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株式について独りよがりに勉強しているものです。
最近、発行のメリットというものようけ分からなくなりました。

株式というのは企業が資金を調達する手段でよろしいのですかな。
これは発行したとき1回ぽっきりしか有効でないと思いました。

ところが毎年のように配当だの株主優待だの拠出しなければなりません。
かつて○暴対策でみかじめ料が吊るしあげられたことがありますが、
そんなのも真っ青の状態の気がします。

おまけに半分取られると会社を乗っ取られることもあるとか。
これにも大変驚いています。社長業もうかうかしていられませんな。

なんでこんな危険な真似までして資金を調達する必要があるのか。
銀行から借りた方がよほど効率よくみえます。

株式発行のメリットとは一体なんでしょうか。
わしらの友人の間では名前が売れるからいいんとちゃうので結論です。
ですが名前売るなら他の方法もあるし、第一上に書いたリスクと釣り合いが取れない気がします。
全く釈然としないので、どなたかすっきりさせてくれませんでしょうか。

A 回答 (6件)

結論から言えば、「株式による資金調達は、債券や銀行からの資金調達よりも高くつく」。

これは資本市場での常識中の常識です。(それがわかっていない経営者も、日本にはまだいますが…)

さて、まず「会社は社長のモノではなくて株主のモノだ」という大原則を理解して下さい。いわゆるオーナー企業は、偶々株主と社長が一致しているだけです。だから、上場して、過半数の株を他人の手に渡すという事は、その時点で、それまでオーナーだった人は、会社の持ち主の一人&雇われ社長になる、という事です。(だから、社長が首になっても、それは『乗っ取られた』と言うべきではなく、単に首になっただけです。)

次に、「何故株式による資金調達が、債券や銀行借入よりも高くつくか」ですが、
1.投資家が株に対して求めるリターンは、リスクが高い分、株の方が高い。
2.投資家が得るリターンは、債券の場合は、会社の税引き前利益から払われるが、株式の場合は税引き後利益から払われる

1の方は感覚的に直ぐ理解できると思います。2の方は、仮に100億円の設備投資をするのに、株主からの資金100億円と、債券による調達100億円と二つのケースを想定します。調達方法に関わらず、100億円は100億円ですから、ここから得られる利益は同じ額になるはずです。仮に、利払い前、税前で、10億円儲るとします。債券の投資家が8%の利益を要求していたとしたら、100×8%で8億円の利払いが必要ですが、これは税金の計算上は費用として認められるので、10億円-8億円=2億円がまだ利益として残り、ここから法人税を支払います。(例えば実効法人税率が50%なら、法人税は2×50%=1億円です。)一方、株式の投資家も8%のリターンを要求していたとします。そのリターンは、配当でも利益を留保する事でもどちらでもいいのですが、とにかく法人税は10億円に対して丸々かかります。(法人税率が50%なら、法人税は5億円で、残り5億円の利益では、株主に8%のリターンは与えられません。)どうやっても、債券よりも社外流出が多くなります。更に、1で述べたように、株式の投資家が要求するリターンは通常は債券よりも高いですから、もともとの会社の株主にとっては、株と債券とのコスト差は更に大きくなります。

それでも、何故株式による資金調達がされるかというと、出来立ての会社などは、信用力が低く、大量の銀行借入や債券での調達が出来ない(あるいは出来たとしても、資金繰りが著しく悪化して潰れやすくなる)事があるからです。
例えば、自分の金を会社に100億円投入しているオーナーがいるとして、毎年の利益は10億円が得られると仮定します。もし、後100億円あれば毎年新たに20億円儲かるが、銀行は100億円も貸してくれない、という場合、100億円を株式で調達して、自分の持分は半分になったとしても、期待利益は(10+20)÷2=15億円、一方自分が出したのは100億円ですから、同じ100億円のリスクで15億円の儲けが期待できます。つまり、株式上場というのは、既存株主にとっては、儲けを他人に分け与える代償として、今までよりも額としては多いリターンを狙う、という事になります。倒産するリスクまで考えると、一概にどちらが得か、というのは決められませんが、とにかく株式以外の方法で借りられるのなら、基本的にはそちらにした方が、コストとしては低くなります。

だから、一般的にアメリカやヨーロッパでは、上場企業は、出来たてとか潰れそうとかいった特殊な例を除けば、銀行借入や債券発行が難しくないなら、一般的には株式発行による資金調達はあまりしません。高くつくのを知っているからです。
未だに日本では、株式発行による資金調達のコスト=配当金と思っている投資家や会社オーナーも残っているようですが・・・。

この回答への補足

回答ありがとう
やはり株式は高くつきますか。
これでわしの疑問の1つの側面が明らかにされました。

10人の素人よりも1人の識者、
われわれが酒場で議論してもかなわないわけです。
いやはや感心しました。

補足日時:2007/05/01 00:09
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No3です。


ご質問の趣旨、理解しました。

まず上場すると、最初は一株額面五万円だった自社株が、何十倍にも値上がりします。この上場益は、創業メンバーには大きな魅力です。またこれをエサに証券会社は未公開企業を口説きます。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20 …
中には上場益だけが目当てのような企業も。

> 社員の採用に有利はズバリ知名度やな。
だけではありません。

上場前には「まもなく上場するので社員になれば上場益が得られる」と口説けば、社員の採用にも有利ですし、今いる社員の退職を食い止めることも出来ます。また社員個人としても、上場企業の社員となれば社会的信用が高まり、住宅ローンが組みやすい等メリットがあります。

> M&Aに有利とか後半の話
他の会社を買い取るのに、現金で相手の会社の株を買う必要はありません。相手の会社の株の対価に払うのは、新たに発行した自社株です。これを株式交換といいます。お札を印刷できるのは日本銀行だけですが、自社株ならどの会社でも印刷できます。そして上場していると、価値の算定がスムーズに行くので買収がより容易になります(買収されるのも容易ですが)。

また社債を発行する場合、株をからませると、株が値上がりすれば社債の持ち主は儲かるので、通常より安い金利で社債を発行できます。最近では、通常なら資金調達できないような財務状況でも、株がらみの社債を出すことで資金を調達している事例も数多くあります。
http://www.yuichiro-itakura.com/archives/2005/05 …
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この回答へのお礼

色々と面倒をみて頂きありがとう。
ゴールデンウィーク中にぎっくり腰をやってしまい
しばらく静養していました。お礼が遅くなって申し訳ない。

お礼日時:2007/05/19 06:51

No3です。


>そういう企業はわざわざ株式を発行せんでも
>銀行がかなり有利に相手をしてくれるのではないかということです。

上場当時もそうであったとは限りません。

また上場前からそうだったとしても、上場成功と言える企業ならば、当時の経営陣の判断を外野がとやかく言うのは野暮ではないかと思います。

上場には他にも、こまごまとしたメリットがあります。社員の採用に有利とか、M&Aに有利とか。グローバルに事業を展開する企業であれば、海外でM&Aしやすくもなります。借金するにも、転換社債や新株予約権付社債で金利を抑えることも可能です。資金を調達するにも、株式発行という選択肢を見せておけば、銀行から金を借りるにしても、より有利な条件を引き出すことも出来るでしょう。

この回答への補足

たびたび回答すみません

>上場当時もそうであったとは限りません。
ベンチャーとかはそうでしょうな。
その辺は友人が資金調達には苦労したことがあるので理解できます。

わしが大いに疑問なのはほりえもんが登場してからです。
フジなんぞは半分乗っ取りかけられて、
なんかえらい性質の悪いもんに見えて仕方ありません。
そやさかい、上場している大企業に話を絞っているわけです。

>社員の採用に有利とか、M&Aに有利とか
社員の採用に有利はズバリ知名度やな。
この話はわしら友人の間であがっているのでよろしいです。

M&Aに有利とか後半の話がわしの聞きたいことです。
ただ専門用語を並べられてもようけ理解できません。

だいぶすっきりはしてきましたが、
もう少し補足していただけませんでしょうか。

補足日時:2007/05/01 00:12
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> なんでこんな危険な真似までして資金を調達する必要があるのか。



銀行に行っても金を貸してくれるとは限りません。
リスクが高い事業で、貸し倒れになる危険がある場合とか。

株式で資金を集めた場合、儲からなければ配当を出す必要もありません。銀行だとそうはいきません。

事業継続の見込みがなくなっても、株式なら出資者に土下座すれば済みますが、銀行から借りた場合は家屋敷を抵当に取られ、下手すれば夜逃げ・一家離散になります。

会社を乗っ取られるのは、経営者の手腕がよほどひどくって、ヨソモノが経営した方が儲かるような場合ですから、まともな社長なら気にする必要はないでしょう。

この回答への補足

>家屋敷を抵当に取られ、下手すれば夜逃げ・一家離散になります
回答ありがとう。
少し質問の仕方が悪かったようですかな。
小さな会社ならそうかもしれません。

私が言いたいのは松下だとか証券会社に上場している
わしらが売買に参加できるような企業を想定しています。

そういう企業はわざわざ株式を発行せんでも
銀行がかなり有利に相手をしてくれるのではないかということです。
小さな会社と違って経営が悪化しても補填してくれるし、
会社を担保にすれば個人の資産にまで害は及ばないと思います。

補足日時:2007/04/30 18:05
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>おまけに半分取られると会社を乗っ取られることもあるとか。


>これにも大変驚いています。

今までニュースや新聞を読んだこと無いのですか?
高校の政治経済でも習いましたけど。
中学生ですか?
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株式で資金を調達すると、返済不用、配当は1%以下が普通で金利より安い。
銀行で資金を調達すると、絶対に返済しないといけない、金利の支払いも必要。

 

この回答への補足

回答どうもありがとう
金利より安いのは分かりますが、
毎年配当を出し続けると金利分を超えてしまいます。

それが100年先、その先と未来永劫続くと思うと納得できないわけです。

補足日時:2007/04/30 17:58
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