No.1
- 回答日時:
ベルリオーズのこの曲は、彼が当時愛した女性に贈られた曲です。
が、彼女は売れっ子の女優で、ベルリオーズのことなど鼻にも掛けなかった、ということです。全5楽章で必ず出てくるフレーズがありますよね、それが、彼女をあらわしています。ずっと見向きもされず、ストーカー行為もしましたが、最終的にベルリオーズは彼女と結婚します。しかし、彼の方が彼女に飽きてしまって離婚しました。私個人としてはこの曲は好きですよ、ベルリオーズの心情がよく表れていて。楽団によって音の大きさが違いますけど、第5楽章でヴァイオリンを弓の背(木のところ)で奏でるところなんか彼のアイデアがよく現れていますし。
さて、鐘の数の件ですが、私の持っている二つの楽団のCDを比べても同じですね。一つは小沢さん率いるボストンシンフォニーですから間違いありません。チャイコフスキーの1812だってきちんといつ大砲を撃つのか決まっているのですから、ベルリオーズの鐘も決まっていると思いますよ。
No.2
- 回答日時:
「鐘の鳴る数が演奏のできによって変わる」って…それじゃまるでのど自慢みたいですね。
(^^)仮に本当だとして,それは誰が決めるのでしょうか。「今日の演奏はうまいから,もう1回ならせ」と指揮者が打楽器奏者に指示をするのでしょうか。
(ちなみにのど自慢は,別室にいる審査員たちが,1つ・2つ・合格と決めて,鐘を鳴らす人のヘッドホンに伝えるのだそうです)
今までいろいろな演奏を聞きましたが,鐘の回数は全部同じでしたよ。家で聞いている時は,鐘のところにくると木槌を持って叩く真似をついついしてしまうぐらい,鐘の音にはいつも注目して聞いているので,間違いないと思います。
電車の中などではさすがにやりませんが。(叩く真似)
楽譜を見ながら聞いていても,足りなかったり多かったりしたことはありません。
おそらく,冗談で言われたか,のど自慢と勘違いしていたか…?
好ききらいを聞かせてということですが,私はこの曲が大好きです。「退屈」というのには,ちょっとびっくりしたかな。だってこんなに波乱万丈で変化に富んでいる曲なのに…。
「暗い」というのはまだ,作曲者のうっ屈した気持ちが出ている曲ですからそれはもっともだなと思うのですが。
でもまあ,曲の感じ方は人それぞれなので,他人がとやかくいうことでもありませんね。
鐘のことですが、puni2さんのおっしゃるとうり、もし本当なら喉自慢みたいですよね。今となってはそう思います。有難うございました。
No.3
- 回答日時:
鐘の鳴る数が違うというのはリズムが違うということなのでしょうか?
実際に数だけ変えてしまったら曲にそれこそ合わなくなってしまいます。
普通演奏会ではチューブラベルで演奏しますが、たまに本物の鐘をならす演奏がありますが、高くてキンキンするのであまり好きではありません。というか、ちゃんとチューニングできていないのでそう感じるのかもしれません。
曲としてはホルストの惑星の「火星」の冒頭以来久々にきいた弦楽器のcol legno(コルレーニョ:木の部分でという意味)がとても印象的でした。
第4楽章の断頭台への行進はイメージ的に「もう少し暗い曲の方がよかったなあ」「なんか死ぬのに明るすぎないかな」なんて思います。
実際にオケでも演奏しましたが、やはり大変です。50分近い交響曲の演奏はホント疲れます。
どうも有り難うございました。暗くてあまり好きじゃないと言った私ですが、第4楽章は題名から考えると明る過ぎますよね。でも好きですけど。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
この鐘ですけれどね・・・
>この曲の5楽章で鐘の鳴る数は演奏のできによって変わる
演奏のできによって、ですよ。
大学のオーケストラの打楽器をやっていた先輩に聞いたことがあるのですが、プロでもたまに落ちてしまう(音を出しそこねる)ことがあるようです。特に鐘の音程が離れる時、ふとどこを叩いたらいいのかわからなくなって叩けなくなってしまうこともあるようです。
そういう意味で、演奏のできによって変わります。もちろん、ベルリオーズがスコアに書き込んだ回数は一定です。
>この曲皆さん好きですか?
舞踏会、断頭台への行進、魔女の夜宴の夢。この3つの楽章だけは割と憂鬱な時などに聞いてスカっとすることがありますが、他の2つは僕にはあまりよくわかりません。
とにかく、この作曲家は女優ハリエット・スミスソンへの情熱的な恋で煩悶としていましたから、同じくらい精神を錯乱させられた状態の時に聞くのがふさわしいタイプの曲であると思います。
鐘のことですが、たぶんnabayoshさんのおっしゃったことですね、私が聞いたのは。それを私が変な解釈をしてしまって。どうも有り難うございました。
No.5
- 回答日時:
ああ,なるほど!!そういう意味ですね!
nabayoshさんの回答を読んで,やっと意味が分かりました。それならありえますね。
演奏を聞きながら叩く真似をしていても,最初のうちはよくタイミングを外していましたから,分かります(もちろんプロのオケの人はそうそう簡単に間違えることはないのでしょうが)。
バックで演奏している管や弦の(どっちがバックだか分かりませんが)グレゴリオ聖歌の旋律が,音符の長さの長いものから始まって,その半分のもの,さらに半分のものと,タイミングがどんどん変わっていくので,把握するまでけっこうかかった覚えがあります。
ドー・ドー・ソーの最初のドを打つ時に,タイミングを外したり,叩く位置を見失ったりしたら,まさか1拍遅れてというわけにもいかないので,ドー・ドー・ソーを丸ごと1回パスすることになるのでしょうね。
確かに,CDを聞いていてそういう(回数の違う)演奏に出会うことはなさそうです。
余談ですが,以前ある高校生の吹奏楽部の定期演奏会でフィンランディアを聞いた時のことを思い出しました。
終わりに近い部分で,シンバルが2小節にわたって各拍の裏を打って,その最後(8回め)は伸ばすのですが,その演奏ではだんだんタイミングがずれて(遅れて)きて,どうなることかと思ったら,なんと7回目が本来の8回めとぴたり一致して,それを伸ばしていました。
あれはあれでさすが(?)と思ったことがあります。
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