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 法隆寺にはお墓が存在していません。
お寺と言えば直ぐにお墓を連想するのですが、教えて下さい。
1.どうしてでしょうか。
2.理由があるんでしょうね。
3.他にも同じ様なお寺はあるんでしょうか。

A 回答 (6件)

 奈良時代に建立された法隆寺や東大寺、興福寺などは官寺。

つまり国の機関でもありました。当時、それらに属する僧侶は葬儀は行いませんでした(その寺院にゆかりある人の鎮魂と冥福を祈る法会は行うこともありますが、それは現在でいう“法事”に近く、直接死者とかかわるような葬儀は行いません)。
 仏教が葬儀と大きくかかわるのは、主に聖(ひじり)と呼ばれる下級の修行僧です。彼らは諸国を巡り、霊山・霊場などで修行を行い、また彼らが属する寺院・教団の布教と寄付を募りました。その際に死者の鎮魂儀礼を積極的に行います。彼ら聖は奈良・平安・鎌倉と歴史の表舞台にはなかなか現れませんが、仏教思想や儀礼が日本の文化へと根付く土台を作ったともいえるでしょう(高野山に行けば多くの供養塔が建立されていますが、これも聖によるものです)。
 ただ、このような聖の活動について大寺院の僧侶は必ずしも好意的に見ていなかった。彼らは風貌こそ僧侶で、口には仏教的なことを語るが、純粋なる教理・教学については知らない。仏教の純粋性を保とうとする側からすれば、葬儀を行い、世俗的な祈りに応える聖の活動はある意味、仏教的ではない。しかし、聖の活動があればこそ、現実に仏教が広まる。
 これはいつの時代にもあるジレンマです。教えの純粋性を保てばごく一部の限られた人だけのものになる。それを広めるには深遠な内容よりも、極めて即物的・世俗的なものでなければ広まらない…。

 奈良に元興寺という寺があります。奈良時代に建立された当時は南都七大寺(東大寺・興福寺・西大寺・薬師寺・大安寺・法隆寺)の一つに数えられるほどの勢力がありましたが、後に衰退します。しかし元興寺の坊舎の一つ、極楽坊だけは現在も残り「元興寺」の名をとどめています。何故かというと極楽坊は死者の鎮魂を行っていた。時の権力が衰退しても、民衆の信仰を得ていたので他の坊舎が廃絶していく中、生き残ることができた。
 仏教が日本に根付くことができたのも、死者の鎮魂に大きくかかわったからかもしれませんね。
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この回答へのお礼

大変参考になりました・有難うございます。

お礼日時:2007/08/06 10:09

墓が存在しないのは 弔いをしないからです、


仏教で弔いをするようになったのは鎌倉時代以降だそうです
奈良時代に創建された 法隆寺や薬師寺には墓はありません
檀家も居ないそうです。

奈良・薬師寺にてうかがった話によると
薬師寺のお坊さんが亡くなった場合 実家が檀家となっているお寺から
お坊さんに来てもらい 葬儀を行うそうです、(薬師寺では行われない)

仏教のお寺は本来 人々の健康や平和を祈るための施設のようです
神社や教会も祈りをささげる場所です、宗教とはそういったものではないかと思います。
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この回答へのお礼

有難うございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2007/08/06 10:04

こんばんは



正式名称が
法隆学問寺のようです
なので、お墓がない
葬儀もない、と言うことのようです

http://www.kcn.ne.jp/~info-ncb/heritag.html

ほかに、東大寺
薬師寺が、該当します
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この回答へのお礼

有難うございます。
修業する為のお寺と言う事でしょうね。
修業の為の大きな建物がありますものね。

お礼日時:2007/08/06 10:00

「寺」は昔は行政官庁だったのです。


「僧兵」、これは、武力行使を専門とする坊さんです。今では、自衛隊+機動隊+警察官かな。
下位の寺から税金として適当にピンはねして金などを巻き上げて暮らしていたのです。納税が悪いと僧兵が出て処罰を行い適当に殺して、適当に略奪してなんて、やっていたのです。
略奪物で有名なものは、「こうふくじ(やまだじ)のぶっとう」。

うち(寺)には墓地がありません。ただし、明治の廃仏例で廃寺となりました。
一揆がおこって焼かれたことも有ります。
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この回答へのお礼

有難うございます。
当時の様子はなんとなく想像は出来ますが、いろんな意味でお寺は力を持っていたんですね。

お礼日時:2007/08/06 09:57

寺と葬式・墓が結びついたのは諸説ありましょうが


キリシタンを弾圧した江戸時代からです。
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この回答へのお礼

参考になりました・有難うございました。
仏教を寄り身近にする為に、葬式&お墓をお寺に取り入れたんでしょうね。

お礼日時:2007/08/06 09:53

初めまして。


的確な答えになっていないかもしれませんが。。。
世俗的?な普通のお寺は死者を弔うのを生業にしているため墓地をもっていますが、本来の仏教は死者を弔うためのものでは無いのです。
お寺は、仏陀の教えを探求し、解脱するまで修行をする場であり、その教えを布教するための拠点なのです。
よって、それらの目的で作られたお寺(法隆寺でも、東大寺でも、高野山の諸寺でも。。。)には、殆どお墓はありませんよね。
生前の行いが死後の世界を導くと言う考え方から死後の世界を誇張?して死者を弔うと言う観点からお墓を建てて
丁重に祭る訳ですけど、本来の仏法は『空』を追求するものであり、物質的な事は否定しているのですけどね。。。
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この回答へのお礼

有難うございます。
古いお寺は、仏教の伝道師と伝道場という考え方ですね。
時代によってお寺も姿を変えて来たんですね。
参考になりました・御礼申し上げます。

お礼日時:2007/08/06 09:49

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