一回も披露したことのない豆知識

アンプのセンドリターンの使い方について教えてください。使用アンプはヒュース&ケトナーのTRIAMP MK2です。シリアルとパラレルが選択でき、センドレベルは-10dbのスイッチがついています。
MIXレベルは-20db~+6dbで調節できます。
センドリターンは主に空間系をつなぐものだと言うのはわかったのですが、歪系のエフェクターもしくはプリアンプをつないだら壊れるということはあるのでしょうか?
ブースターを使用してパワーアンプを直接プッシュして歪を得るという方法も聞いたのですが、ブーストしすぎて壊れるというのはあるのでしょうか?
どのような音になるのか試したいのですが、壊れないか心配で試していません。教えてください。

A 回答 (3件)

ども。



ギターアンプの構成としては

ギター 
 ↓
プリアンプ : 音のキャラクターを作るところ(歪/クリーンとか)
 ↓
パワーアンプ : プリアンプで出来た音をそのまま大きくする
 ↓
スピーカー : パワーアンプ大きくなった音を出す

となっています。

センド・リターン端子っていうのは
プリアンプとパワーアンプの間に、エフェクトをかませる
為の端子になります。
 ※センドはプリアンプからの出力端子で、
  リターンはパワーアンプへの入力端子と考えても良いですね。

プリアンプで、歪んだ音を作る場合、
 インプット端子にディレイやリバーブを入れてしまうと
 残響音などをひっくるめて、すべて歪ませてしまい
 ごちゃごちゃなサウンドになってしまいます。
 ※一般的にオーバードライブの前にディレイ等のエフェクタ
  を入れませんよね。
この事から、センドリターンに空間系を入れるのが
 イワユル一般的な接続になるわけです。

ブースターは歪みを作る部分(エフェクタorプリアンプ)への
 入力を増幅させる為のエフェクタなので、
 一般的にセンド端子には接続しません。
 
 歪ませた音をブースターで増幅した場合、ただの
 レベルオーバー(いわゆる「クリック」)サウンドになって
 しまうので、よほど狙ったキャラクターを作る以外では
 やらないでしょう。(新進気鋭のデスメタルとかならば話は別ですw)

ちなみに、センドに(コンパクト)プリアンプを接続することもあまり
 一般的ではありません。
 プリアンプを接続するのは「リターン端子」にするのが
 一般です。
 この場合、センド端子に何もつながずに、インプットも未接続で
 (コンパクト)プリアンプの入力側にギターを繋げて
 出力をリターンに接続する方が一般的です。
 そうすれば、手持ちの(コンパクト)プリアンプだけが
 機能して、この音をパワーアンプが増幅し、スピーカーから
 音がでることになります。
 ※アンプ側のプリアンプはこの場合、まったく使っていない状態。

最後になりますが、
 ブースターでブーストしすぎてアンプが壊れるか否かですが、
 一般的な使用方法ならば壊れませんが、極端なことをすると
 壊れます。

 某ギター雑誌で、
 手持ちの歪系コンパクトエフェクター20koを全て繋げてどこまで
 歪むかやってみたら煙が出た
 という記事がありました。

ギターの「音」はあくまでも「電気」です。
 アンプの心臓といえる「真空管(チューブ)」「トランジスタ」は
 「入力した電気に応じて、コンセント電源電流を流す」
 働きをする素子なのですが、過度の入力電流を流せば、当然
 素子が壊れます。(真空管は特に壊れやすい。。。)

 TRIAMPのプリで思いっきり歪ませて、
 センド端子にプリアンプを接続して、これも歪ませて
 さらにブースターをかませて出力最大にする

 みたいなことをすると、パワーアンプ側のチューブへ過度の入力
 が入り込みますから、100%安全とはいえないかも知れないですね。

 今の機器は頑丈だし、過電流保護もしっかりしているので
 大丈夫だとは思いますが。。。 


個性的なサウンドを作り出すためにいろいろな接続をすることは
 良いことだと思いますが、ギターリストとして、
 使っている機器の仕組みを少しずつ理解していくことで
 もっともっと楽しくサウンドメイクが出来ると思いますよ。

がんばってください。 
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。参考になりました!ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/14 08:21

ふたたびお邪魔します。


コンパクト・イフェクターを繋ぐ場合は、ブースター以外ならそのまま使えると思います。そのためにアッテネーター・スイッチ(-10dB=約3.1分の1)とミックスレベルのボリュームがあるのですから。
この場合一般的なギター用のブースターをラインレベルで使用するのは無理がある(ブースター内部で歪んでしまう可能性が高い)というだけです。(但し、ブースターの電源電圧を差し支えない範囲で上げてやることで使えるようになる可能性も無くはありませんが知識が無いと電気部品を焼損させる可能性が高く、アンプヘッドのループに繋いでいる時に壊れるとアンプヘッドまで痛めてしまうことがあります)
ちなみに電圧を扱う時のdBは+6dBで約2倍(-6dBなら約1/2)、+12dBで約4倍、+20dBで10倍、+40dBで100倍となります。
センド・リターンにコンパクトイフェクターを繋いだ時にアンプヘッドの出力が足りないとか、アンプのパワー部をオーバードライブさせたい場合はラインレベル用のアンプが必要になります。パッシブではないタイプの安いミキサーとかEQ(内部の回路の電源電圧が高いものの方が内部で歪みずらくなります)などが使えますが、イタズラ半分で良ければイフェクターの後に電池で動くような激安アンプを繋いでスピーカー(またはヘッドホン)出力からリターンに戻す手もありますよ。
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センド・リターンに歪み系のエフェクターもしくはプリアンプを繋いでもアンプヘッド側が壊れることは無いと思います。

というのは信号レベルのマッチングの話になりまして、センド・リターンはおおまかにラインレベルと考えていいのでイフェクターやプリアンプの入出力レベルよりかなり大きい信号です。従って各種イフェクターやプリアンプ類の入力部が過大入力(オーバーロード)で壊れたり歪んだりする危険も考えて-10dBのスイッチが付いているのだと思います。こういった事情からすると一般的なブースターではセンド・リターンの信号レベルには合わない可能性が高く、アンプヘッド側へのオーバーロードがどれくらいできるかが疑問な上ブースター側がオーバーロードで壊れる危険もあると思います。
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この回答へのお礼

親切に回答していて頂きありがとうございます。
もしコンパクトのエフェクターをセンドリターンにつなぎたい場合は何か良い方法もしくは機材があるのでしょうか?

お礼日時:2007/06/12 23:17

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