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あやふやな質問で済みませんが、外国小説(小公子や19世紀の)を読むと、外国の軍隊の階級は「金」で買えるように見えてしまうのですが。つまり、金を多く持っている貴族などは、わりと高い地位(階級)に居座っているように見えるからです。だとすれば、平民などは一番低い(たとえば、二等兵など)になれないことになってしまいます?? だとすれば、貧乏人はどこまでもはい上がれないことになりそうだ、と思ってしまうのですが。。。どなたか、軍隊の階級に詳しい方の意見をお聞きしたいのです。日本にも徴兵制度が始まるのか、と言う不安もありまして。

A 回答 (2件)

「ノーブレス・オブリージュ」という言葉があります。


身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観のことです。
ヨーロッパでは、国防は貴族の義務でした。(日本でも、戦に出るのは武士の義務でしたね、同じです。)
そのため、貴族の子弟は、小さいころから「幼年学校」と呼ばれる陸軍の学校で軍事教育を受けることが多かったようです。(戦前のわが国の陸軍幼年学校 は貴族の子弟ではなく一般の受験者でしたが)
したがって、貴族の子弟が従軍する際は、士官教育をうけているのですから将校(尉官以上)になるのは当然です。あとは一般平民から応募してきた兵卒なわけです。ナポレオンのころまでは、このように貴族が士官、平民が兵卒というパターンになるのは当然なわけです。

ナポレオンがはじめて、「国民国家」という概念を作り出し、その国民国家を守るための「国民皆兵」つまり、徴兵制度を考案し、その後一般平民も士官学校教育を受ける(=将校になれる)ことが出来るようになったわけです。
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この回答へのお礼

いや、びっくりしました。まるで、私の質問を待ちかまえていたように、すぐ回答してくださったのですから。うーん、なるほど。だから、小公子の父親は軍隊にはいる代わりに、年金をもらう権利を取っていたわけでしょうね? 本当に早い(速すぎる)回答を有り難うございました。

お礼日時:2006/12/19 11:13

日本も昔は軍事は武士が担当していましたが、ヨーロッパでは貴族が担当していたのです。



日本の武士の軍事独占は明治維新とその後の徴兵制度の導入で崩壊しましたが、ヨーロッパで市民革命が起こらなかった国では貴族制度が残ったため、軍隊の将校は貴族階級がほぼ占める結果となりました。

金で地位を買えるとしたら、もっとブルジョア階級出身の将校がいるはずなのですが。
詳しく調べれば、貴族階級以外の将校や将軍もいるかもしれませんが、私はあまりよく知らないです。
市民革命が起きたフランスでも、ナポレオンはコルシカの田舎貴族の出身でしたしね。
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この回答へのお礼

うーん、歴史の差が軍隊の性格を決めていたかも知れませんね。本当にびっくりしました。だって、今日中に回答をいただけるとはゆめにも思わなかったからです。有り難うございました。

お礼日時:2006/12/19 11:17

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