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北朝鮮が国家として生き残るための基本方針はどういうことなのでしょうか。

A 回答 (9件)

<北朝鮮が国家として生き残るための基本方針


北朝鮮は,基本的には軍事国家です。現体制を維持して生き残るためには2つの条件が必要です。1つ目は,休戦中の韓国との軍備に対抗できること。2つ目は,国家内部で経済的に崩壊しないことです。

(1)北朝鮮経済はここのところ停滞しており,中国との貿易が40%を占めて突出していますが,以前のように海産物。繊維製品の日本への輸出も停止されており,経済的には苦しい状況にあります。国民1人当たりのGNPが約1,000ドル。韓国が7,500ドル,日本が32,000ドルです。一方,北朝鮮の国防費はGNP全体の30%を占めています。一般的にはGNPの25%が限界といわれる国防費なので,国民生活を犠牲にしている訳です。韓国は5%,日本は1%です。韓国の5%と北朝鮮の30%は,実際の金額では韓国の方がはるかに大きく,このままあと10年が経過すると,軍事的には北朝鮮は韓国に対抗できなくなってしまいます。
 そこで北朝鮮は核開発を始めました。通常兵器では韓国に対抗できないため,国家体制を軍事的に維持する手段として核開発しています。
ですから,北朝鮮は簡単には核開発をやめることは有り得ません。
(2)GNPが国民一人当たり1,000ドルというと,アフリカに多い最貧国並みの貧しさです。都市部や軍部など利権のある者と地方のそうでない者との経済格差も激しい状態であり,1日3食までいかなくても1日2食は国民が食べられないと,経済的に破綻して現体制が崩壊する可能性があります。現にそうとうな弾圧をして国民の不満を抑えていますが,少々の暴動などは軍事国家として,封じ込めるでしょうか,長期的視野に立つと,経済的成長を現体制維持のために優先させる必要があります。
(3)北朝鮮の初代の指導者は優秀でしたが,現在の2代目は初代より優秀ではありません。しかし,その指導者の代われる者もいないので,(1),(2)を実現すれば,現体制維持ができるでしょう。

 結論として,国家体制維持に必要な軍事的予算に乏しいため,その対応策として核開発をする。現体制が内部崩壊しないためにある程度の経済発展をする目的で,他国の経済援助,外資の導入を受ける。この2点が基本方針と思われます。
 それは米国も承知していることであり,米国,韓国,日本と北朝鮮の利害が一致する妥協点の例示として,(1)休戦協定から平和条約に進める。(2)次に,相当長い期間の経済援助及び外資の導入を条件に核開発を中止する。(3)北朝鮮じゃ中国と軍事同盟を締結する。これはあくまで例示です。
 しかし,それでも北朝鮮は米国の侵攻しないという保証が欲しいでしょうね。
 このまま,六カ国協議が整わないと,北朝鮮はますます経済的に追い込まれてきます。長期的には,経済破綻による内部崩壊が見えますが,そこまで行くには相当な年月が必要でしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。歴史的には,中国の緩衝地帯としてむつかしい場所にある国家ですが,経済的,そしてそれに基づく軍事費の関係からご説明いただき,事情がよく分かりました。

お礼日時:2008/09/06 17:11

>このような情勢の中で,北朝鮮が生き残る,つまり現体制を維持できるための国家戦略をお尋ねしています。

ですから,瀬戸際外交で一時的な「方法」で援助を引き出すというのはすでに承知していることで質問の趣旨から外れております。

すでに支配層は、自分たちで国家再建ができないことは分かっているはずです。一番可能性が高いのは、アメリカ及びロシアの協力国家になることですね。彼らの傀儡になり、自国民を犠牲にして、自分たち特権階級の生き残りを測る。つまり、当面は、だらだらといろいろな交渉をやりながら、アメリカなどの国から援助を引き出す。そして、どうしても行き詰まったら、アメリカと相談の上、韓国や日本と戦争をはじめ、適当なところで終わらせる。その時、中国やアメリカから援助をまた引き出す。結局、東アジアで戦争が起きれば、儲かるのはアメリカ、そして、展開次第では中国。(なお、より正確に言えば、日本の軍需産業も儲かるはず。)

こう考えると、アメリカがいつまでたっても強硬姿勢を示さない理由も理解できますし、韓国が結局、北朝鮮への支援を続ける理由もわかります。同様に、中国が北朝鮮への厳しい、つまり、金正日体制の崩壊を促さない理由も分かると思います。金正日体制の維持を最も望んでいるのは、アメリカ政権ですよ。東アジアに、不安定要素を残すことで、日本や中国に対する脅しの手段にしているわけです。日本も中国も、政権の中枢は、かなりアメリカの脅しに屈してしまっているので、そういった現実の状態を素直に認めることができないのです。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。とても参考になりました。
資源もない北朝鮮にこれだけの関心が寄せられるには,いろんな事情があるのでしょう。回答者様ご指摘のこともあると思いますし,関西弁の回答者様が述べられた要衝の土地という地理的なことも多いと思いました。御回答誠にありがとうございました。

お礼日時:2008/09/08 21:59

人質をとって金を手に入れる、



核兵器をちらつかせて金を手に入れる、

中国のような市場経済になるために兵器を売って金を手に入れる、

キムジョンイルのどてっぱらを大きくする、

支配階級をより裕福に、貧民から搾れるだけ搾り取る。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。政治面については,全く中立の立場で質問させていただいています。

お礼日時:2008/09/07 12:43

No5で回答したものです。


私のは全面的にあんさんの質問に沿った回答や思うが
あんさんにとっては受け取り方が違うのかな。
終わり三行はまさに北の基本方針と明記してあるんやが
ついでに国内の基本方針も明記してある。

なんぞ不服があるんなら補足して下さい。
わしもこのままでは寝付きが悪くてかなわん。
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この回答へのお礼

再度の御回答ありがとうございます。
北朝鮮は瀬戸際外交を得意としており,NO1様御回答にあったように巧みな外交を行って漁夫の利を得るパターンに出てきております。NO1様
もそれを「手段」と行っています。「目的」と「手段」は違うと思います。
韓国の人口は約4,800万人,一人当たりのGNPが19,750ドル,軍事費がGNP全体の3.0%。一方,北朝鮮の人口は約2,300万人(200余万餓死したとの情報あるため詳細は不詳),一人当たりのGNPが1,000ドル,軍事費がGNP全体の30.0%。
このような情勢の中で,北朝鮮が生き残る,つまり現体制を維持できるための国家戦略をお尋ねしています。ですから,瀬戸際外交で一時的な「方法」で援助を引き出すというのはすでに承知していることで質問の趣旨から外れております。
 このサイトに来られて間もないようですが,このサイトは紳士的で結構,レベルが高いですよ。関西弁使われているが,ホントの関西弁とは違うようですね。
 でも,せっかく御回答下さったのですから,できたら,北朝鮮の国家方針というか,戦略方針に関する御意見について,どうぞお聞かせ下さい。なぜか,すごい回答がいただけるような予感がしております。
私は,昨年の夏,このサイト会社の社長のお話を聞き,社長を通して朝鮮出身者の気持ちも少しは理解できました。このサイトの考え方にも共感して,このサイトの株式も購入しました(その後,値上がりしたので売って生活費になりましたが)。
どうぞ,今後も末永く,回答者として適切な回答も困っている人にお願いいたします。
御回答,誠にありがとうございました。

お礼日時:2008/09/07 13:08

やはり今一番彼らが脅威に感じているのは米軍の侵攻ではないでしょうか。


独力で回避できれば一番ですが、現在の情勢はそれを難しくしています。


となると他国の協力を受け入れるしかないわけです。
まず第一候補が金大中政権下の韓国だったはずです。
同じ民族であり、統一という名目の元体面を保ちつつ融和することが
可能でしたが、政権が変わり、2008年9月現在の韓国経済は危機的状況にあります。
韓国に北朝鮮を受け入れるだけの体力は残っていません。


次に日本。戦後賠償問題が決着しておらず、経済的にも一時ほどでは
無いにせよ周辺国では一番余力を残しています。
しかしながら、交渉の過程で日本政府は北朝鮮との約束を何度も
反故にしています。歴史上の遺恨もあり、北朝鮮としてはアメリカ同様
最も信用できない国の一つであることは間違いありません。


残るのは中国。最近経済は失速気味ですが、軍備は飛躍的に拡大しています。
領海防衛の観点からも、物流の観点からも、何より同じ朝鮮民族が
(北東部に)多く住んでいることからも一番支援を受け取りやすい国であると
考えられます。金総書記自ら頻繁に中国に出向いていることからも
中国の関係強化に国策を転換していることは明らかです。
中国としても、対ロシア戦略上北朝鮮地域の確保は急務と言えるでしょう。



中国もロシアも、北朝鮮を相手に確保されることは国土防衛上著しい不利益を受けます。
北朝鮮の地政上の位置をより高く評価した方に"売り抜ける"選択肢が
増えたのですから、ここにきて経済復興を成し遂げたロシアが
再び拡張政策を始めたことは北朝鮮にとってプラス要素と考えられます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。北朝鮮の現体制維持,つまり国家存続について米国侵攻の可能性は脅威ですね。ロシア経済は急速に減速していますが,今後,ロシアの影響もありそうですね。

お礼日時:2008/09/07 12:40

一時期は奇怪にみえた北の戦略も、


瀬戸際外交いうて、もう日本国民に手の内はばれております。
北のような小国が生き残るためにはあの手この手を使うわけです。

ところが北は国内でも恐慌政治をしておりますがな。
結局、山賊の親分が国家元首になったようなもんで
子分にはいい思いをさせて自分達の支配体制を強化し、
自分達が貴族の生活ができればいいのです。
別にこんな国は世界どこにでもありますやろ。
ミャンマーやジンバブエ、コンゴだってそうでしょう。

北の悲劇は回りが大国だらけという間の悪さにあります。
日本、中国、ロシア、韓国。いずれも名だたる大国です。
そこへアメリカも噛んできているので身動きは全くとれません。
ミャンマーなどはタイやラオスなんかとは交易ができますし、
コンゴ動乱では難民が100万人を越えましたが、
北の住民は逃げるところもありません。

逆にこれが地の利になっているともいえます。
大国から援助を引き出しやすいのです。
アフリカと違って意外と恵まれたポジションかもしれませんな。

周りの国も北の体制が崩壊して数百万単位の難民が溢れるのは困るので
あたらず触らずで適当に恵んでおく方針のようです。
したがって北は現在と同じような瀬戸際外交をして
援助を引き出すのが基本でしょうな。
なんやら茶番劇のような気もしています。

この回答への補足

「逆にこれが地の利になっているともいます。」
このひと言,本題とは離れておりましたが,大変参考になりました。すごいご指摘でした。ありがとうございました。

補足日時:2008/09/08 21:59
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この回答へのお礼

ご回答ありがたいのですが,質問の趣旨は,北朝鮮の国家としての基本的方針に関するご意見をお尋ねしています。

お礼日時:2008/09/06 17:08

核兵器を所有し、それを武器にして現体制の存続を図る。


米国の愚策で封鎖解除された資金は、国内の飢餓国民の救済に充てられるどころか核兵器開発の資金と化した。米国は、テロ支援国家の指定解除をエサに、核拡散を防ごうとしたが、事態は逆に進んでいる。北朝鮮は、用済みの施設廃棄等をエサに、米国にテロ支援国家指定解除をさせた後、日本に経済援助をさせ核兵器開発体制を強化しようとしている。現在の米国の手ぬるい一連の動きは、北朝鮮に核兵器開発の時間稼ぎを許そうとしていると言える。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
核兵器は,現体制の国家を維持するために必要との判断がありそうですね。

お礼日時:2008/09/06 14:29

生き残るための基本方針はどういうことなのでしょうか。

>>

 生き残るというより、まずは主体思想の堅持が前提です。
 端的に言えば、金正日体制を持続することが彼らにとっての正義です。
 国民は二の次、三の次です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/09/06 14:27

国家存続の目的は、表面的には『金王朝の維持』、実際のところは指導者層の生命と特権の存続。



手段としては、巧みな外交で関係国の足並みを乱し、常に漁夫の利を得ながら他国に寄生する『小判鮫の戦法』。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/09/06 14:27

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