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ベートーベン「悲愴」の第二楽章を弾いてみようと思い練習してます。
元々ピアノは習っていて、一応弾けるようにはなったのですが、初めて聞いたのが「のだめカンタービレ」の「のだめオーケストラ LIVE!」というCDの器楽編に入っている演奏で、そのイメージのまま練習をしていました。
それが最近、ヴラディーミル・アシュケナージとシュナーベルというピアニスト達の演奏を聞いてその違いにびっくりしました。
「のだめ・・・」の演奏は音が多かったり、途中でかなりテンポが速くなったりしますが、私はこちらの演奏の方が好きです。
他のピアニストが演奏する「悲愴」は聞いたことがありませんが、アシュケナージもシュナーベルもテンポはかなり遅め、楽譜にある「rf」を気にせず(ほぼ無視?)穏やかに綺麗に仕上げてる気がしてしまいます。
演奏者の理解と表現の違いだとは思いますが、「のだめ・・・」の中の演奏は本当にドラマやマンガの中だけのもので普通はあのような弾き方はしないものなのでしょうか?
また、他のピアニストはどんな風に弾いているのか、これはこんな風に「悲愴」第二楽章を弾いているという情報、お奨めというCDなどありましたら教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

のだめのは完全アレンジです。


まず普通はあのような弾き方はしないと思ってよいです!

しかし、ピアニストによって同じ楽譜でも全くイメージが異なるのは確かです。
テンポだけでいったらバックハウスは早いですね。ギレリスやグールド(なんとベートーヴェンも弾いている!)は遅いです。
私はギレリスに心酔しているので、もちろんギレリスの演奏が好きです。

ベートーヴェンの「悲愴」を弾いているピアニストは本当に星の数ほどいますが、有名どころでは
バックハウス
ギレリス
ゼルキン
ホロヴィッツ
ゲルバー
ブレンデル
グールド
ピリス
クリスティナ・オルティス

などでしょうか。私はベートーヴェンが好きなので悲愴の聞き比べをかなりの回数していますが、楽しいですよ!
おすすめはやはりギレリス、ゼルキン、ホロヴィッツ、グールドでしょうか。グールドは特殊ですが、、。あとアシュケナージも良いですよね!
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この回答へのお礼

お礼が遅くなって失礼しました。
「のだめ」のような演奏は普通はしないんですね、、、結構好きなんですがやっぱりアレンジなんですね。

色々聞き比べていらっしゃるようですね!聞いたことあるのはホロヴィッツぐらいしかいないという素人ですが、少しずつ教えて頂いたピアニストの演奏CDを探して聞いて見たいと思います。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2008/02/21 15:06

いろいろな演奏がありますし、それでよいのだと思いますが、「のだめ」CDの場合は、なんといったらいいか、普段クラシックに触れないような人が親しめるようにいい意味でも悪い意味でも「媚びた」演奏になる傾向があります。

しかしそれはそれで楽しめるのならよいのです。

問題は、この曲の本当の性格はどんなものなのか、ということです。
Adagio cantabileと書いてあることからわかるように、ゆっくりと歌わせることが主眼になるということです。
そして音量はp、ppだけで構成されています。そのピアノとピアニッシモの音量の中でsf、fp、rf、cresc.をかけていくという、実は非常に神経を研ぎすまさなくてはいけない曲なのです。
歌いつつもしかもピリピリしなくちゃいけない。これを的確に処理しようとなると、どうしてもテンポは遅くなります。そういう曲です。
37小節からはじまる3連符の和音も素人的にはバンバン叩いて走りたいところですが、ここもあくまでもppと書いてありますからとにかく抑えることになるのが普通です。

私の普段聴いているのはヴィルヘルム・ケンプのものですが、テンポは遅め(というより私の考えでは順当)なものです。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなって失礼しました。
「のだめ」を最初に聴いたので慣れてしまったのもあるかもしれません。「媚びた」演奏というのはちょっとショックでしたが、楽しんで聴いています。

ピアノを弾く上で「曲の本当の性格」ということを考えたことがありませんでした、、、強弱記号はそれなりに注意して弾いていたつもりですが、後はもう何となく楽しんで自分なりの演奏をしてきていました。
そしてこの「悲愴第二楽章」が「p、ppだけで構成されている」というのも気づいてませんでした、、、お恥ずかしながら・・・
その音量の中でrfだからアシュケナージュやシュナーベルはあまり音を大きくしなかったのですね、納得です!
3連符の和音、そこにくるとどうしても「バンバン叩いて走りたい」衝動に駆られます。本当に全体的に小さめに弾こうとすると、神経質に演奏することになってしまいますね。それで「歌うように」演奏するのには練習して慣れなくてはならなそうです。
とても専門的なご意見どうもありがとうございました。とても参考になりました!

お礼日時:2008/02/21 15:02

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