ありがとうございます。先日は「変り種協奏曲」でも、お世話になりました。
最初の3人までは知っておりましたが、世界には凄い指揮者がいるんですね。

お礼日時:2006/09/08 17:39

若い世代から一人、マリス・ヤンソンス。


指揮が壷にはまると、音が縦方向に舞い上がるように聞こえる。カリスマ指揮者になる可能性はある。
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はじめまして、他の回答者様がほとんど回答されていますので少々質問とは離れてしまいますが違う意見を・・・カラヤンがカリスマ性を持っていたか?と問われれば私は否と思います。

カリスマ性のある指揮者であればカルロス・クライバーやカラヤンと同年代のムラヴィンスキーの方がカリスマと言う言葉に相応しいと思います(これは個人的な意見ですので・・・)その辺りの詳しい事は元ベルリン・フィルの主席ティンパニ奏者のヴェルナール・テーリヒェン著の「フルトヴェングラーかカラヤンか」の中で詳しく書かれています。楽団員から見たカラヤン像とはいかなる物だったのか?本当にカリスマを持っていたのか?そして真のカリスマとは何か?考えさせられる一冊です。御興味いただければ幸いです。ちなみに私はアンチ・カラヤンではありません。カラヤンもイタリア・オペラは素晴らし録音を残しているともいます。
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この回答へのお礼

私がクラシックに目覚めた小学生の頃には、カラヤンは既にクラシック界に君臨しており、それ以来疑うことなく信奉しておりましたが、なるほど、そういう意見のあるんですね。
貴重な意見、ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/12 15:51

カリスマ性という言葉が当てはまるかどうか分かりませんが,


ロリン・マゼールの名が思い浮かびました。
私には,あまり好きな指揮者ではないのですが,
経歴からすると,多くの人に実力を認められているということですね。

気難しさという点でカラヤンと共通したイメージがあります。
全て自分の思い通りにする…というようなイメージです。
カラヤンの後任選びに落選して,ベルリンフィルとは縁を切ると
いうような発言をしたと聞いています。
思い通りにならなくて,よほど腹を立てたのでしょう。
落選しても,他のオケからすぐに声がかかり,
その後,ベルリンフィルでさえも出演を要請するなど,
一種のカリスマ的なものでしょうか。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでもありましたが,
ヴァイオリンを弾きながら指揮をする姿は
人を引きつけるものがありますね。
ストラディヴァリを個人で所有している?と聞きましたが,
詳しくは知りません。

カラヤンの熱狂的なファンというほどでもないのですが,
ある日,突然,好きになり,新録音が出るのをいつも
楽しみにしていました。カラヤンの死後,オーケストラ曲のC Dは
買うものがなくなったような気分になり,実際,オーケストラ曲の
C Dの購入は少なくなりました。
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シャルル・デュトワさんはどうでしょうか??



チョンミョンフンさんとか?
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まだまだいますよ。


ズビン・メータ。
今度4度目のニューイヤーコンサートウィーンフィル
で振ります。
又今フィレンツェ歌劇場を引き連れて日本にまもなく
上陸です。
サー・サイモン・ラトル。
アバドの後満場一致でベルリンフィルの常任指揮者に
選ばれたとか。
リッカルド・ムーティ
長いことミラノのスカラ座の帝王として君臨していま
したが、喧嘩して辞めました。
ダニエル・バレンボイム
彼のドイツものはすごいです。
長いことベルリン国立オペラを率いて素晴らしい楽団
に育てました。
又彼のピアノの弾き振りのベートーベンは見事。
小澤征爾さんも入れておきましょう。
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クラウディオ・アバドもその一人ではないかと思いますがいかがでしょうか。

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この回答へのお礼

20年以上前の、アバド指揮のLPは何枚か持っておりますが、彼ももうそういう歳なんですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/08 17:42

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