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ドイツ ハイデルベルクのトラム割引カード

ハイデルベルクに初めて訪れたのが1999年ですが、その際に経験した出来事です。
学生だった当時、宿泊地はハイデルベルク動物園近くのユースホステルでした。
Jugendherberge Heidelberg
http://www.jugendherberge-heidelberg.de/

中央駅正面口を出て、旅行インフォメーション(i)のきわを左側に向かうと、トラムの乗降駅があります。
そこで昼間、ハイデルベルク動物園までのトラムを待っていると、
現地の中年男性からどこまで行くのか訪ねられ、ユースホステル(ハイデルベルク動物園)と答えると、
「(トラム乗車の)スペシャルカードを持っているので、君の運賃が無料になる。一緒に乗ろう」と誘われました。
(トラム駅で時刻表を見ているときに話しかけられました。販売機で切符を買う前でした。)

一人旅であったため警戒をしつつも他の乗客ととも目的地行きのトラムに乗車したところ、
その男性は運転手に話しかけていました。
多分私の運賃のことを掛け合ってくれたたのだと思っています。(想像です。)
先にその男性が別の駅で降りてしまい残された格好になったのですが、
果たしてハイデルベルク動物園では運賃を支払うことなく、もちろん運転手にも何も咎められず無事降りることができました。

以来10年現在に至るまで、ドイツで感じた親切の思い出のひとつとして心に残っています。
しかしその『スペシャルカード』の存在ですが、いまとなれば皆目見当がつきません。
『スペシャルカード』はそもそもなく、その男性が私の運賃を担保してくれたのかもという思いもあります。
存在するとしても旅行者用のハイデルベルクカードとは異なるようには感じます。

ハイデルベルクのトラムにおいて、本人以外にも割引または無料運賃が適用されるような『スペシャルカード』とはいったいなんであったのか、皆様のお力をお借りしたいと考えております。


ドイツに関する毎回な質問でありますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

A 回答 (2件)

 おそらく、一般にGruppenkarte(グループチケット)などと呼ばれるものをその人が持っていたのだと思います。

これは複数(たいてい5名まで)が同時に乗車する場合に使えるチケットで、一人券*5人分、からすると大幅に割引になっています。ドイツの都市交通ではたいていどこにでもそうしたチケットがあります。

 1999年当時の制度が正確にはわかりませんが、現在のハイデルベルクであれば、これに該当するのはTicket24plus(プラス)というチケットがあります。これは、5人まで使える一日乗車券で、ハイデルベルク市内用であれば、一人用の一日乗車券が5euroのところ、このチケットは8.5euroです。つまり、二人以上であればもうお得です。こうしたチケットがおそらく当時もあったのだと思います。

 もちろんこのチケットは一人で使ってもかまいません。したがって、たとえば往きは複数で乗って、帰りは一人という場合でもこのチケットを買うことは珍しくありません。この方はおそらくそういう状況だったのではないかと思います。

 厳密に言えば、チケットを持っている人が先に降りてしまうと、同乗者は残りの区間については別途乗車券を買わなければいけません。しかし、「若者が遠い国から来て旅をしているんだ。俺のチケットであいつを動物園まで乗せてやってくれよ」とその人が運転手に頼んでくれたのだと思います。ドイツの人は概して若者の旅行に好意的ですから、こうした親切も特別のことではなかったのではないかと思います。
 現在ハイデルベルク市内では路面電車の運転士は乗車券の扱いに一切関わっていませんが、99年当時であれば全部または一部でバスと同様に運転士が乗車券を取り扱っていたのではないかと思います。そうであれば、たとえ検札が入っても、運転士が了解していればOKだったでしょうから、その人は運転士に頼んだのでしょう。

 ドイツの場合、公共交通機関は運賃で採算をとることを考えていません。むしろ、社会的な必要のためにバスや電車を走らせているので、効率的かどうかは投入したコストに対してどれだけ活用されているか=乗客が乗っているのか、が重要な基準です。従って、稼ぐことよりも「乗ってもらう」ことを重視していることが、こうしたチケットをうみだしているのだと思います。

 参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
(都度のご回答大変感謝いたしております。)

Gruppenkarte(グループチケット)並びに Ticket24plus の情報ありがとうございます。
Ticket24plus(プラス)ですが、こちらは「一日券」になるのですね。

>もちろんこのチケットは一人で使ってもかまいません。
>したがって、たとえば往きは複数で乗って、帰りは一人という場合でも
>このチケットを買うことは珍しくありません。

これについてですが、現地の人々は、一人で乗る際にも周りの一見の乗客に声をかけて、
目的地一緒ならば‘チケットのシェア’をその場で行うということがあるということでしょうか?
よろしければアドバイスいただけますと幸いです。

ご提示の内容の、
>しかし、「若者が遠い国から来て旅をしているんだ。
>俺のチケットであいつを動物園まで乗せてやってくれよ」と
>その人が運転手に頼んでくれたのだと思います。
には胸が熱くなりました。

>ドイツの人は概して若者の旅行に好意的ですから、
>こうした親切も特別のことではなかったのではないかと思います。

ドイツの人々のこの親切を過度に期待し慢心することなく、知的なハイデルベルク旅行ができる日を
心待ちにしています。


今後ともよろしくお願いいたします。

お礼日時:2008/04/15 01:06

>「(トラム乗車の)スペシャルカードを持っているので、君の運賃が無料になる。

一緒に乗ろう」と誘われました。

おそらく、回数券があまっていたのでそれを使ったのでは?(想像ですが…。)

>先にその男性が別の駅で降りてしまい残された格好になったのですが、
果たしてハイデルベルク動物園では運賃を支払うことなく、もちろん運転手にも何も咎められず無事降りることができました。

きっと、運転手さんに、自分は先に降りるから、もし、コントロール(改札)が来たら、チケット持っていないけれどちゃんと払ったことを知らせてくれるようにお願いしてくれたのではないでしょうか。

ハイデルベルクの人たちは日本人を好きな人多いですから。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
(都度のご回答大変感謝いたしております。)

>おそらく、回数券があまっていたのでそれを使ったのでは?(想像ですが…。)

その可能性もあったと、なるほどと思いました。

>きっと、運転手さんに、自分は先に降りるから、もし、コントロール(改札)が来たら、
>チケット持っていないけれどちゃんと払ったことを知らせてくれるようにお願いして
>くれたのではないでしょうか。

この優しさをいただけるドイツが大好きです。

>ハイデルベルクの人たちは日本人を好きな人多いですから。

この出来事以外にも身にしみてそう感じます。
DB~タクシー~ホテル~写真のお願いを快く受けてくれるドイツの人々~
バーで飲み交わしたドイツの人々・・・
ほんの一介の日本人ですが、本当にすばらしい街・みなに絶対のお薦めをできる街だと思っています。

ネッカーの辺に座り物思いにふける、そんな旅をもう一度味わいたいと切に願っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

お礼日時:2008/04/15 00:53

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