No.4ベストアンサー
- 回答日時:
ド(de)はフランス語の前置詞/冠詞です。
ごくごく普通の単語で、英語のofに相当します。
全く特別なものではないので、
どういうった人につくか、ではなくて
どういったことが名前に表現されているかに依存します。
貴族の爵位を表すという用法は、
前置詞の起源・原因・手段・様態などを表す意味のときで、
duc de DD/duke of DD、つまりDD公爵となります。
フランス語の場合 de の後にh や母音がくると、
それが縮まるので、duc de AAや duc de HAU なら
duc d'AA や duc d'HAU となります。
つまりドと単独ではなく、ダ、デなど次の母音と重なってきます。
ジャンヌ・ダルクのd'Arc が有名でしょうね。
さてドがつく場合には爵位以外にも前置詞の限定の意味でつく場合があります。
つまり同姓の人がいた場合、地名などをつけて、どこどこのと限定するわけです。
日本の姓でも、住んでいた地名が姓となって例が多数ありますが、
これもそれと同じで、次第にド・なんとかのところが姓として
使われるようになります。
そういう場合、ドと次を合わせて丸ごとで姓となります。
さらにかつては貴族だった人がその後そののまま姓として用いている場合もあり、
はっきりいうと、ドがついているから貴族だとは全くいえません。
C. A. De Gaulle ドゴールなんかはドをもう単独では考えず
ゴールさんとはいわないわけです。
しかしなかには何個もdeがつく長い名前があります。
その場合、たいていは複数の爵位や、母方父方両方の姓を名乗っているなどです。
ま、簡単に考えれば、de 以後が姓で、前が名ということはいえるのですが、
貴族云々は名前だけではわからないのところで、
騎士クラスからドをつけていたので、非常に多くの人間がつけたり、
過去つけていたりするので、特にドは貴重でもなんでもなく
やっぱりだたの前置詞と考えるのが妥当です。
ま、名前に前置詞がつくのが奇異に思うかもしれませんが、
タイラノマサカドとか、日本でも昔はついていたんですよ。
詳しいご回答有難う御座います。
それでは爵位を表す、というより爵位も表す、という感じでしょうか。
下でも述べさせて頂きましたが、日本でも地名が苗字の人は多いですしそう言われると納得できますね。
「タイラノマサカド」の例にも大変納得できました。何かのテストの時に「源頼朝」を「源の頼朝」と書いてしまったことがありますので(苦笑)
No.3
- 回答日時:
英語でのofに比類するものです。
ド(de)は実は他の国にも同様のものがたくさんあります。たとえば、イタリア語ではダにあたりますし、スペイン語ではデになります。
いずれも「~の」に当たるものです。
有名な人物でも結構います。たとえば
レオナルド・ダ・ヴィンチ
これはヴィンチ村「の」レオナルドとなります(なので、ダヴィンチとだけ言うと単に、ヴィンチ村の、となるわけでちょっとおかしいのですがね・・・)
ドンキホーテ・デ・ラ・マンチャ
架空の人物ですが、このデも同様です(ラはtheに比類する冠詞)。つまりマンチャのドンキホーテです(ちなみにマンチャは地名)
シャルル・ド・ゴール
フランスの英雄です。ゴール「の」となります。
ちなみにdeはドイツだとフォンに比類しますね。
基本的には貴族がつけていると考えてください。その土地の領主がつけている場合が多いので。
ただ、流浪の騎士(ウルリヒ・フォン・リヒテンシュタインとか)もつけていることがありますから、日本で言うところの「○○というところの~」という程度であると考えてください。
なお、日本でも「苗字」はこの考えから発展したものであり、基本はやはり地名です。
詳しいご回答有難う御座います。
レオナルドダヴィンチ、と流して読むとレオナルド・ダヴィンチともとれますしね。
地名が名前に入っていると聞くと意外な気もしますが、かくいう私の苗字も某県の市の名前ですので(笑)とても納得できました。
No.1
- 回答日時:
通常、「de」の後に来るのが姓の様です。
貴族の場合は判りませんが、フランス人は戸籍上は複数のファーストネーム(もしくはミドルネーム)を持っています。本人の名前、親の名前、名付け親の名前、といった具合です。もちろん、通常は本人の名前しか使いません。
http://www.geocities.jp/bourgognissimo/Bourgogne …
わかりやすくご回答頂き有難う御座います。
そんなに名前を持っているんですか。
でも確かにフランス人に限らず外人さんはローマ字一文字で略されて書かれていたりしますしね。
アドレスのページもとても参考になりました。
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