
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
確かにbuffer等を溶かすときに、ビビビとやるとすんなり溶けるので楽チンですよね。
質問の内容に対するお答えは既に出ており、私も勉強させてもらいました...。しかーし、質問者さんの本当の問題は、界面活性剤や蛋白質をさっと溶かしたいという事では無いのでは無いでしょうか?超音波装置の試験をされているのでは無いですよね?ならば...
界面活性剤
物にもよりますが、BrijやTweenXX, SDS等の一般的なものは熱い湯に溶かす。Milli-Qをビーカーにいれ電子レンジでチンして、界面活性剤を量ったビーカーにじゃっと。比較的簡単に溶けます。あるいは、ペースト状の物は、ガラスのペトリディッシュに量り取り、湯で溶かしながら流し込む。測容は冷めてからね。
SDS等の粉物は、予め熱湯で溶かし濃い溶液にしておく。中途半端だと固まっちゃって扱いにくいが、逆に予め超濃いペースト状にしてしまってクリーム瓶に入れておくのも手かも。1Lにすり切り一杯ぺっと入れて、0.1%ってな感じで実験がすばやく出来ます。
蛋白質(凍結乾燥した粉末状?)
予め糖を含む溶液で凍結乾燥しておくと再溶解が容易ですが、超音波使うぐらいですから、試薬として市販されている物をゴッポシ溶かすという事ですよね。ならば、温度、イオン強度、入れる順番に気をつけましょう。
温度: 冷たい方が良く溶けます。ほとんどの場合氷冷下がベストと思います。
イオン強度: 真水には溶けにくいので、問題なければ薄いbufferに溶かしましょう。
入れる順番: 蛋白質の粉末に、液を加えてはダマになって超音波を出動する事になります。しかもダマの中には液が染み込んでいないので無力。指摘があったように、温度も上がって良いとこ無しです。
お勧めは、低温室か冷蔵庫中で冷たいbufferを渦が出来るか出来ない程度にそーっと攪拌している中心に秤量した粉末の蛋白を乗せて、蓋をしてovernight。時間は掛かりますが放置しておけば良いし...。不溶分は遠心して除去。結構沢山あるように見えますが、実際にはそれほどでも在りませんし、溶けない物はそもそも溶ける運命に無かった物です。どうせ秤量された蛋白量も(水分含量から)正確ではありません。焦らず放置がよろしいかと...。
要は、適材適所と言う事ですね。参考になれば...。
回答ありがとうございます。
具体的な溶かし方まで回答して頂きとても参考になりました。蛋白質は冷たい方が溶けやすいとは思いませんでした。意外です。
「適材適所」確かにその通りですね。これからは色々考えて溶かし方を決めたいと思います。
No.5
- 回答日時:
少なくともタンパクは切れます.そういう研究をうちでもやってましたので.
おもしろいことに,だいたい半分の長さに切れました.さらに当て続けるとそのまた
半分になる感じ.理由はよく分かりません.
どの程度の速度で切れるかはタンパクの種類と超音波の出力に依存します.
No.3
- 回答日時:
超音波のエネルギーを利用した化学反応の領域を”ソノケミストリー”といって結構いろいろな反応が知られています。
ベンゼンに高出力の超音波を当ててフラーレンをつくっている例を読んだ記憶があります。ただ非常に高出力な超音波で、普通の実験室にある洗浄用の超音波ではできないです。しかし低出力の超音波でも長いDNAをいくつかの断片に切断することもあります。それゆえいまの研究室ではDNAを溶解させるときには超音波の使用は基本的にやってはいけないことになっています。たんぱく質の場合も結合の弱い部分は切れる可能性があるかもしれないのでできるだけ使わないほうがいいと思います。界面活性剤は一般的に用いられているもの(SDSなど)であれば通常の実験室にある超音波の装置で結合が切れることはまず無いので、これらを溶解させる際に用いても大丈夫です。
自然に放置していても分解する薬品の場合は、超音波によって反応エネルギーが与えられているので分解が促進されるかもしれないですね。とくに温度を上げると分解するような場合は、超音波によって温度を上げたときと同じようなエネルギーが与えられているので分解が加速されたと思います。
回答ありがとうございます。
やはり切れる可能性はあるのですね。タンパク質ではなるべく使わないようにします。
“ソノケミストリー”という反応領域があることを初めて知りました。参考になります。
No.2
- 回答日時:
ありますよ。
実際に超音波で浄化を試みている研究もあったような…
もちろん出力次第ですけどね。
タンパク質だったら可能性はあるかもしれませんね。
自然放置というより、空気や光によって分解してしまうような薬品は多くあります。褐色瓶に入っているものは大体光に弱いです。また常温で分解するものもあります。詳しくはカタログ等をご参照ください。
超音波は温和な手段(攪拌やぬるま湯で温度を上げるなど)でダメなとき、用いていました。
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