
A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」はどうでしょうか。
日本家屋の、幾重にも襖のある奥へ届く
ほの暗い日の光、その陰影効果によって引き立つ
漆塗りや蒔絵などの伝統品や日本女性の肌の色。
家具や家屋の造りについても興味深いです。
西洋文化における家との対比や、トイレについての考察もあります。
少々最初はとっつきにくいかもしれませんが、おすすめです。
文春文庫で出ていたと思います。
あとは「家」というのを媒体としての家族の姿であれば
島尾敏男「死の棘」小島信夫「抱擁家族」庄野潤三「静物」など
所謂「第三の新人」と呼ばれる人の作品に多いかと。
日本文学に特記しててごめんなさい。ご参考まで…
No.5
- 回答日時:
詩・小説というジャンルには当てはまりませんが、鴨長明の『方丈記』はどうでしょう。
質問者さんのイメージしてらっしゃるのとは外れるかもしれませんが、意外に面白いと思います。「ゆく河の流れは絶えずして…」で始まるあの有名な文章の末尾に「世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。」とあるように、「栖=住居・家」に関して書いているところ多いんです。日本古典のいわゆる隠者文学の代表と言われる方丈記には、今の田舎暮らしへの憧れではなけれど、世間の煩わしさから離れて景観の美しい山野に住み、最低限の美的生活が自身営める道具類を備えて、一人物思いをしているスタンスで書かれています。そこに書かれている景色の何を美しいと言っているか、音楽や園芸、読書などなどどんなことをしていると書いているか、今のわたしたちとまったく違う住宅事情や生活の違いとともに、風流さみたいなのも感じられてよいのではないかと。角川の文庫のシリーズなど、現代語訳を全部付けている本も書店・図書館で手にしやすいので、興味のある箇所を拾い読みすることもできます。長くなってすみません!No.4
- 回答日時:
建築家が書いた家に関する絵本ですが、
山本理顕 ドラゴン・リリーさんの家の調査 くうねるところにすむところ-子どもたちに伝えたい家の本- 21 > インデックス・コミュニケーション
はいかがでしょうか
著者が隅々まで寸法を測って調査した家の記録を絵本で表現した本
一体誰がどんなくらし方をしているのか…だんだんと明らかになる住む人たちのくらし方と家のカタチ
間取り図は単なる間取り図なんだけれども 丹念に読んで、眺めているとそこから人間の生活が徐々に浮かび上がってくる1冊です
くうねるところにすむところ
のシリーズはいいですね。私も読みました。
SANAAの妹島さんの「物語のある家」もすきです。
ありがとうございます!
No.3
- 回答日時:
「家という空間の中に流れる時間・・・」で思い出したのが保坂和志の『カンバセイション・ピース』(新潮文庫)。
築50年の日本家屋・・・「家」自体に記憶っていうものがあるんじゃないのだろうか・・・。時間と空間、哲学的なテーマを淡々とした日常の生活を描きながらも考えさせてくれる1冊でした。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83 …
ありがとうございます。保坂和志、いいですねえ。
・・・とか言いながら、実は数年前にカンバセイション~を途中読みのまま
放置していたことを思い出しました・・・非常にお恥ずかしいことに。。
今、自分の中で「家」というものについて随分見方が変わっているので、
きっと今読んだら新しい発見も多いと思います。
是非読んでみます!
ありがとうございました!

No.1
- 回答日時:
E・M・フォースター「ハワーズ・エンド」
20世紀初頭のイギリスを舞台に、対照的な姉と妹、彼女たちが恋する男性たちの織り成す人間ドラマですが、その中で、姉妹の田舎の家であるハワーズ・エンドが主人公たちの安らぎの場所として登場します。
映画化もされています。
家が主役のような小説はホラーが多いですね。ポーの「アッシャー家の崩壊」とか、ダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」とか、日本のホラーにも「黒い家」とかいろいろ。
お礼が遅くなり申し訳ありません!
フォースター、いいですね!ハワーズ・エンドは恥ずかしながら未読ですが、
読んでみます。田舎の家、安らぎの場・・・かなり期待出来ます。
ありがとうございます!
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